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公開番号2025105827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025073367,2024000865
出願日2025-04-25,2018-09-28
発明の名称ベーパーチャンバ用シート、ベーパーチャンバおよび電子機器
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F28D 15/02 20060101AFI20250703BHJP(熱交換一般)
要約【課題】ベーパーチャンバの製造時に、ベーパーチャンバ内の脱気作業やベーパーチャンバ内への作動液の注入作業を短時間で行うことが可能な、ベーパーチャンバおよびベーパーチャンバ用金属シートを提供する。
【解決手段】ベーパーチャンバは、第1金属シートと、第1金属シート上に設けられた第2金属シートと、を備えている。第1金属シートおよび第2金属シートのうち少なくとも一方に、作動液の蒸気が通る複数の蒸気流路凹部が形成され、第1金属シートおよび第2金属シートのうち少なくとも一方に、液状の作動液が通る液流路部が形成されている。第1金属シートおよび第2金属シートのうち少なくとも一方に、液状の作動液を注入する注入流路凹部が形成され、注入流路凹部の幅は、蒸気流路凹部の下側蒸気通路の幅よりも広くなっている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
作動液が封入された密封空間を有するベーパーチャンバのためのベーパーチャンバ用金属シートであって、
第1面と、
前記第1面とは反対側に設けられた第2面と、
を備え、
前記第1面に、前記作動液の蒸気が通る蒸気流路部が形成され、
前記第1面に、液状の前記作動液を注入する注入流路凹部が形成され、
前記注入流路凹部は、一方の端部において前記蒸気流路部に連通し、他方の端部に開口部が設けられ、
前記注入流路凹部のうち前記蒸気流路部側に位置する第1領域に、複数の突起が形成され、
前記注入流路凹部のうち前記第1領域よりも前記開口部側に位置する第2領域に、複数の支柱が形成され、
隣り合う前記突起同士の間隔は、隣り合う前記支柱同士の間隔よりも狭い、
ベーパーチャンバ用金属シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用金属シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
携帯端末やタブレット端末といったモバイル端末等で使用される中央演算処理装置(CPU)等の発熱を伴うデバイスは、ヒートパイプ等の放熱用部材によって冷却されている(例えば、特許文献1参照)。近年では、モバイル端末等の薄型化のために、放熱用部材の薄型化も求められており、ヒートパイプよりも薄型化を図ることができるベーパーチャンバの開発が進められている。ベーパーチャンバ内には、作動液が封入されており、この作動液がデバイスの熱を吸収して外部に放出することで、デバイスの冷却を行っている。
【0003】
より具体的には、ベーパーチャンバ内の作動液は、デバイスに近接した部分(蒸発部)でデバイスから熱を受けて蒸発して蒸気になり、その後蒸気が、蒸発部から離れた位置に移動して冷却され、凝縮して液状になる。ベーパーチャンバ内には、液流路部としての毛細管構造(ウィック)が設けられており、液状になった作動液は、この液流路部を通過して蒸発部に輸送され、再び蒸発部で熱を受けて蒸発する。このようにして、作動液が、相変化、すなわち蒸発と凝縮とを繰り返しながらベーパーチャンバ内を還流することによりデバイスの熱を移動させ、放熱効率を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-50682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ベーパーチャンバ等の平板状の熱交換器においては、金属シートに、脱気後に作動液を注入するための注入路が設けられている。しかしながら、例えば特許文献1に記載されたシート型ヒートパイプのように、注入路の幅を蒸気通路やウィックの溝よりも狭くしてしまうと、ベーパーチャンバ内の脱気や、ベーパーチャンバ内に作動液を注入する作業に時間がかかり、作業性が低下するという問題がある。
【0006】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ベーパーチャンバの製造時に、ベーパーチャンバ内の脱気作業やベーパーチャンバ内への作動液の注入作業を短時間で行うことが可能な、ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用金属シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
作動液が封入されたベーパーチャンバであって、
第1金属シートと、
前記第1金属シートに積層された第2金属シートと、を備え、
前記第1金属シートおよび前記第2金属シートのうち少なくとも一方に、それぞれ前記作動液の蒸気が通る複数の蒸気通路を含む蒸気流路凹部が形成され、
前記第1金属シートおよび前記第2金属シートのうち少なくとも一方に、液状の前記作動液が通る液流路部が形成され、
前記第1金属シートおよび前記第2金属シートのうち少なくとも一方に、液状の前記作動液を注入する注入流路凹部が形成され、
前記注入流路凹部の幅は、前記蒸気通路の幅よりも広い、ベーパーチャンバ、
を提供する。
【0008】
なお、上述したベーパーチャンバにおいて、
前記注入流路凹部に複数の支柱が突設されている、
ようにしてもよい。
【0009】
また、上述したベーパーチャンバにおいて、
前記注入流路凹部にカシメ領域が形成され、前記カシメ領域は複数の突起を有する、
ようにしてもよい。
【0010】
また、上述したベーパーチャンバにおいて、
前記注入流路凹部の幅は、前記蒸気通路の幅の1.5倍以上である、
ようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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