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公開番号
2025105929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2025076269,2021081848
出願日
2025-05-01,2020-07-10
発明の名称
金属端子用接着性フィルム、金属端子用接着性フィルム付き金属端子、当該金属端子用接着性フィルムを用いた蓄電デバイス、及び蓄電デバイスの製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
50/178 20210101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】金属端子に接着されるまでに複数回の加熱及び加圧が行われた場合に、金属端子に対して高い密着強度を発揮する金属端子用接着性フィルムを提供する。
【解決手段】蓄電デバイス素子の電極に電気的に接続された金属端子と、前記蓄電デバイス素子を封止する蓄電デバイス用外装材との間に介在される、金属端子用接着性フィルムであって、
前記金属端子用接着性フィルムは、温度180℃及び面圧0.0067MPaの加熱加圧環境で12秒間静置し、さらに、温度25℃の環境で1時間静置した後において、温度25℃の環境で測定される引張弾性率Aが、490MPa以上である、金属端子用接着性フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
蓄電デバイス素子の電極に電気的に接続された金属端子と、前記蓄電デバイス素子を封止する蓄電デバイス用外装材との間に介在される、金属端子用接着性フィルムであって、
前記金属端子用接着性フィルムは、温度180℃及び面圧0.0067MPaの加熱加圧環境で12秒間静置し、さらに、温度25℃の環境で1時間静置した後において、温度25℃の環境で測定される引張弾性率Aが、490MPa以上である、金属端子用接着性フィルム。
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【請求項2】
前記金属端子用接着性フィルムは、前記加熱加圧環境に曝される前において、温度25℃の環境で測定される引張弾性率Bが、700MPa以下である、請求項1に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項3】
前記引張弾性率Aの値から前記引張弾性率Bの値を引いて算出される、引張弾性率の差が、5MPa以上である、請求項2に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項4】
前記金属端子用接着性フィルムは、前記引張弾性率Aが、680MPa以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項5】
前記金属端子用接着性フィルムは、JIS K7127の規定に準拠した方法であって、温度25℃、引張速度175mm/分、チャック間距離30mmの条件で引張試験を行い取得される、応力(MPa)とひずみ(mm)との関係を示すグラフから求められる下降伏点応力が、17.0MPa以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項6】
温度180℃、面圧0.0067MPaの条件で12秒間、加熱加圧する前後における、下記式で算出される厚みの変化率が、90%以上100%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の金属端子用接着性フィルム。
厚みの変化率=(加熱加圧後の金属端子用接着性フィルムの厚さ/加熱加圧前の金属端子用接着性フィルムの厚さ)×100
【請求項7】
前記金属端子用接着性フィルムの厚みが、140μm以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項8】
前記金属端子用接着性フィルムは、第1ポリオレフィン層、基材、及び第2ポリオレフィン層をこの順に備える積層体から構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項9】
前記第1ポリオレフィン層及び前記第2ポリオレフィン層の合計厚みに対する、前記基材の厚みの比が、0.7以上4.0以下である、請求項8に記載の金属端子用接着性フィルム。
【請求項10】
前記基材の厚さが、50μm以上150μm以下である、請求項8又は9に記載の金属端子用接着性フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、金属端子用接着性フィルム、金属端子用接着性フィルム付き金属端子、金属端子用接着性フィルムを用いた蓄電デバイス、及び蓄電デバイスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、様々なタイプの蓄電デバイスが開発されているが、あらゆる蓄電デバイスにおいて電極や電解質等の蓄電デバイス素子を封止するために蓄電デバイス用外装材が不可欠な部材になっている。従来、蓄電デバイス用外装材として金属製の蓄電デバイス用外装材が多用されていたが、近年、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、パソコン、カメラ、携帯電話等の高性能化に伴い、蓄電デバイスには、多様な形状が要求されると共に、薄型化や軽量化が求められている。しかしながら、従来多用されていた金属製の蓄電デバイス用外装材では、形状の多様化に追従することが困難であり、しかも軽量化にも限界があるという欠点がある。
【0003】
そこで、近年、多様な形状に加工が容易で、薄型化や軽量化を実現し得る蓄電デバイス用外装材として、基材層/接着層/バリア層/熱融着性樹脂層が順次積層された積層シートが提案されている。このようなフィルム状の蓄電デバイス用外装材を用いる場合、蓄電デバイス用外装材の最内層に位置する熱融着性樹脂層同士を対向させた状態で、蓄電デバイス用外装材の周縁部をヒートシールにて熱融着させることにより、蓄電デバイス用外装材によって蓄電デバイス素子が封止される。
【0004】
蓄電デバイス用外装材のヒートシール部分からは、金属端子が突出しており、蓄電デバイス用外装材によって封止された蓄電デバイス素子は、蓄電デバイス素子の電極に電気的に接続された金属端子によって外部と電気的に接続される。すなわち、蓄電デバイス用外装材がヒートシールされた部分のうち、金属端子が存在する部分は、金属端子が熱融着性樹脂層に挟持された状態でヒートシールされている。金属端子と熱融着性樹脂層とは、互いに異種材料により構成されているため、金属端子と熱融着性樹脂層との界面において、密着性が低下しやすい。
【0005】
このため、金属端子と熱融着性樹脂層との間には、これらの密着性を高めることなどを目的として、接着性フィルムが配されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-79638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような接着性フィルムには、蓄電デバイス用外装材及び金属端子との高い密着性が求められる。
【0008】
ところで、接着性フィルムを介して金属端子と蓄電デバイス用外装材とを接着する工程では、例えば、金属端子への仮接着工程及び本接着工程というように、複数回の加熱及び加圧が行われることが一般的である。仮接着工程は、金属端子への接着性フィルムへの仮止めや気泡抜きを行う工程であり、本接着工程は、仮接着工程よりも高温条件で1回又は複数回の加熱・加圧を行って接着性フィルムを金属端子に接着させる工程である。本発明者等が検討したところ、本接着工程までに、接着性フィルムに対して加熱及び加圧が行われ、さらに本接着工程で加熱及び加圧が行われると、複数回の加熱及び加圧の影響により、接着性フィルムの金属端子への密着強度が低下することがあることが明らかとなった。密着強度の低下の程度によっては、接着性フィルムを介した蓄電デバイス用外装材と金属端子と密着強度が不十分となる。
【0009】
このような状況下、本開示は、金属端子に接着されるまでに複数回の加熱及び加圧が行われた場合に、金属端子に対して高い密着強度を発揮する金属端子用接着性フィルムを提供することを主な目的とする。さらに、本開示は、金属端子用接着性フィルム付き金属端子、当該金属端子用接着性フィルムを用いた蓄電デバイス及び当該蓄電デバイスの製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、温度180℃及び面圧0.0067MPaの加熱加圧環境で12秒間静置し、さらに、温度25℃の環境で1時間静置した後において、温度25℃の環境で測定される引張弾性率が所定値以上である金属端子用接着性フィルムは、金属端子に接着されるまでに複数回の加熱及び加圧が行われた場合に、金属端子に対して高い密着強度を発揮することを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
(【0011】以降は省略されています)
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