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公開番号
2025100905
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2025072460,2021016678
出願日
2025-04-24,2021-02-04
発明の名称
面光源装置、透過型表示装置
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F21S
2/00 20160101AFI20250626BHJP(照明)
要約
【課題】少数の点光源であっても明るさムラが抑制された面光源装置、透過型表示装置を提供する。
【解決手段】面光源装置10は、片面に点光源12が配列された光源基板11と、光源基板11側に開口する複数の凹部141が形成された導光板14とを備える。凹部141は、導光板14の厚み方向に沿って、光源基板11側から出光側へ向かうにつれて小さくなる形状であり、導光板14の板面に垂直な方向から見て、点光源12に対応する位置に設けられ、点光源の少なくとも一部が内在する第1凹部141Aと、点光源12に対応しない位置に設けられた第2凹部141Bとを有す。隣り合う第1凹部141Aの間には、2つ以上の第2凹部141Bが位置し、凹部141の開口部143は、多角形形状であり、導光板14の板面に直交する方向から見て、開口部143の多角形形状の各辺に直交する方向は、点光源12の配列方向の少なくとも1つと交差する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
片面に点光源が配列された光源基板と、
前記光源基板の出光側に位置し、前記光源基板側に開口する複数の凹部が形成された導光板と、
を備える面光源装置であって、
前記凹部は、
前記導光板の厚み方向に沿って、前記光源基板側から出光側へ向かうにつれて小さくなる形状であり、
前記導光板の板面に垂直な方向から見て、前記点光源に対応する位置に設けられ、前記点光源の少なくとも一部が内在する第1凹部と、前記点光源に対応しない位置に設けられた第2凹部とを有し、
隣り合う前記第1凹部の間には、2つ以上の前記第2凹部が位置し、
前記凹部の開口部は、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、多角形形状であり、
前記導光板の板面に直交する方向から見て、前記開口部の多角形形状の各辺に直交する方向は、前記点光源の配列方向の少なくとも1つと交差すること、
を特徴とする面光源装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置、透過型表示装置に関するものである。
続きを表示(約 4,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の透過型表示部を背面から面光源装置(バックライト)によって照明し、映像を表示する透過型表示装置が知られている。また、近年、面光源装置の光源部としてLED等の小型の点状の光源の利用が進んでおり、点光源が配列された光源基板を導光板の直下に配置したものも広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-97974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、LEDから発せられる光は、従来の蛍光管等が発する光に比べて指向性が高いため、光源基板を導光板の直下に配置した直下型の面光源装置では、点光源の直上と点光源の間の領域とでの明るさの差が大きい。
これを解決するために、導光板の厚みを厚くしたり、複数枚の光学シートを用いたりして明るさムラを改善する手法があるが、面光源装置の薄型化が困難であった。
また、配列される光源の数を増やすという手法もあるが、面光源装置の生産コストが増大する等の問題があった。
例えば、特許文献1では、導光板の光源に対応する位置に凹形状を設けてその凹形状内に光源を配置することにより、光源の直上に出射する光を低減しているが、明るさムラの改善は不十分であった。
【0005】
本発明の課題は、少数の点光源であっても明るさムラが抑制された面光源装置、透過型表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、片面に点光源(12)が配列された光源基板(11)と、前記光源基板の出光側に位置し、前記光源基板側に開口する複数の凹部(141)が形成された導光板(14)と、を備える面光源装置であって、前記凹部は、前記導光板の厚み方向に沿って、前記光源基板側から出光側へ向かうにつれて小さくなる形状であり、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、前記点光源に対応する位置に設けられ、前記点光源の少なくとも一部が内在する第1凹部(141A)と、前記点光源に対応しない位置に設けられた第2凹部(141B)とを有し、隣り合う前記第1凹部の間には、2つ以上の前記第2凹部が位置し、前記凹部の開口部(143)は、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、多角形形状であり、前記導光板の板面に直交する方向から見て、前記開口部の多角形形状の各辺に直交する方向は、前記点光源の配列方向(d1,d2)の少なくとも1つと交差すること、を特徴とする面光源装置(10)である。
第2の発明は、第1の発明の面光源装置において、前記開口部の前記各辺(144)は、前記点光源の配列方向の少なくとも1つに対して角度α(ただし、0°<α<90°)をなし、前記辺の中央となる点に直交する直線が前記点光源の配列方向となす角度をφ、前記点光源(12)の配列方向における前記凹部(141)の配列ピッチをd、前記開口部の一辺の寸法をWとするとき、sinφ>W/(2×d)を満たすこと、を特徴とする面光源装置(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の面光源装置において、前記点光源(12)及び前記凹部(141)は、前記光源基板(11)の板面方向に平行であって互いに直交する第1の方向(d1)及び第2の方向(d2)に沿って配列されており、前記開口部(143)は、前記導光板(14)の板面に垂直な方向から見て正方形形状であり、前記開口部の一辺(144)は、前記点光源の配列方向に対して45°をなすこと、を特徴とする面光源装置(10)である。
第4の発明は、片面に点光源(12)が配列された光源基板(11)と、前記光源基板の出光側に位置し、前記光源基板側に開口する複数の凹部(141)が形成された導光板(14)と、を備える面光源装置であって、前記凹部は、前記導光板の厚み方向に沿って、前記光源基板側から出光側へ向かうにつれて小さくなる形状であり、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、前記点光源に対応する位置に設けられ、前記点光源の少なくとも一部が内在する第1凹部(141A)と、前記点光源に対応しない位置に設けられた第2凹部(141B)とを有し、隣り合う前記第1凹部の間には、2つ以上の前記第2凹部が位置し、前記凹部の開口部は、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、曲率半径の大きい第1曲線(144a)と前記第1曲線よりも曲率半径が小さい第2曲線(144b)が交互にそれぞれ3つ以上配置された形状であり、前記導光板の板面に直交する方向から見て、前記凹部の前記第1曲線の中央となる点における法線は、前記点光源の配列方向の少なくとも1つと交差すること、を特徴とする面光源装置である。
第5の発明は、第4の発明の面光源装置において、前記開口部(143)は、前記導光板(14)の板面に垂直な方向から見て、多角形形状に近似でき、前記開口部の前記第1曲線(144a)の中央となる点の接線は、前記点光源の配列方向(d1,d2)の少なくとも1つに対して角度α(ただし、0°<α<90°)をなし、前記第1曲線の中央となる点の法線が前記点光源の配列方向となす角度をφ、前記点光源の配列方向における前記凹部の配列ピッチをd、前記開口部が近似される多角形形状の一辺の寸法をWとするとき、sinφ>W/(2×d)を満たすこと、を特徴とする面光源装置である。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明の面光源装置において、前記点光源(12)及び前記凹部(141)は、前記光源基板(11)の板面方向に平行であって互いに直交する第1の方向(d1)及び第2の方向(d2)に沿って配列されており、前記開口部(143)は、前記導光板の板面に垂直な方向から見て、前記第1曲線(144a)と前記第2曲線(144b)とが交互にそれぞれ4つ配列され、前記第1曲線の中央となる点の接線は、前記点光源の配列方向に対して45°をなすこと、を特徴とする面光源装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの面光源装置において、前記点光源(12)は、前記光源基板(11)の板面方向に平行であって互いに直交する第1の方向(d1)及び第2の方向(d2)に沿って配列されており、前記点光源の配列ピッチP0と前記点光源の配列方向における前記凹部の配列ピッチP1との比P0/P1は、3≦P0/P1≦8を満たすこと、を特徴とする面光源装置(10)である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの面光源装置において、前記導光板(14)の厚み方向における前記凹部(141)の深さをS1とし、前記凹部と前記開口部の一辺(144)の中央となる点を通りその辺に垂直な方向において最も近接する前記凹部との間の距離をP2とするとき、S1≦P2を満たすこと、を特徴とする面光源装置(10)である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの面光源装置において、前記凹部(141)の側面(142)が前記導光板(14)の板面方向となす角度θは、前記導光板の屈折率をnとするとき、θ
0
-asin(sinθ
0
/n)=asin(1/n)という式を満たす角度θ
0
に対して、前記導光板の板面に直交する方向から見て、前記第1凹部141Aに対応する領域の50%以上において、θ≧θ
0
を満たすこと、を特徴とする面光源装置(10)である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの面光源装置(10)と、前記面光源装置の出光側に配置される透過型表示部(20)と、を備える透過型表示装置(1)である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、少数の点光源であっても明るさムラが抑制された面光源装置、透過型表示装置を提供できるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の透過型表示装置1を説明する図である。
実施形態の導光板14の凹部141を説明する図である。
実施形態の導光板14の凹部141と点光源12との位置関係等を示す図である。
凹部141の他の形態を示す図である。
実施形態の導光板14内を進む光の様子を説明する図である。
試料7の面光源装置での照度測定時の点光源12及び凹部141の位置等を説明する図である。
試料1の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料2の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料3の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料4の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料5の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料6の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料7の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料8の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
試料9の面光源装置での明るさのシミュレーション結果を示す図である。
凹部141の配列方法の他の実施形態を説明する図である。
開口部143の変形形態を示す図である。
開口部143の辺144の傾斜方向について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
【0010】
また、本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
また、本明細書中において、シート面とは、各シート状の部材において、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであり、本明細書中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。なお、板面等も同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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