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公開番号
2025121720
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024017367
出願日
2024-02-07
発明の名称
成形品及びプリフォーム
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08G
63/16 20060101AFI20250813BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】環境負荷を低減でき、化石燃料由来の原料から製造した従来の成形品と比較して機械的特性等の物性面で遜色ない、成形品、及び該成形品の製造に用いる、プリフォームを提供する。
【解決手段】本開示の成形品は、ジオール単位とジカルボン酸単位とからなるポリエステルの成形品であり、前記ジオール単位が、一酸化炭素及び二酸化炭素からなる群から選択される少なくとも1種のガスを原料とするエチレングリコールを含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ジオール単位とジカルボン酸単位とからなるポリエステルの成形品であって、
前記ジオール単位が、一酸化炭素及び二酸化炭素からなる群から選択される少なくとも1種のガスを原料とするエチレングリコールを含む、成形品。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
二酸化炭素分子の含有量が、9.2×10
17
個/g以上3.0×10
18
個/g以下である、請求項1に記載の成形品。
【請求項3】
ケルダール窒素の含有量が、18μg/g以下である、請求項1又は2に記載の成形品。
【請求項4】
前記ジカルボン酸単位が、化石燃料由来のテレフタル酸、バイオマス由来のテレフタル酸、及び二酸化炭素ガスを原料とするテレフタル酸からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の成形品。
【請求項5】
前記成形品が容器である、請求項1又は2に記載の成形品。
【請求項6】
請求項5に記載の成形品の製造に用いる、プリフォーム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、成形品及びプリフォームに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステルは、その機械的特性、化学的安定性、耐熱性、透明性等に優れ、かつ安価であることから、各種産業用途に広く使用されている。ポリエステルは、ジオール単位とジカルボン酸単位とを重縮合して得られ、例えば、ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコールとテレフタル酸とを原料として、これらをエステル化反応させた後に重縮合反応させて製造されている。これらの原料は化石燃料である石油から生産され、例えば、エチレングリコールはエチレンから、テレフタル酸はキシレンから、工業的に生産されている。
【0003】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、材料分野においてもエネルギーと同様に化石燃料からの脱却が望まれており、バイオマスといった、化石燃料以外の原料からポリエステルを製造することが検討されている。バイオマスとは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな再生可能エネルギーである。昨今、これらバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が急速に進んでおり、汎用高分子材料であるポリエステルをこれらバイオマス原料から製造する試みも行われている(例えば、特許文献1及び2)。バイオマス由来の原料から製造したポリエステル(バイオマスポリエステル)を、化石燃料由来の原料を用いて製造したポリエステルの代わりに使用することで、化石燃料の使用量を削減し、環境負荷を低減できるようになる。
【0004】
バイオマスポリエステルの製造に用いるバイオエタノールは、トウモロコシ等の可食原料から糖発酵法によって製造することが一般的である。バイオマスポリエステルの製造の目的でバイオエタノールを可食原料から大量に生産すると、限られた農地面積を食料以外の生産に用いることから、食料価格の高騰を招く等の問題が生じ得る。
かかる問題の解決のため、製鉄所や工場から発生する排ガス等に存在する一酸化炭素を原料とし、微生物発酵によりエタノールを製造することが行われている(例えば、特許文献3)。また、製鉄所や工場から発生する排ガス等に存在する二酸化炭素を電気分解し、エチレングリコールを製造することも行われている(例えば、特許文献4)。さらに、これらの化合物からポリエステルを製造することも検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2011-527348号公報
特表2012-519748号公報
特表2011-512869号公報
特開2018-123390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
化石燃料由来の原料から製造したポリエステルや、バイオマス原料から製造したポリエステルから、容器等の成形品を製造することは、従来から行われてきた。しかしながら、一酸化炭素ガスを原料とするエタノールや二酸化炭素ガスを原料とするエチレングリコールを用いて製造したポリエステルから成形品を製造したときに、従来の成形品と同様の機械的特性等を発現するか否かは、明らかとなっていなかった。
【0007】
従って、本開示の目的は、環境負荷を低減でき、化石燃料由来の原料から製造した従来の成形品と比較して機械的特性等の物性面で遜色ない、成形品を提供することである。
また、本開示の別の目的は、該成形品の製造に用いる、プリフォームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、一酸化炭素ガスや二酸化炭素ガスを原料とするエチレングルコールを用いて製造した成形品が、化石燃料由来の原料から製造した従来の成形品と比較して、機械的特性等の物性面で遜色ないことを見出した。
本開示は、かかる知見に基づき、さらに検討を重ねて完成させるに至ったものである。
【0009】
本開示は、以下の実施形態により解決される。
<1>
ジオール単位とジカルボン酸単位とからなるポリエステルの成形品であって、
前記ジオール単位が、一酸化炭素及び二酸化炭素からなる群から選択される少なくとも1種のガスを原料とするエチレングリコールを含む、成形品。
<2>
二酸化炭素分子の含有量が、9.2×10
17
個/g以上3.0×10
18
個/g以下である、<1>に記載の成形品。
<3>
ケルダール窒素の含有量が、18μg/g以下である、<1>又は<2>に記載の成形品。
<4>
前記ジカルボン酸単位が、化石燃料由来のテレフタル酸、バイオマス由来のテレフタル酸、及び二酸化炭素ガスを原料とするテレフタル酸からなる群から選択される少なくとも1種を含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載の成形品。
<5>
前記成形品が容器である、<1>~<4>のいずれか1つに記載の成形品。
<6>
<5>に記載の成形品の製造に用いる、プリフォーム。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、環境負荷を低減でき、化石燃料由来の原料から製造した従来の成形品と比較して機械的特性等の物性面で遜色ない、成形品を提供できる。
また、本開示は、該成形品の製造に用いる、プリフォームを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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