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公開番号
2024149015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062651
出願日
2023-04-07
発明の名称
ランナー並びにこれを用いた壁下地材及び壁下地施工方法
出願人
株式会社安藤・間
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
E04B
2/82 20060101AFI20241010BHJP(建築物)
要約
【課題】ランナーの鉄骨梁への取り付けを容易にして、ランナーの取り付けに要する手間やコストを低減する。
【解決手段】ランナーAは、断面コ字形に形成されて、水平方向平面部11と一対の垂直方向平面部12からなるランナー本体部1と、ランナー本体部1の一対の垂直方向平面部12の両方で水平方向平面部11と同じ高さから外側へ水平方向に延びる鍔21Fからなるランナー取付部2とを備え、このランナーAはランナー取付部2が天井及び/又は床に固定されて取り付けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
天井及び/又は床に取り付けられ、壁下地を構成するためのランナーであって、
断面コ字形に形成されて、水平方向平面部と一対の垂直方向平面部とを有してなるランナー本体部と、
前記ランナー本体部の前記一対の垂直方向平面部の両方又は片側一方で前記水平方向平面部と同じ高さ又は異なる高さから外側へ水平方向に延びる鍔からなるランナー取付部と、
を備え、
本ランナーは前記ランナー取付部が天井及び/又は床に固定されて取り付けられる、
ことを特徴とするランナー。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
本ランナーは鋼製の平板から曲げ加工又はプレス加工によりハット形又はキャップ形に成形されて、ランナー本体部及びランナー取付部が一連一体に形成される請求項1に記載のランナー。
【請求項3】
ランナー取付部は鋲により固定される請求項1又は2に記載のランナー。
【請求項4】
ランナー及びスタッドを備え、天井と床との間に壁下地を形成するための壁下地材であって、
前記ランナーに請求項1に記載のランナーが用いられ、
前記ランナーはランナー取付部が天井及び/又は床に固定されて取り付けられる、
ことを特徴とする壁下地材。
【請求項5】
天井及び/又は床にランナーを取り付け、前記ランナーを介して天井、床間に複数のスタッドを建て込むことにより、天井と床との間に壁下地を組み立てる壁下地施工方法であって、
前記ランナーに請求項1に記載のランナーを用い、
前記ランナーをランナー取付部を天井及び/又は床に固定して取り付ける、
ことを特徴とする壁下地施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィスビル、商業ビル、マンションなど各種の建築物の内装で、間仕切壁や内装壁など各種の壁を取り付けるのに使用するランナー並びにこれを用いた壁下地材及び壁下地施工方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスビル、商業ビル、マンションなど各種の建築物においては、内装の間仕切壁や内装壁は、軽量鉄骨(LGS:Light Gauge Steel)下地(軽鉄下地とも称せられる。)で作られている。この種の間仕切壁や内装壁が特許文献1、2などにより開示されている。
【0003】
この種の間仕切り壁は、施工位置の天井と床との間に、鋼製壁下地材が組み上げられ、この鋼製壁下地材に壁材が取り付けられて形成される。鋼製壁下地材は、上下のランナー、スタッド、必要により、スペーサー、振れ止めで構成される。特に、ランナーは溝形鋼からなり、スタッドは溝形鋼又は角筒材からなる。壁材には石膏ボードや珪酸カルシウム板などの建築用ボードが用いられる。そして、間仕切り壁の施工では、上下のランナーをそれぞれ、天井側、床側の各取付面に取り付けて、これらランナー間に複数のスタッドを建て込み固定する。なお、必要により、各スタッドはスペーサーや振れ止めにより固定される。このようにして建築用ボードをスタッドにビス及び/又は接着剤によって固定して取り付ける。内装壁であっても概ね同様である。
【0004】
このような軽鉄下地により、間仕切壁や内装壁を、所望の平面配置及び高さに、自由に設計施工することができ、しかも低コストに製作することができる。
【0005】
さて、特許文献1、2などには、ランナーの鉄骨梁(H形鋼)における取り付け構造について提案されているが、既述の軽鉄下地を用いた例えば実際の間仕切壁の工事では、図7に示すように、鉄骨梁Hの芯に間仕切壁を鉄骨梁Hに直接固定して設けることが多い。この場合、図6に示すように、従来のランナーaが溝形、つまり断面コ字形形状となし、その水平方向の平面部a1がランナー取付部になっている。そして、図7に示すように、鉄骨梁Hの下フランジの中央に予め工場でフラットバーなどの下地鉄骨H1を取り付けておき、施工現場で鉄骨梁Hにランナーaを、この鉄骨梁Hの下地鉄骨H1にランナーaの水平方向の平面部a1をアークスポット溶接により固定して、取り付ける。このようにしてランナーaを鉄骨梁Hの芯に取り付けた後、既述のとおり、上下のランナーa間に複数のスタッドbを建て込み、これらスタッドbに建築用ボード(図示省略)を取り付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-277901号公報
特開2004-285561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような軽量鉄骨下地では、ランナーの特に鉄骨梁への取り付けにおいて、次のような問題がある。
(1)従来のランナーは溝形、つまり断面コ字形形状で、その水平方向の平面部をランナー取付部とし、この平面部を鉄骨梁に溶接により固定することから、予め工場で鉄骨梁の下フランジの中央にフラットバーなどの下地鉄骨を取り付けておく必要があり、このため、下地鉄骨及びその取り付けに要するコストが発生し、また、下地鉄骨の鉄骨梁における取付位置の指示が必要で、全体として手間が多い。
(2)このランナーを鉄骨梁に溶接により固定するために、キャプタイヤなど溶接作業に用いる機材、その設置作業などが必要で、その分だけ、手間、コストが増大する。
(3)このランナーを鉄骨梁に溶接により固定するために、この溶接作業に起因して火災の発生や作業者の火傷などのおそれがある。この火気養生のために、多くの手間や時間がさらに必要となる。
【0008】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の軽量鉄骨下地の組み上げにおいて、特に、ランナーの鉄骨梁への取り付けを容易にして、ランナーの取り付けに要する手間やコストを低減すること、併せて、ランナーを鉄骨梁に溶接によることなく取り付けて、施工現場での火災や作業者の火傷のリスクをなくすとともに、火気養生に掛かる多くの手間や時間をなくすこと、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、
天井及び/又は床に取り付けられ、壁下地を構成するためのランナーであって、
断面コ字形に形成されて、水平方向平面部と一対の垂直方向平面部とを有してなるランナー本体部と、
前記ランナー本体部の前記一対の垂直方向平面部の両方又は片側一方で前記水平方向平面部と同じ高さ又は異なる高さから外側へ水平方向に延びる鍔からなるランナー取付部と、
を備え、
本ランナーは前記ランナー取付部が天井及び/又は床に固定されて取り付けられる、
ことを要旨とする。
この場合、本ランナーは鋼製の平板から曲げ加工又はプレス加工によりハット形又はキャップ形に成形されて、ランナー本体部及びランナー取付部が一連一体に形成されることが好ましい。
この場合、ランナー取付部は鋲により固定されることが好ましい。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、
ランナー及びスタッドを備え、天井と床との間に壁下地を形成するための壁下地材であって、
前記ランナーに上記のランナーが用いられ、
前記ランナーはランナー取付部が天井及び/又は床に固定されて取り付けられる、
ことを要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)
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