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公開番号2024147875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-17
出願番号2023060574
出願日2023-04-04
発明の名称ポリマーおよび物品の製造方法
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類C08G 73/18 20060101AFI20241009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】取り扱い性を改善した、主鎖にベンゾイミダゾール骨格を含むポリマー、およびこのポリマーを用いた物品の製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表される構造を含むポリマー。一般式(1)中、PGは、熱により脱離する保護基を表し、Rは、複数存在する場合はそれぞれ独立に、1価の置換基を表し、nは0~3の整数であり、*は他の化学構造との結合手を表す。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下一般式(1)で表される構造を含むポリマー。
TIFF
2024147875000009.tif
34
153
一般式(1)中、
PGは、熱により脱離する保護基を表し、
Rは、複数存在する場合はそれぞれ独立に、1価の置換基を表し、
nは0~3の整数であり、
*は他の化学構造との結合手を表す。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポリマーであって、
PGは、カルバメート系保護基であるポリマー。
【請求項3】
請求項1または2に記載のポリマーであって、
PGの分子量は200以下であるポリマー。
【請求項4】
請求項1または2に記載のポリマーであって、
1000mgのテトラヒドロフランに、25℃で50mg以上溶解するポリマー。
【請求項5】
請求項1または2に記載のポリマーであって、
当該ポリマー中の前記一般式(1)で表される構造のモル数をM1とし、
当該ポリマー中の以下一般式(2)で表される構造のモル数をM2としたとき、
M1/(M1+M2)は0.6~1であるポリマー。
TIFF
2024147875000010.tif
27
153
一般式(2)中、R、nおよび*の定義は、前記一般式(1)におけるR、nおよび*の定義と同様である。
【請求項6】
請求項1または2に記載のポリマーであって、
重量平均分子量が1,000~200,000であるポリマー。
【請求項7】
請求項1または2に記載のポリマーを含む材料を所望の形状に加工した中間品を得る第一工程と、
前記中間品を加熱することによって前記ポリマー中のPGを脱離させる第二工程と、
を含む、物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリマーおよび物品の製造方法に関する。より具体的には、ベンゾイミダゾール骨格を有するポリマーと、このポリマーを用いた物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ポリベンゾイミダゾール、すなわち、主鎖にベンゾイミダゾール骨格を含むポリマーについては、耐熱性や機械特性の観点で、工業的な応用検討が進められている。
例えば、特許文献1には、特定の一般式で表される構造単位を含むポリベンゾイミダゾール、このポリベンゾイミダゾールからなるフィルム、このフィルムを備えるフレキシブル配線基板、このフィルムを備えるプリント基板、および、このフィルムを備える燃料電池用高分子電解質膜が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/054471号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようにポリベンゾイミダゾールの工業的な応用検討は進められている。しかし、本発明者の知見によれば、ポリベンゾイミダゾールは取り扱い性の点で要改善点を有する。
一例として、ポリベンゾイミダゾールは溶剤に溶解しにくい傾向を有する。具体的には、ポリベンゾイミダゾールは、ジメチルアセトアミドのような高極性溶剤には可溶であるが、テトラヒドロフランのような中極性溶剤や低極性溶剤には不溶または難溶である。
別の例として、ポリベンゾイミダゾールは成形機による成形で適切に溶融しないために、ポリベンゾイミダゾールを用いた成形品の製造が困難なことがある。これらの原因は、ベンゾイミダゾールの化学構造に起因する「水素結合」により、ベンゾイミダゾールが凝集しやすいためと考えられる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的の1つは、主鎖にベンゾイミダゾール骨格を含むポリマーの取り扱い性を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、以下に提供される発明を完成させ、上記課題を解決した。
【0007】
1.
以下一般式(1)で表される構造を含むポリマー。
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2024147875000001.tif
34
153
一般式(1)中、
PGは、熱により脱離する保護基を表し、
Rは、複数存在する場合はそれぞれ独立に、1価の置換基を表し、
nは0~3の整数であり、
*は他の化学構造との結合手を表す。
2.
1.に記載のポリマーであって、
PGは、カルバメート系保護基であるポリマー。
3.
1.または2.に記載のポリマーであって、
PGの分子量は200以下であるポリマー。
4.
1.~3.のいずれか1つに記載のポリマーであって、
1000mgのテトラヒドロフランに、25℃で50mg以上溶解するポリマー。
5.
1.~4.のいずれか1つに記載のポリマーであって、
当該ポリマー中の前記一般式(1)で表される構造のモル数をM1とし、
当該ポリマー中の以下一般式(2)で表される構造のモル数をM2としたとき、
M1/(M1+M2)は0.6~1であるポリマー。
TIFF
2024147875000002.tif
27
153
一般式(2)中、R、nおよび*の定義は、前記一般式(1)におけるR、nおよび*の定義と同様である。
6.
1.~5.のいずれか1つに記載のポリマーであって、
重量平均分子量が1,000~200,000であるポリマー。
7.
1.~6.のいずれか1つに記載のポリマーを含む材料を所望の形状に加工した中間品を得る第一工程と、
前記中間品を加熱することによって前記ポリマー中のPGを脱離させる第二工程と、
を含む、物品の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、主鎖にベンゾイミダゾール骨格を含むポリマーの取り扱い性が改善される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
本明細書中、数値範囲の説明における「X~Y」との表記は、特に断らない限り、X以上Y以下のことを表す。例えば、「1~5質量%」とは「1質量%以上5質量%以下」を意味する。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換か無置換かを記していない表記は、置換基を有しないものと置換基を有するものの両方を包含するものである。例えば「アルキル基」とは、置換基を有しないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
本明細書における「有機基」の語は、特に断りが無い限り、有機化合物から1つ以上の水素原子を除いた原子団のことを意味する。例えば、「1価の有機基」とは、任意の有機化合物から1つの水素原子を除いた原子団のことを表す。
【0010】
<ポリマー>
本実施形態のポリマーは、以下一般式(1)で表される構造(典型的には構造単位)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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