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公開番号
2024147248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-16
出願番号
2023060148
出願日
2023-04-03
発明の名称
組成物、硬化物及び積層体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類
C08L
83/10 20060101AFI20241008BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、外観、防粉塵付着性、反射防止性に優れた硬化物を形成できる組成物
、前記組成物からなる硬化物、及び前記組成物からなる硬化物層を有する積層体を提供す
る。
【解決手段】シラン化合物及び/又はシラン化合物の部分加水分解縮合物からなる成分(A
)と、シリカ微粒子(B)とを含有する組成物であって、前記組成物を硬化させた硬化物
と粉塵とを接触させた前後でのヘイズ値の変化率が10%以下、かつ、全光線透過率の変
化が5%以下であることを特徴とする、宇宙空間で使用される組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シラン化合物及び/又はシラン化合物の部分加水分解縮合物からなる成分(A)と、シリ
カ微粒子(B)とを含有する組成物であって、前記組成物を硬化させた硬化物と粉塵とを
接触させた前後でのヘイズ値の変化率が10%以下、かつ、全光線透過率の変化が5%以
下であることを特徴とする、宇宙空間で使用される組成物。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記成分(A)が、少なくとも1種の下記式(a)で表されるシラン化合物又はその部分
加水分解縮合物を含む、請求項1に記載の組成物。
R
1
(4-n)Si(OR
2
)n ・・・(a)
(ただし、R
1
は水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、R
2
はアル
キル基又はフェニル基又は水素を表し、nは2~4の整数を表し、n個のR
2
は互いに異
なっていてもよく、nが2の場合、(4-n)個のR4は互いに異なっていてもよい。)
【請求項3】
前記成分(A)が、少なくとも1種の前記シラン化合物の部分加水分解縮合物であって
、重量平均分子量が300~3,000である部分加水分解縮合物を、さらに触媒の存在
下にて加水分解縮合反応させたものである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記シリカ微粒子(B)の平均一次粒子径が3~100nmである請求項1に記載の組成
物。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の組成物の硬化物。
【請求項6】
基材と、請求項5に記載の硬化物からなる層とを有する積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、硬化物及び積層体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
月面の太陽光強度は大気がほとんどないため、軌道上と同様と考える。しかし、月面は
軌道上と違う環境として、レゴリスと呼ばれる粉塵が表面を覆っている。レゴリスはいわ
ゆる月の砂といわれるもので、非常に細かい粒子であり、レンズ表面に付着し、探索機の
精度を低下させたり、機器や宇宙服の継ぎ目に侵入し、駆動系に対する障害を起こす可能
性がある。そのため、人工衛星、太陽系天体探査機、月面着陸機、有人宇宙往還機などの
宇宙機や、有人宇宙ステーションや軌道間輸送機などの宇宙構造体において、レゴリスの
付着を抑制する必要がある。しかしながら、宇宙空間で使用する制約から、使用可能な物
質として、高真空環境での脱ガスや物性変化が少ないこと、高温から低温まで幅広い温度
範囲での物性変化がないこと、長期のミッション期間にわたって、紫外線や宇宙放射線な
どが存在する宇宙環境に耐えること、などが要求される。
【0003】
基材表面への粉塵の付着を防止する方法として、帯電防止性をもつコーティング組成物
で基材表面をコーティングする方法や、基材表面に凹凸をつける方法が知られている。
特許文献1には、水性シリカゾル、水性シリカゾルと反応して化学複合体を形成する水
性官能基含有重合体及び界面活性剤で構成された帯電防止性組成物が提案されている。
特許文献2には、金属酸化粒子と重合体粒子を含み表面に凹凸を形成する組成物が提案
されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願平7-234232
特願2016-123792
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載のコーティング組成物の帯電防
止性能は湿度の影響を受けて変動し、乾燥状態では効果を失う。そのため、宇宙空間での
使用には向かない手法である。また、特許文献2に記載の組成物の中には有機材料が含ま
れている。有機材料は、紫外線によって着色する問題があり、着色した硬化膜は、太陽光
の照射によってより高温となり、さらに熱劣化や高温で促進された紫外線劣化が進み易く
なる傾向がある。そのため、宇宙空間での使用には向かない手法である。
【0006】
本発明は、外観、防粉塵付着性、反射防止性に優れた硬化物を形成できる組成物、前記
組成物からなる硬化物、及び前記組成物からなる硬化物層を有する積層体を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] シラン化合物及び/又はシラン化合物の部分加水分解縮合物からなる成分(A)と、シ
リカ微粒子(B)とを含有する組成物であって、前記組成物を硬化させた硬化物と粉塵と
を接触させた前後でのヘイズ値の変化率が10%以下、かつ、全光線透過率の変化が5%
以下であることを特徴とする、宇宙空間で使用される組成物。
[2] 前記成分(A)が、少なくとも1種の下記式(a)で表されるシラン化合物又はその部
分加水分解縮合物を含む、[1]に記載の組成物。
R
1
(4-n)Si(OR
2
)n ・・・(a)
(ただし、R
1
は水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表し、R
2
はアル
キル基又はフェニル基又は水素を表し、nは2~4の整数を表し、n個のR
2
は互いに異
なっていてもよく、nが2の場合、(4-n)個のR4は互いに異なっていてもよい。)
[3] 前記成分(A)が、少なくとも1種の前記シラン化合物の部分加水分解縮合物であっ
て、重量平均分子量が300~3,000である部分加水分解縮合物を、さらに触媒の存
在下にて加水分解縮合反応させたものである、[1]または[2]に記載の組成物。
[4] 前記シリカ微粒子(B)の平均一次粒子径が3~100nmである[1]~[3]の
いずれか一項に記載の組成物。
[5] [1]~[4]のいずれか一項に記載の組成物の硬化物。
[6] 基材と、[5]に記載の硬化物からなる層とを有する積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外観、防粉塵付着性、反射防止性に優れた硬化物を形成できる組成物
、前記組成物からなる硬化物、及び前記組成物からなる硬化物層を有する積層体を提供で
きる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下の説明は、本発明の実施の形態の
一例であり、本発明はその要旨を超えない限り、以下の記載内容に限定されるものではな
い。
なお、本明細書において「~」という表現を用いる場合、その前後の数値又は物性値を
含む表現として用いるものとする。本明細書に開示の数値範囲は、その下限値および上限
値を任意に組み合わせて新たな数値範囲とすることができる。
【0010】
本実施形態における「宇宙空間」は、地球低軌道(地球表面からの高度2000km以
下、好ましくは高度100kmから1000km)、及び上記地球低軌道より遠い空間の
すべてを含む。また、「宇宙空間」は、月のような衛星上の空間及び衛星内部の空間、並
びに金星や火星のような惑星上の空間及び惑星内部の空間も含む。さらに、「宇宙空間」
は、当該宇宙空間に存在する宇宙機(例えば、地球観測衛星、スペースシャトル、国際宇
宙ステーション等)の内部も含む。
(【0011】以降は省略されています)
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