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公開番号2024146933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024058205
出願日2024-03-29
発明の名称塗装方法、車両及び車両部品
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 37/02 20060101AFI20241004BHJP(積層体)
要約【課題】熱硬化性の塗装シートを使用して、少なくとも2以上の塗装を高い生産性で施す。
【解決手段】本塗装方法は、被塗装物20に少なくとも2以上の異なる塗装を施す方法である。本方法は、被塗装物20に、転写層12と、熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層11を備える熱硬化性の塗装シート10を貼り付ける第1工程と、第1工程の後に、塗料15を被塗装物20に塗布する第2工程と、第2工程の後に被塗装物20に熱を加えて塗装シート10及び塗料15を硬化させる第3工程とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被塗装物に少なくとも2以上の異なる塗装を施す塗装方法であって、
被塗装物に、転写層と、熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層を備える熱硬化性の塗装シートを貼り付ける第1工程と、
前記第1工程の後に、塗料を前記被塗装物に塗布する第2工程と、
前記第2工程の後に前記被塗装物に熱を加えて前記塗装シート及び前記塗料を硬化させる第3工程と、
を備える、塗装方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
被塗装物に少なくとも2以上の異なる塗装を施す塗装方法であって、
被塗装物に、転写層と、湿気硬化性樹脂組成物からなる塗料層を備える熱硬化性の塗装シートを貼り付ける第1工程と、
前記第1工程の後に、塗料を前記被塗装物に塗布する第2工程と、
前記第2工程の後に前記被塗装物に熱を加えて前記塗料を硬化させる第3工程と、
を備える、塗装方法。
【請求項3】
前記第2工程では、前記被塗装物の少なくとも塗装シートで覆われていない領域、及び塗装シートの縁部の両方にわたって、前記塗料を塗布する請求項1又は2に記載の塗装方法。
【請求項4】
前記第3工程の前に前記塗装シートから前記転写層を除去する、請求項1又は2に記載の塗装方法。
【請求項5】
前記第3工程の後に前記塗装シートから前記転写層を除去する、請求項1又は2に記載の塗装方法。
【請求項6】
前記熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する、請求項1に記載の塗装方法。
【請求項7】
前記(メタ)アクリル樹脂が、重量平均分子量が50,000以上、1,000,000以下で固体状であり、かつ複数個の官能基を有する(メタ)アクリル樹脂を含有する、請求項6に記載の塗装方法。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル樹脂が、(メタ)アクリルポリオールを含む、請求項6又は7に記載の塗装方法。
【請求項9】
前記塗料層が、クリア層及び着色層を備える、請求項1又は2に記載の塗装方法。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の塗装方法により塗装された車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装シートを用いた塗装方法、その塗装方法により塗装された車両及び車両部品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
家具や鋼板、車両のボディなどには、意匠性や耐久性の観点から塗装や装飾が施される。装飾は、例えば、加飾フィルムなどのフィルムを用いて行われることが知られている。加飾フィルムは、一般的に、加飾用の樹脂層を保護するための保護層や、樹脂層を転写する際に基材となる転写層などが設けられ、これら保護層、転写層を剥離しながら、樹脂層を対象物に転写させることが知られている。
また、加飾フィルムは、例えば特許文献1に開示されるとおり、加飾用の樹脂層を熱硬化性とすることが知られている。加飾フィルムは、熱硬化性を有することで、対象物に転写後に熱硬化することで、高硬度にすることも可能になり、車体ボディの塗装などとして好適に使用することができる。
【0003】
塗装は、高い意匠性が求められる場合、2色以上に塗り分けが行われることがある。一般的な塗り分けでは、1色目を対象物全体に塗装し、1色目の塗装を熱硬化により焼付けて、その後、対象部位以外をマスキングして、2色目を塗装し、2色目を熱硬化により焼付けることが知られている。
【0004】
また、加飾シートを使用して塗り分けを行う場合、例えば特許文献2に記載のように、対象物に装飾シートを貼着した後、装飾シートの周辺部に塗装と異なる色調の重ね塗り塗装を行う方法が知られている。本方法では、加飾シートの保護紙を、重ね塗りを行う際のマスキングとして兼用することが示されている。
さらに、特許文献3には、加飾対象に塗料によって第1層を形成した後、加飾用フィルムを貼付して、第1層を部分的に覆う第2層をさらに形成し、次いで、第2層及び第1層のうち第2層で覆われない領域を、透明な塗料の層であるクリア層で覆う方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第2688105号公報
特開昭59-073078号公報
特開2020-192500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の一般的な塗り分けでは、2回にわたる焼付工程やマスキング工程が必要なことから、工程増加による生産性の悪化が問題となる。一方で、特許文献2、3には、塗装シートを使用した塗り分けを行うことが示されるが、塗装シート自体は、熱硬化性を有していないため、高硬度にしたりすることが困難であり、車体ボディの塗装などに実用的に使用することが難しい。
【0007】
そこで、本発明は、熱硬化性又は湿気硬化性の塗装シートを使用して、少なくとも2以上の塗装を高い生産性で施すことができる塗装方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]被塗装物に少なくとも2以上の異なる塗装を施す塗装方法であって、
被塗装物に、転写層と、熱硬化性樹脂組成物からなる塗料層を備える熱硬化性の塗装シートを貼り付ける第1工程と、
前記第1工程の後に、塗料を前記被塗装物に塗布する第2工程と、
前記第2工程の後に前記被塗装物に熱を加えて前記塗装シート及び前記塗料を硬化させる第3工程と、
を備える、塗装方法。
[2]被塗装物に少なくとも2以上の異なる塗装を施す塗装方法であって、
被塗装物に、転写層と、湿気硬化性樹脂組成物からなる塗料層を備える熱硬化性の塗装シートを貼り付ける第1工程と、
前記第1工程の後に、塗料を前記被塗装物に塗布する第2工程と、
前記第2工程の後に前記被塗装物に熱を加えて前記塗料を硬化させる第3工程と、
を備える、塗装方法。
[3]前記第2工程では、前記被塗装物の少なくとも塗装シートで覆われていない領域、及び塗装シートの縁部の両方にわたって、前記塗料を塗布する上記[1]又は[2]に記載の塗装方法。
[4]前記第3工程の前に前記塗装シートから前記転写層を除去する、上記[1]~[3]のいずれかに記載の塗装方法。
[5]前記第3工程の後に前記塗装シートから前記転写層を除去する、上記[1]~[4]のいずれかに記載の塗装方法。
[6]前記熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する、上記[1]、及び[3]~[5]のいずれかに記載の塗装方法。
[7]前記(メタ)アクリル樹脂が、重量平均分子量が50,000以上、1,000,000以下で固体状であり、かつ複数個の官能基を有する(メタ)アクリル樹脂を含有する、上記[6]に記載の塗装方法。
[8]前記(メタ)アクリル樹脂が、(メタ)アクリルポリオールを含む、上記[6]又は[7]に記載の塗装方法。
[9]前記塗料層が、クリア層及び着色層を備える、上記[1]~[8]のいずれかに記載の塗装方法。
[10]上記[1]~[9]のいずれかに記載の塗装方法により塗装された車両。
[11]上記[1]~[9]のいずれかに記載の塗装方法により塗装された車両部品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、熱硬化性又は湿気硬化性の塗装シートを使用して、少なくとも2以上の塗装を高い生産性で施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
塗装方法の一例を示す模式的な断面図であり、第1工程までを示す。
塗装方法の一例を示す模式的な断面図であり、第2工程以降を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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