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公開番号2024146885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024053792
出願日2024-03-28
発明の名称化粧シート、樹脂含浸化粧板および樹脂含浸化粧板の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/14 20060101AFI20241004BHJP(積層体)
要約【課題】加熱加圧工程によって硬化した硬化樹脂層を選択的に剥離可能であり、かつ、離型層と硬化樹脂層との艶差によるグロスマット意匠を発現可能な化粧シートを提供する。
【解決手段】樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、前記化粧シートは、多孔質基材と、意匠層と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、前記離型層の60°グロス値は、10以下であり、前記離型層の純水接触角は、85°以上であり、前記離型層のSpc(山頂点の算術平均曲率)は、80mm-1以上である、化粧シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、
前記化粧シートは、多孔質基材と、意匠層と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、
前記離型層の60°グロス値は、10以下であり、
前記離型層の純水接触角は、85°以上であり、
前記離型層のSpc(山頂点の算術平均曲率)は、80mm
-1
以上である、化粧シート。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記離型層の純水接触角は、100°以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記離型層の60°グロス値は、6.5以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記離型層のSpc(山頂点の算術平均曲率)は、120mm
-1
以上である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記離型層は、離型剤を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記離型剤は、反応性シリコーンオイルを含む、請求項5に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記離型剤の含有量は、前記離型層100質量部に対して、1質量部以上、10質量部以下である、請求項5に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記離型層は、マット化剤を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記マット化剤は、無機粒子を含む、請求項8に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記マット化剤の含有量は、前記離型層100質量部に対して、5質量部以上、20質量部以下である、請求項8に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シート、樹脂含浸化粧板および樹脂含浸化粧板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、多孔質基材にメラミン樹脂等の前駆体を含浸させた後、樹脂の前駆体を硬化させることにより得られる樹脂含浸化粧板が知られている。樹脂含浸化粧板は、住居や店舗、公共施設などの壁面、家具、床面などに用いられている。
【0003】
グロスマット調の意匠感を表現したメラミン化粧板が知られている。例えば、特許文献1には、多孔質基材の表面の一部の領域に絵柄と同調した離型層を有し、上記離型層を有しない、表面の残部の領域に、メラミン樹脂を含有する熱硬化性樹脂層を有すると共に上記多孔質基材中に熱硬化性樹脂が含浸され硬化されている、化粧板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6716877号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートの離型層は、1)加熱加圧工程によって硬化した硬化樹脂層を選択的に剥離させる機能、および、2)硬化樹脂層との艶差による良好なグロスマット意匠を表現する機能、の2つの機能を同時に有することが求められている。しかしながら、2つの機能のバランスを安定して有する化粧シートの設計には、未だ検討の余地がある。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、加熱加圧工程によって硬化した硬化樹脂層を選択的に剥離可能であり、かつ、離型層と硬化樹脂層との艶差によるグロスマット意匠を発現可能な化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示においては、樹脂含浸化粧板の製造に用いられる化粧シートであって、上記化粧シートは、多孔質基材と、意匠層と、パターン形状を有する離型層と、を厚さ方向において、この順に有し、上記離型層の60°グロス値は、10以下であり、上記離型層の純水接触角は、85°以上であり、上記離型層のSpc(山頂点の算術平均曲率)は、80mm
-1
以上である、化粧シートを提供する。
【0008】
本開示においては、樹脂含浸化粧板であって、多孔質基材、意匠層、および、パターン形状を有する離型層を、厚さ方向において、この順に有する化粧シートと、上記化粧シートにおける上記多孔質基材と対向するように配置されたコア基材と、上記離型層のパターン間に配置され、上記離型層より厚く、硬化性樹脂Yの硬化物を含有する硬化樹脂層と、を備え、上記コア基材および上記多孔質基材は、上記硬化性樹脂Yの硬化物を含み、上記離型層の純水接触角は、85°以上であり、上記離型層のSpc(山頂点の算術平均曲率)は、10mm
-1
以上である、樹脂含浸化粧板を提供する。
【0009】
また、本開示においては、樹脂含浸化粧板の製造方法であって、上述の化粧シートを準備する準備工程と、(i)コア基材、上記化粧シート、硬化性樹脂Yを含有する硬化性樹脂層、および、リリースフィルムを、厚さ方向において、この順に有し、(ii)上記化粧シートにおける上記多孔質基材側の面が上記コア基材と対向するように配置され、(iii)上記化粧シートに上記硬化性樹脂Yが含浸された、積層体を形成する積層体形成工程と、上記積層体を、加熱および加圧し、上記硬化性樹脂Yを硬化させつつ、上記硬化性樹脂層から硬化樹脂層を形成し、硬化積層体を得る加熱加圧工程と、上記硬化積層体から上記リリースフィルムを剥離することで、上記厚さ方向において上記離型層と重複する位置に配置された上記硬化樹脂層を除去しつつ、上記離型層のパターン間に配置された上記硬化樹脂層を残存させる剥離工程と、を有する、樹脂含浸化粧板の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、加熱加圧工程によって硬化した硬化樹脂層を選択的に剥離可能であり、かつ、離型層と硬化樹脂層との艶差によるグロスマット意匠を発現可能な化粧シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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