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公開番号2024146777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024027851
出願日2024-02-27
発明の名称組成物評価方法、組成物評価装置、組成物、及び組成物製造方法
出願人株式会社明治
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類C12M 1/34 20060101AFI20241004BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】食品の有する機能の適正な評価を効率よく実施できる。
【解決手段】組成物に含まれる、または含まれると推定される複数の含有成分と前記複数の含有成分の成分量とを解析する解析部と、前記含有成分の化学構造に関する分子記述子を算出する分子記述子算出部と、前記分子記述子に基づき、前記含有成分の活性値を推定する活性値推定部と、前記含有成分の推定した活性値及び前記成分量から、前記複数の含有成分の総和活性スコアを算出するスコア算出部と、を有し、前記活性値推定部は、既知成分における前記分子記述子から選択した特徴量と対応する活性値を教師データとして学習した学習済みモデルを使用し、前記含有成分の活性値を推定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
組成物に含まれる、または含まれると推定される複数の含有成分と前記複数の含有成分の成分量とを解析する解析部と、
前記含有成分の化学構造に関する分子記述子を算出する分子記述子算出部と、
前記分子記述子に基づき、前記含有成分の活性値を推定する活性値推定部と、
前記含有成分の推定した活性値及び前記成分量から、前記複数の含有成分の総和活性スコアを算出するスコア算出部と、を有し、
前記活性値推定部は、既知成分における前記分子記述子から選択した特徴量と対応する活性値を教師データとして学習した学習済みモデルを使用し、前記含有成分の活性値を推定する
組成物評価装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記学習済みモデルは、前記含有成分の化学構造と類似する化学構造の成分を、学習済みの成分から検出し、前記検出した成分の活性値を、前記含有成分の活性値として算出する
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項3】
前記総和活性スコアは、各含有成分の濃度を活性値で除した値の合算値の対数である
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項4】
前記総和活性スコアは、前記複数の含有成分それぞれの活性値に、前記複数の含有成分それぞれの成分量を乗じた数値を、合算した値である
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項5】
前記学習済みモデルは、成分の化学構造の前記特徴量及び前記活性値を用いて学習済みであって、
前記特徴量は、原子の表面積の和に関する特徴量を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項6】
前記学習済みモデルは、成分の化学構造の前記特徴量及び前記活性値を用いて学習済みであって、
前記特徴量は、原子の電子分布の和に関する特徴量を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項7】
前記学習済みモデルは、成分の化学構造の前記特徴量及び前記活性値を用いて学習済みであって、
前記特徴量は、原子ベースのLogP指標に関する特徴量を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項8】
前記学習済みモデルは、成分の化学構造の前記特徴量及び前記活性値を用いて学習済みであって、
前記特徴量は、一つの化合物を構成する原子と原子間の結合を行列で表現し、対角成分を原子量とした場合の固有値に関する特徴量を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項9】
前記学習済みモデルは、成分の化学構造の前記特徴量及び前記活性値を用いて学習済みであって、
前記特徴量は、水素結合ドナー数に関する特徴量を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
【請求項10】
前記既知成分は、前記学習済みモデルを使用して推定した前記含有成分を含み、
前記対応する活性値は、前記学習済みモデルを使用して推定した、前記含有成分の活性値を含む
請求項1記載の組成物評価装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物評価方法、組成物評価装置、組成物、及び組成物製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、組成物、例えば、食品が有する機能が注目されている。機能とは、例えば、栄養に係わる機能、嗜好に関する機能、及び生体調節に関する機能などがある。特に、栄養や生体調節に関する機能を有する食品は、健康維持、又は病気や怪我の治療の観点からも注目されている。
【0003】
ある機能を有する食品は、例えば、機能性食品と呼ばれる場合がある。機能性食品において、科学的根拠に基づいた機能性が事業者の責任において表示される食品として、機能性表示食品がある。機能性表示食品は、例えば、「食後の血糖値の上昇を抑える」や「おなかの調子を整える」など、その食品を摂取することにより期待される特定の保健の目的が、食品のパッケージなどに表示されている。顧客は、例えば、この表示を参照し、自身が求める特定の保健の目的(効果、機能)を有する食品を購買する。
【0004】
例えば、プラズマ乳酸菌を含む飲食物は、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」と表示され、機能性表示食品として生産、販売されている。
【0005】
この機能性表示食品については、乳酸菌を有効成分として含むIFN産生を誘導し得るIFN誘導剤、該誘導剤を含む免疫増強剤あるいはウイルス感染防御剤、該誘導剤を含むIFN誘導活性、免疫増強活性若しくはウイルス感染防御活性を有する飲食品に関する技術として、以下に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-201984号公報
国際公開第2012/091081号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、組成物に表示される機能は、その組成物中の特定の責任成分の含有量や摂取量などに基づいて検討されてきた。
【0008】
γ-アミノ酪酸(以下、GABA)を多く含む食品は、例えば、「睡眠の質(寝つき、
眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能があることが報告されています」などと表示される。また、ガレート型カテキンを多く含む食品は、例えば、「体脂肪を減らす機能や、LDLコレステロールを減らす機能があることが報告されています」などと表示される。
【0009】
しかし、GABAを多く含む食品(機能関与成分を主たる成分とするサプリメントを除く)でも、「睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ」という機能を阻害する成分が含まれる場合がある。この場合、この食品を摂取しても、想定しているほど効果を得られない。
【0010】
また、ある食品は、例えば、GABAを含まないが、「睡眠の質(寝つき、眠りの深さ
、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ」という機能を有する成分を複数種類含む場合がある。しかし、複数種類の成分のそれぞれが、GABAよりも「睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ」という効果が低い場合、ある食品は「睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ」という機能を有するにも関わらず、「睡眠の質(寝つき、眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ」食品として評価されない場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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