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公開番号2024145072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057315
出願日2023-03-31
発明の名称プリント配線板とその製造方法
出願人株式会社伸光製作所
代理人個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20241004BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】レジストマスクが破れる問題を解消し、キャビティの側面に導体層を有するプリント配線板とその製造方法を提供する。
【解決手段】凹部形態のキャビティを有し、前記キャビティの側面には部分的に導体層が露出し、前記導体層がフィルドめっきで、銅層を前記キャビティの底面に有し、前記銅層が貫通部を備え、前記導体層が、前記銅層と接していることを特徴とするプリント配線板。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
凹部形態のキャビティを有し、
前記キャビティの側面には部分的に導体層が露出し、前記導体層がフィルドめっきで、
銅層を前記キャビティの底面に有し、前記銅層が貫通部を備え、
前記導体層が、前記銅層と接していることを特徴とするプリント配線板。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記導体層が、40~60μmの幅であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
【請求項3】
前記キャビティの底面の銅層が、前記貫通部により少なくとも2分割されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
【請求項4】
プリント配線板となる絶縁層に銅層を備えた基材を準備する工程と、
前記基材の表面側にあるキャビティの外形形状の外側に接する部位の銅層をエッチング加工により除去して開口部を形成する工程と、
前記開口部に露出した絶縁層に、レーザ加工により開口部を形成する工程と、
前記銅層及び絶縁層の開口部に、フィルドめっきによる導体層を形成する工程と、
前記基材の表面側にあるキャビティとなる位置の銅層を除去し、前記基材の裏面側にあるキャビティの底面となる位置の銅層を、少なくとも2分割するように、前記銅層の一部をエッチング加工により除去する工程と、
前記基材の表面側には、キャビティとなる位置を開口したブラスト用レジストマスクを形成し、前記基材の裏面側は、全面を覆うブラスト用レジストマスクを形成する工程と、
前記基材の表面側から、前記フィルドめっきによる導体層が露出した側面であって前記キャビティの底面の銅層が分断されたキャビティをブラスト加工により形成する工程と、
を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
【請求項5】
前記フィルドめっきによる導体層が、40~60μmの幅であることを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビティ側面に金属導体層を備えたプリント配線板とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
半導体素子などの電子部品を収納するキャビティと呼ばれる凹部を設けたプリント配線板が作製されている。
通常、キャビティの側面に導体層を形成するには、キャビティを形成した後に無電解めっき等により導体層を形成する。
又、キャビティを設けたプリント配線板の作製工程としては、銅張積層板にキャビティとなる貫通した開口を形成し、他の銅張積層板を積層することで3層基板や4層基板等のキャビティを備えたプリント配線板が得られる。あるいは、積層した3層基板や4層基板等に、キャビティとなる開口を後から形成することで、キャビティを備えたプリント配線板が得られる。
キャビティを形成した後に、基板の表面や裏面にエッチング用レジストマスクを形成し、必要な配線を形成する。
【0003】
このようにキャビティを形成した後に配線形成を行う場合、キャビティの面積が大きいと、配線形成のためのエッチング用レジストマスクが破れる問題が生じる。レジストマスクが破れると配線を形成するためのエッチング液によりキャビティ側面に形成した導電層(めっき層)が除去される事態となる。
【0004】
特許文献1には、キャビティとなる外形に沿って形成した溝に無電解めっき層を形成した後、溝の一部をキャビティの側面として形成する技術が開示されている。特許文献1に記載された技術は、後から接続箇所を切断してキャビティを形成するためレジストマスクが破れる心配はないが、接続箇所を切断して形成されたキャビティは貫通穴となり底面が無いキャビティである。また、この製法は3層基板や4層基板等の積層した基材に後からキャビティは形成できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-270829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような状況に鑑み、本発明はレジストマスクが破れる問題を解消し、キャビティの側面に金属導体層を有するプリント配線板とその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、キャビティの側面にフィルドめっき導体層が露出したプリント配線板と、その製造方法である。
【0008】
本発明の第1の態様は、凹部形態のキャビティを有し、前記キャビティの側面には部分的に導体層が露出し、前記導体層がフィルドめっきで、銅層を前記キャビティの底面に有し、前記銅層が貫通部を備え、前記導体層が、前記銅層と接しているプリント配線板である。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様における導体層が、40~60μmの幅であるプリント配線板である。
【0010】
本発明の第3の態様は、第1の態様におけるキャビティの底面の銅層が、前記貫通部により少なくとも2分割されているプリント配線板である。
(【0011】以降は省略されています)

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