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公開番号
2024144594
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2024119267,2020097171
出願日
2024-07-25,2020-06-03
発明の名称
化粧シート
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20241003BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明は、耐汚染性および意匠性に優れた化粧シートを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施形態に係る化粧シート10は、基材層1上に、少なくともトップコート層4を有し、トップコート層4の表面側に対し、カットオフ値λcを2.5mm、カットオフ値λsを8μm、評価長さを10mmとし、製膜方向に垂直に測定したJIS B0601:2001に準拠した算術平均粗さ(Ra0.008)が10μm以下であり、且つ粗さ曲線要素の平均長さRSmと十点平均粗さRzJISとが下記(1)式の条件を満たしている。
5 ≦ RSm/RzJIS ≦ 40 ・・・(1)
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層上に、少なくとも表面保護層を有する化粧シートであって、
前記表面保護層の表面側に対し、カットオフ値λcを2.5mm、カットオフ値λsを8μm、評価長さを10mmとし、製膜方向に垂直に測定したJIS B0601:2001に準拠した
(1)算術平均粗さ(Ra0.008)が10μm以下であり、
(2)粗さ曲線要素の平均長さRSmと十点平均粗さRzJISとが下記(1)式の条件を満たすことを特徴とする化粧シート。
5 ≦ RSm/RzJIS ≦ 40 ・・・(1)
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記基材層は、無機顔料とポリプロピレン樹脂とを含むコア層と、前記コア層の両面に形成され、ポリプロピレン樹脂を含むスキン層と、を有し、
前記ポリプロピレン樹脂に、単層膜の外膜を具備するベシクルにナノサイズの造核剤が内包された造核剤ベシクルを添加して前記スキン層を形成し、
前記スキン層のマルテンス硬さは、80N/mm
2
以上120N/mm
2
以下の範囲内であり、
前記コア層のマルテンス硬さは、50N/mm
2
以上80N/mm
2
以下の範囲内であり、
前記基材層の厚さは、40μm以上200μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載した化粧シート。
【請求項3】
前記スキン層の一方の層厚に対し、前記コア層の層厚は、3倍以上50倍以下の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載した化粧シート。
【請求項4】
前記造核剤ベシクルの添加量は、前記ポリプロピレン樹脂100質量部に対し、造核剤ベシクル中の造核剤に換算して0.05質量部以上0.5質量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載した化粧シート。
【請求項5】
前記造核剤ベシクルは、リン脂質からなる外膜を備える造核剤リポソームであることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載した化粧シート。
【請求項6】
前記造核剤ベシクルは、超臨界逆相蒸発法によって単層膜を具備するベシクルに前記造核剤を内包させてベシクル化したものであることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載した化粧シート。
【請求項7】
前記基材層の一方の面に絵柄層が積層されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載した化粧シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
化粧シートは、例えば、住宅等の建築物の内外装材や、造作材、建具等の建築資材、家具什器類、住設機器や家電製品等の表面化粧に使用されるものである。化粧シートには、多少とも風雨の影響を受ける軒下用外装材や玄関ドア材等の準外装用途や、マジックペンや生活汚染物等に対する拭き取り性、撥水性、耐汚染性等が要求される子供部屋、台所・食堂、洗面所等の用途に用いられるものもある。
【0003】
上述した各種用途に用いられる化粧材(化粧板、化粧紙、化粧シート等を含む)には、十年単位の長期間に亘る使用に耐える耐久性や耐候性が要求されるとともに、使用中に雨水や土埃等の自然の作用により又は使用者の不注意により表面に汚染物が付着しても容易に拭き取れて美観を維持できるように、汚染物が強固に付着しにくい耐汚染性が要求されることがある。
【0004】
特に、サラダ油や天麩羅油等の油脂類や、醤油やソース等の有色の調味料等、食品系の汚染物がこぼれたりはねたりして付着しやすい台所・食堂や、子供が手足や衣服に付着させて屋外から持ち込む泥やクレヨン、マジックペン等の落書き等が付着し易い子供部屋、屎尿の水洗や手洗い、洗濯等で水や石鹸液等がはね易いトイレや洗面所、洗濯室等においては、通常の居間や寝室等におけるよりも一段と高度な生活汚染物質に対する耐汚染性が要求され、通常の化粧材において用いられる一般的なウレタン塗装等では到底対応できるものではない。
【0005】
化粧材の表面に高度の耐汚染性を付与する方法としては、例えば表面張力の低いシリコーン樹脂又はフッ素系樹脂等を塗布した防汚層を表面に形成する方法(例えば、特許文献1を参照)もあるが、これは表面が極端に滑り易くなり触感や取扱性が悪化することや、表面硬度が不足するために傷付きや摩耗に弱いことなどの問題が生じ得る。
そこで、ウレタン樹脂等による通常の塗装塗膜にシリコーンオイルを添加して防汚層とする方法(例えば、特許文献2を参照)が、従来は比較的広く採用されている。これは、塗膜の主体がウレタン樹脂等の通常の化粧材用塗料であるので十分な耐傷付き性や耐摩耗性、耐候性等の表面物性を有すると共に、塗膜中のシリコーンオイルの一部が塗膜の表面に滲み出して油膜を形成し、この油膜が汚染物の付着を防ぐことにより耐汚染性を発揮するもので、極めて優れた効果がある。
【0006】
しかし、この油膜は汚染物を拭き取る際に一緒に拭き取られて失われ、塗膜中にシリコーンオイルが十分に含まれている間はこれが新たに滲み出して油膜を形成することにより耐汚染性が回復するが、長期間の経過と繰り返しの拭き取りにより塗膜中のシリコーンオイルが失われると、もはや耐汚染性を発現しなくなってしまうので、耐汚染性の耐久性の面で課題があった。また、特に化粧紙や化粧シート、壁紙等、巻取状態で供給される化粧材にあっては、塗膜の表面に滲み出したシリコーンオイルが化粧材の裏面に転移し、基材や下地面に接着する際に接着剤をはじき、接着阻害を起こす場合があった。
【0007】
化粧材の表面塗膜に十分な表面物性を確保しつつ、長期耐久性に優れた耐汚染性を付与する手段として、塗膜の主剤樹脂と耐汚染性付与のためのシリコーン成分とを化学的に結合させる方法も、既に種々検討されている。代表的なのは、アクリル樹脂を主剤とし、シリコーン化合物を硬化剤とした二液架橋反応型樹脂(例えば、特許文献3、4を参照)で
あり、これは元のアクリル樹脂と比較すれば確かにシリコーン成分の導入による表面張力の低下により耐汚染性の向上が認められるが、シリコーン成分は架橋剤として2本のアクリル骨格に縛られて自由に動けないためか、シリコーンオイルを添加した場合ほどの耐汚染性向上効果は得られないことが多い。
【0008】
また、シリコーン(メタ)アクリレート化合物を配合した(メタ)アクリレート系電離放射線硬化型樹脂を用いる方法の提案もある(例えば、特許文献5を参照)。しかし、これは電子線又は紫外線等の特殊な硬化システムを利用するものなので、高価な設備を必要とし、均一な照射が困難な特殊形状への適用性や、照射による基材の劣化の問題等もあって、適用可能な範囲が限定されることが多い。これに加えて、電離放射線硬化型樹脂は架橋密度が非常に高く、硬化物の極めて硬剛な三次元架橋構造にシリコーン成分の分子運動が妨げられるために、やはり十分な耐汚染性向上効果を得ることが難しい場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平11-58614号公報
特開平10-58611号公報
特開平5-222819号公報
特開平5-246001号公報
特開平5-86306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、従来の技術における上記した様な問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、種々の生活汚染物質に対する耐汚染性に優れることは勿論のこと、手触り感や意匠感等の意匠性にも優れた耐汚染化粧材(化粧シート)を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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