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公開番号
2024142510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023054668
出願日
2023-03-30
発明の名称
ビフェノール産生微生物およびこれを用いたビフェノールの製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
,
国立大学法人神戸大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/53 20060101AFI20241003BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】バイオマスからのビフェノールの製造に利用可能な技術の提供。
【解決手段】電子受容体の存在下で下記式(1)で示されるビフェノールを産生する組換え微生物を提供する。
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1
-R
8
は、水素またはメチル基である。)
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
電子受容体の存在下で下記式(1)で示されるビフェノールを産生する組換え微生物。
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1
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8
は、水素またはメチル基である。)
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
フェノール産生能を有し、かつ、発現可能に導入されたオキシダーゼ遺伝子を有する、請求項1に記載の組換え微生物。
【請求項3】
発現可能に導入された7-ホスホ-2-デヒドロ-3-デオキシアラビノヘプトン酸アルドラーゼ遺伝子、コリスミ酸ムターゼ遺伝子、及びチロシンフェノールリアーゼ遺伝子を有する、請求項2に記載の組換え微生物。
【請求項4】
発現可能に導入された7-ホスホ-2-デヒドロ-3-デオキシアラビノヘプトン酸アルドラーゼ遺伝子、コリスミ酸ムターゼ遺伝子、チロシンフェノールリアーゼ遺伝子、及びオキシダーゼ遺伝子を有し、
電子受容体の存在下で、下記式(1)で示されるビフェノールを産生する、組換え微生物。
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2024142510000006.jpg
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(式中、R
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は、水素またはメチル基である。)
【請求項5】
酵母、大腸菌、又はコリネ型細菌である、請求項1又は4に記載の組換え微生物。
【請求項6】
請求項1又は4に記載の組換え微生物を用いてバイオマス由来の炭素源からビフェノールを製造する方法。
【請求項7】
前記炭素源が、グルコース、スクロース及びグリセロールからなる群から選択されるいずれか1以上を含む、請求項6に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビフェノール産生微生物およびこれを用いたビフェノールの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
4,4-ビフェノールや3,3’,5,5’-テトラメチルビフェノール等のビフェノールは、液晶ポリマーやエンプラの主要原料となっており、情報通信や電子機器の分野や医療の分野で欠かすことのできない原料となっている。
【0003】
化学品製造分野において、石油由来の原料からバイオマス由来の原料への転換が図られている。特許文献1には、糖代謝経路が改変された微生物を用いてグルコースからフェノールを発酵生産する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
再表2017-033965号公報
特開2021-090384号公報
【非特許文献】
【0005】
"Construction of an L-Tyrosine chassis in Pichia pastoris enhances aromatic secondary metabolites production from glycerol." Kumokita et. al., ACS Synth. Bio., 2022, 11, 2098-2107
"Deletion of DNA ligase IV homolog confers higher gene targeting efficiency on homologous recombination in Komagataella phaffii", Ito et. al., FEMS Yeast Research, Volume 18, Issue 7, November 2018
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、バイオマスからのビフェノールの製造に利用可能な技術を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題解決のため、本開示は、以下の[1]-[21]を提供する。
[1] 電子受容体の存在下で下記式(1)で示されるビフェノールを産生する組換え微生物。
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は、水素またはメチル基である。)
[2] 前記ビフェノールが、4,4-ジヒドロキシビフェノール(4,4'-Dihydroxybiphenyl)である、[1]の組換え微生物。
[3]前記ビフェノールが、3,3’,5,5’-テトラメチル[1,1-ビフェニル]-4,4-ジオール(3,3',5,5'-Tetramethyl[1,1'-biphenyl]-4,4'-diol)である、[1]の組換え微生物。
[4] フェノール産生能を有し、かつ、発現可能に導入されたオキシダーゼ遺伝子を有する、[1]-[3]の組換え微生物。
[5] オキシダーゼが、細胞内及び/又は細胞表面に発現する、[4]の組換え微生物。
[6] オキシダーゼが、細胞内に発現する、[5]の組換え微生物。
[7] オキシダーゼ遺伝子が、ダイズ(Glycine max)由来ペルオキシダーゼである、[4]-[6]のいずれかの組換え微生物。
[8] 発現可能に導入された7-ホスホ-2-デヒドロ-3-デオキシアラビノヘプトン酸アルドラーゼ遺伝子、コリスミ酸ムターゼ遺伝子、及びチロシンフェノールリアーゼ遺伝子を有する、[2]-[7]のいずれかの組換え微生物。
[9] 7-ホスホ-2-デヒドロ-3-デオキシアラビノヘプトン酸アルドラーゼ遺伝子及びコリスミ酸ムターゼ遺伝子が、フィードバック制御解除のための配列改変を有する、[8]の組換え微生物。
[10] チロシンフェノールリアーゼ遺伝子が、パンテア・アナナティス(Pantoea Ananatis)又はシトロバクター・フロインディー(Citrobacter freundii)由来である、[8]又は[9]の組換え微生物。
[11] 前記電子受容体が、過酸化水素、酸素、又は過酸化ベンゾイルである、[1]-[10]のいずれかの組換え微生物。
[12] 酵母、大腸菌、又はコリネ型細菌である、[1]-[11]のいずれかの組換え微生物。
[13] 酵母がピキア・パストリス(Pichia pastoris)である、[12]の組換え微生物。
【0008】
[14] 発現可能に導入された7-ホスホ-2-デヒドロ-3-デオキシアラビノヘプトン酸アルドラーゼ遺伝子、コリスミ酸ムターゼ遺伝子、チロシンフェノールリアーゼ遺伝子、及びオキシダーゼ遺伝子を有し、
電子受容体の存在下で、下記式(1)で示されるビフェノールを産生する、組換え微生物。
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は、水素またはメチル基である。)
【0009】
[15] [1]-[14]のいずれかの組換え微生物を用いてバイオマス由来の炭素源からビフェノールを製造する方法。
[16] 前記炭素源が、グリセロール、グルコース、スクロース、メタノール及び有機酸からなる群から選択される1以上を含む、[15]の製造方法。
[17] 前記炭素源が、グリセロール及び/又はグルコースを含む、[16]の製造方法。
[18] 前記組換え微生物を水性媒体中で培養する工程と、該水性媒体中に電子受容体を添加するもしくは発生させる工程と、を含む、[15]-[17]のいずれかの製造方法。
[19] 前記組換え微生物を、電子受容体の存在下、水性媒体中で培養する工程を含む、[15]-[17]のいずれかの製造方法。
[20] 前記電子受容体が、過酸化水素、酸素、又は過酸化ベンゾイルである、[18]又は[19]の製造方法。
[21] 過酸化水素の濃度が、1 mM以上50mM以下である、[20]の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、バイオマスからのビフェノールの製造に利用可能な技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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