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公開番号
2024142063
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023054040
出願日
2023-03-29
発明の名称
熱処理小麦粉組成物の製造方法
出願人
日清製粉株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A23L
7/10 20160101AFI20241003BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】二次加工品の食感、特にレンジ加熱後の歯切れを良好とし、硬さを改善できる熱処理小麦粉組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】小麦粉を含む穀粉類100部と、70℃未満の水20~60質量部と、澱粉分解酵素とを混合する工程と、混合物を加熱して前記穀粉類中の澱粉を糊化する工程とを有し、加熱をエクストルーダーで行う、熱処理小麦粉組成物の製造方法。前記穀粉類、前記水及び前記澱粉分解酵素をエクストルーダーに供給して混合及び加熱するか、或いは、前記穀粉類、前記水及び前記澱粉分解酵素を混合後に、混合物をエクストルーダーに供給することが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
小麦粉を含む穀粉類100部と、70℃未満の水20~60質量部と、澱粉分解酵素とを混合する工程と、混合物を加熱して、前記穀粉類中の澱粉を糊化する工程とを有し、加熱をエクストルーダーで行う、熱処理小麦粉組成物の製造方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記穀粉類、前記水及び前記澱粉分解酵素をエクストルーダーに供給して混合及び加熱するか、或いは、前記穀粉類、前記水及び前記澱粉分解酵素を混合後に、混合物をエクストルーダーに供給する、請求項1に記載の熱処理小麦粉組成物の製造方法。
【請求項3】
前記澱粉分解酵素が、αアミラーゼ、βアミラーゼ、G4アミラーゼ及びアミログルコシダーゼから選択される1種以上を含む、請求項1又は2に記載の熱処理小麦粉組成物の製造方法。
【請求項4】
前記穀粉類として、デュラム小麦粉砕物を50~100質量%含有するものを用いる、請求項1又は2に記載の熱処理小麦粉組成物の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の製造方法で得られる熱処理小麦粉組成物と非熱処理穀粉とを混合する、ミックス組成物の製造方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の製造方法で得られた熱処理小麦粉組成物を原料として用いる、ベーカリー製品又は麺類の製造方法。
【請求項7】
レンジで加熱して喫食されるベーカリー製品又は麺類を製造する、請求項6に記載のベーカリー製品又は麺類の製造方法。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の製造方法で得られた熱処理小麦粉組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱処理小麦粉組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
熱処理小麦粉により、食品の食感を改善することが知られている。特許文献1には、小麦粉を飽和水蒸気により処理した小麦粉湿熱処理物を配合することにより、電子レンジ加熱後にも食感の硬化や「引き」が抑制され、風味が損われていないベーカリー製品が得られると記載されている。特許文献2には、α化小麦粉を電子レンジ調理用生中華麺に使用する技術が記載されている。
【0003】
また酵素を食品の製造に用いることが知られている。特許文献3には、パン生地の調製時に少なくとも一部が液晶状態あるいはα結晶ゲル状態の乳化剤と、プロテアーゼ類、アミラーゼ類、保水剤から選ばれる1種又は2種以上を用いることが記載されている。
特許文献4には、小麦粉にプロテアーゼ及び水を添加混合した後、所定時間酵素反応させ、その後、品温が60~90℃になるまで処理を施し、次いで乾燥処理後粉砕処理を施すことを特徴とするシュー皮用粉体の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平07-147947号公報
特開2014-87262号公報
特開平05-68466号公報
特開平06-007072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、二次加工品の食感、特に、電子レンジ加熱後のベーカリー製品や麺類の歯切れが低下し、硬くなることについて、更に効果的な改善が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、小麦粉を含む穀粉類100部と、70℃未満の水20~60質量部と、澱粉分解酵素とを混合する工程と、混合物を加熱して前記穀粉類中の澱粉を糊化する工程とを有し、加熱をエクストルーダーで行う、熱処理小麦粉組成物の製造方法に関する。
【0007】
また、本発明は上記製造方法で得られる熱処理小麦粉組成物と非熱処理穀粉とを混合する、ミックス組成物の製造方法に関する。
また本発明は、上記製造方法で得られた熱処理小麦粉組成物を原料として用いる、ベーカリー製品又は麺類の製造方法に関する。
また本発明は、上記製造方法で得られた熱処理小麦粉組成物に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、二次加工品の食感、特にレンジ加熱後の歯切れを良好とし、硬さを改善できる熱処理小麦粉組成物の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明する。
まず、本発明の熱処理小麦粉組成物の製造方法について説明する。本発明の熱処理小麦粉組成物の製造方法にて、二次加工食品の食感が優れたものとなる理由は明確ではないが、発明者は澱粉分解酵素により小麦粉等の穀粉類中の澱粉が部分的に分解され、この状態でα化処理されることが、電子レンジ加熱したときにも良好な食感を維持できることに寄与するものと考えている。
【0010】
本製造方法では熱処理小麦粉組成物の製造原料として、小麦粉を含む穀粉類を用いる。
小麦粉としては、例えば、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム小麦粉砕物等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。デュラム小麦粉砕物としては、デュラム小麦粉(平均粒径200μm以下のデュラム小麦粉砕物)、デュラムセモリナ(平均粒径200μm超のデュラム小麦粉砕物)が挙げられる。小麦粉以外の穀粉類としては、小麦粉以外の穀粉及び澱粉が挙げられる。小麦粉以外の穀粉としては、そば粉、米粉、コーンフラワー、大麦粉、モチ大麦粉、ライ麦粉、ハト麦粉、オーツ麦粉、コーンフラワー、燕麦、ひえ粉、あわ粉、ふすま粉、大豆粉等が挙げられる。
そのほかの穀粉としては、各種穀物の、ふすまや胚芽を含む全粒粉が挙げられる。
また、澱粉としては、小麦等の植物から単離された「純粋な澱粉」を指す。澱粉の具体例として、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、米澱粉、タピオカ澱粉等の未加工澱粉;未加工澱粉にα化処理以外の加工処理(例えば、架橋化処理、リン酸化処理、アセチル化処理、エーテル化処理、酸化処理)の1つ以上を施した加工澱粉が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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