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公開番号2024141701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053490
出願日2023-03-29
発明の名称車体構造
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 21/02 20060101AFI20241003BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】クロスメンバーのレイアウトの制約を受けることなく、プロペラシャフトを支持クロスメンバーに取り付ける上で有利な車体構造を提供する。
【解決手段】第3クロスメンバー16は一対のサイドメンバー10に連結される一対の第1メンバー34と、第3クロスメンバー16の車幅方向の中央部に位置し一対の第1メンバー34に連結される第2メンバー36とを備え、第2メンバー36に、プロペラシャフト22が支持されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車幅方向両側で前後方向に延びる一対のサイドメンバーと、
前記一対のサイドメンバーに連結され車幅方向に延びるクロスメンバーと、
を有するシャシフレーム上にボディが載置される車両の車体構造において、
前記クロスメンバーは、プロペラシャフトを支持する支持クロスメンバーを含み、
前記支持クロスメンバーは前記一対のサイドメンバーに連結される一対の第1メンバーと、前記支持クロスメンバーの車幅方向の中央部に位置し前記一対の第1メンバーに連結される第2メンバーとを備え、
前記第2メンバーに、プロペラシャフトが支持されている、
ことを特徴とする車体構造。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第2メンバーは、その車幅方向の中央部が上下方向に湾曲する湾曲部を含んで構成され
前記湾曲部に前記プロペラシャフトが支持されている、
ことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項3】
前記第2メンバーは、前記一対の第1メンバーに比べ剛性が低く形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項4】
前記第2メンバーは、車幅方向の両端部の断面が下方に開放状に形成され、
前記第2メンバーの前記両端部は前記第1メンバーに上方から重なるように設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の車体構造。
【請求項5】
前記一対の第1メンバーと前記第2メンバーとは、前記第2メンバーの前記両端部が前記第1メンバーに重ねられた状態で、前記第1メンバーおよび前記第2メンバーを車両前後方向に貫通する係止体を介して連結されている、
ことを特徴とする請求項4記載の車体構造。
【請求項6】
前記一対の第1メンバーの車幅方向内側の端部には上方に突出する突出部が設けられ、
前記第2メンバーの車幅方向外側の端部には、前記突出部が挿通される貫通孔が設けられている、
ことを特徴とする請求項4記載の車体構造。
【請求項7】
前記貫通孔よりも車幅方向内側の前記第2メンバーの箇所で、前記貫通孔と車幅方向に並んで配置され、車幅方向に延在するビードが設けられている、
ことを特徴とする請求項6記載の車体構造。
【請求項8】
前記クロスメンバーは、前記支持クロスメンバーより車両前方で同支持クロスメンバーより低い位置に配置される前クロスメンバーを含み、
前記プロペラシャフトは、前記前クロスメンバーの上方に位置するとともに前記支持クロスメンバーの下方に位置するよう配置され、前記第2メンバーの下方に支持される、
ことを特徴とする請求項1~7記載の車体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車体構造に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
車幅方向に間隔をおいて車両前後方向に延在する一対のサイドフレームと、車両の前後方向に間隔をおいた複数箇所で車幅方向に延在し一対のサイドフレームを連結するクロスメンバーとを含んで構成されたいわゆるシャシフレーム(ラダーフレーム)を備えた車体構造が提供され、このシャシフレーム上にはボディが載置されている。
このような車体構造において、車体前部に設けられたトランスミッションの駆動力を車体後部に設けられたディファレンシャルギアに伝達するプロペラシャフトが前後2本のシャフトに分割されている場合、プロペラシャフトの中間部分をセンターベアリングで支持している。
そして、プロペラシャフトに組み付けられたセンターベアリングを、車体の下方から複数のクロスメンバーのうちの1つのクロスメンバーの下部に取り付ける車体構造が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-37784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、センターベアリングが取り付けられるクロスメンバーを支持クロスメンバーと呼び、この支持クロスメンバーの前方に隣接するクロスメンバーを前クロスメンバーと呼ぶとすると、前クロスメンバーが上記支持クロスメンバーよりも低位に位置し、プロペラシャフトが前クロスメンバーの上方を通り、また、支持クロスメンバーの下方を通るレイアウトとなった場合に以下の不具合が発生する。
1)プロペラシャフトに組み付けられたセンターベアリングを支持クロスメンバーの下方から取り付けようとした場合に、プロペラシャフトが前クロスメンバーと干渉するので支持クロスメンバーに取り付けができなくなる。
2)プロペラシャフトに組み付けられたセンターベアリングを支持クロスメンバーの上方から取り付けようとした場合に、プロペラシャフトが支持クロスメンバーと干渉するので支持クロスメンバーに取り付けることが困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、クロスメンバーのレイアウトの制約を受けることなく、プロペラシャフトを支持クロスメンバーに取り付ける上で有利な車体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、車幅方向両側で前後方向に延びる一対のサイドメンバーと、前記一対のサイドメンバーに連結され車幅方向に延びるクロスメンバーと、を有するシャシフレーム上にボディが載置される車両の車体構造において、前記クロスメンバーは、プロペラシャフトを支持する支持クロスメンバーを含み、前記支持クロスメンバーは前記一対のサイドメンバーに連結される一対の第1メンバーと、前記支持クロスメンバーの車幅方向の中央部に位置し前記一対の第1メンバーに連結される第2メンバーとを備え、前記第2メンバーに、プロペラシャフトが支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、車体構造のレイアウト上、プロペラシャフトを支持クロスメンバーの上方から組み付けることが必要となった場合に、プロペラシャフトと他のクロスメンバーとが干渉することがなく、要するに支持クロスメンバーや他のクロスメンバーのレイアウトの制約を受けることなくプロペラシャフトの組み付け作業の効率化を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態に係る車体構造の平面図である。
図1のA-A線断面図である。
図2のB-B線矢視図である。
実施の形態に係る車体構造の要部を拡大した斜視図である。
センターベアリングの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態に係る車体構造について図面を参照して説明する。
なお、以下の図面において、符号FRは車両前方、符号UPは車両上方、符号INは車幅方向内方、符号OUTは車幅方向外方を示す。
図1-図3に示すように、本発明の実施の形態の車体構造は、一対のサイドフレーム10と、複数のクロスメンバー12-20と、プロペラシャフト22と、センターベアリング24を含んで構成されている。
一対のサイドフレーム10は、車幅方向に間隔をおいて車両前後方向に延在している。
複数のクロスメンバー12-20は、車両の前後方向に間隔をおいた複数箇所で車幅方向に延在し一対のサイドフレーム10を連結しており、これによりシャシフレーム(ラダーフレーム)が構成され、このシャシフレーム上に不図示のボディが載置される。
【0009】
複数のクロスメンバー12-20は、本実施の形態では、車両前方から車両後方に配置された第1-第5クロスメンバー12-20を含んで構成されている。
図2に示すように、第1クロスメンバー12および第2クロスメンバー14(前クロスメンバー)は、上下方向の位置が同一で第1-第5クロスメンバー12-20の中で最も低位に配置されている。
第3クロスメンバー16は、第2クロスメンバー14よりも高位に位置しており、この第3クロスメンバー16がプロペラシャフト22を支持する支持クロスメンバーを構成している。
言い換えると、複数のクロスメンバー12-20は、支持クロスメンバー16より車両前方で同支持クロスメンバー16より低い位置に配置される前クロスメンバー14を含む。
第4クロスメンバー18は、第3クロスメンバー16と同程度の高さに位置している。
第5クロスメンバー20は、第4クロスメンバー18よりも高位に位置している。
なお、図1、図2において、符号26は、第1クロスメンバー12の上方かつ前方に配置されたトランスミッション、符号28は、第4、第5クロスメンバー18、20の間でかつ第4、第5クロスメンバー18、20の下方に配置されたディファレンシャルギア、図3において、符号30は一対のサイドメンバー10および第1-第5クロスメンバー12-20の上方に配置されたフロアパネルを示している。
【0010】
図1、図2に示すように、プロペラシャフト22は、フロントプロペラシャフト22Aと、リアプロペラシャフト22Bとを備えている。
プロペラシャフト22は、車両後方に至るにつれて次第に下方に変位する傾斜で設けられ、プロペラシャフト22は、第2クロスメンバー14の上方に位置し、また、第3クロスメンバー16の下方に位置している。
フロントプロペラシャフト22Aはその前端がトランスミッション26に連結され、その後端寄りの箇所が、第3クロスメンバー16に取り付けられたセンターベアリング24を介して回転可能に支持されている。
フロントプロペラシャフト22Aの後端は、等速ジョイント32を介してリアプロペラシャフト22Bの前端に連結され、リアプロペラシャフト22Bの後端がディファレンシャルギア28に連結されている。
図3に示すように、フロアパネル30は一対のサイドメンバー10の上方で第1-第5クロスメンバー12-20の上方に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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