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公開番号2024141432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053081
出願日2023-03-29
発明の名称合成繊維の製造装置、ならびに合成繊維の製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D06H 3/08 20060101AFI20241003BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】 特に4000m/分以上の高速製糸において、走行糸条の毛羽、すなわち単繊維切れを製糸工程上で精度よく検知できる合成繊維の製造装置を提供する。
【解決手段】 合成繊維の製造装置において、レーザー式の毛羽検知装置9を巻取装置10直上に配置し、該毛羽検知装置9は、糸条に流体を吹き付ける毛羽分離部13、13‘を有する、合成繊維の製造装置。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
合成繊維の製造装置において、レーザー式の毛羽検知装置9を巻取装置10直上に配置し、該毛羽検知装置9は、糸条に流体を吹き付ける毛羽分離部13、13‘を有する、合成繊維の製造装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記毛羽分離部13、13‘は、糸条の走行方向に対して、直交方向もしくは対向方向から流体が噴出する機構を有する、請求項1に記載の合成繊維の製造装置。
【請求項3】
前記毛羽分離部13、13‘は、前記毛羽検知装置9のレーザー投光部aよりも走行糸条の上流に配置し、かつ該レーザー投光部aとの距離17が5~20mmに配置している、請求項1または2記載の合成繊維の製造装置。
【請求項4】
請求項3に記載の合成繊維の製造装置を用いて、巻取速度4000m/分以上とする合成繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走行糸条の毛羽、すなわち単繊維切れを製糸工程上で精度よく検知できる、合成繊維の製造装置および該製造装置を用いた合成繊維の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、一般衣料やスポーツ衣料など衣料用テキスタイルの分野においては、軽量・薄地化や風合いの向上を目的として、繊維の低単糸細繊度化とフィラメント数の増加などの需要が高まっており、より一層の生産効率の向上など、合理化が進められつつある。そのため、かかる生産効率の向上、および高速化に適した高品位の衣料用繊維が強く求められるようになってきた。
【0003】
即ち、高次工程での使い易さや、最終製品の品位改善に対する要求がますます強くなってきており、特に少ない毛羽レベルの原糸を供給することが求められている。特にスポーツ衣料用途のストレッチ素材に使用される捲縮糸においては、毛羽の発生、つまり単繊維切れの発生は、原糸を製造する設備の糸道規制ガイド等による擦過で発生し易く、この毛羽によって高次工程での糸切れによる収率悪化、品質欠点の増加を引き起こすため、毛羽を減少させることが望まれている。
【0004】
毛羽の減少を図るに当たっては、先ず毛羽が生ずる原因を追究しなければならない。一方、何らかの改善対策を講じた場合、その改善効果を評価する手段が必要である。また、満足できる毛羽品位レベルに達しない場合には、繊維の用途に応じて製品を区分するなどのアクションも必要である。
【0005】
すなわち、毛羽の評価が先ず最も重要であるため、毛羽検知精度に優れ、かつ使い易い毛羽検知装置の開発が必要である。さらに、衣料用繊維の製糸プロセスは、近年ではきわめて効率的な高速、多糸条の直接紡糸延伸プロセスに進歩しているため、かかる高速、多糸条の走行糸条で使用できる毛羽検知装置の開発が求められている。
【0006】
従来からの高速製糸の走行糸条用毛羽検知方法としては、毛羽を機械的に検出し、その機械的変位を電気的に変換して検知する装置が、精度がよくかつ装置が簡略なことから好ましく採用されてきた。このような毛羽の機械的変位を電気的に検知する装置に関する従来例としては、特許文献1および特許文献2などに記載のものが知られている。
【0007】
特許文献1には、ローラ上を走行するマルチフィラメントの上方に設けた被衝突物と遠心力で直立する切断単繊維との衝突力を検知することを特徴とするものであり、この衝突力を起電力として利用し、その起電力を増幅して測定する装置である。また、衝突力による機械的変位を光電的に検知する方式も提案されている。
【0008】
特許文献2には機械的毛羽検知装置を活用し、特に高速の直接紡糸延伸プロセスにおいて、多糸条走行糸条を糸条毎に毛羽を検知するため、複数の毛羽検知部を有し、これらの各毛羽検知部に糸切れ等による検知部のズレ・曲がりや破損を防止する保護部材を配置することで、保守管理も容易な、多糸条用走行糸条の毛羽検知装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開昭49-055932号公報
特開2000-110040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の機械的毛羽検知装置の欠点として、検知時に走行している糸条に検知部や毛羽に遠心力を付加するためのローラなどを物理的に接触させる必要があり、この物理的な接触により繊維へのダメージが生じ、毛羽等を作り出してしまう恐れがある。
(【0011】以降は省略されています)

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