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公開番号
2024153565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2024058530
出願日
2024-04-01
発明の名称
液体展開用シート、及び液体展開用シートの製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20241022BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明は、ロール状に巻き取る場合や、枚葉で積層した場合においても液体展開性に優れた液体展開用シートを提供することをその課題とする。
【解決手段】本発明は、少なくとも保護基材、液体受容層、基材フィルム、撥水層をこの順に有し、前記液体受容層がビスフェノールA構造を有するポリエステル樹脂、ノニオン系界面活性剤及び導電性樹脂を含む液体展開用シート。である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも保護基材、液体受容層、基材フィルム、撥水層をこの順に有し、前記液体受容層がビスフェノールA構造を有するポリエステル樹脂、ノニオン系界面活性剤及び導電性樹脂を含む液体展開用シート。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル樹脂の含有量が前記液体受容層100.0質量%中、80質量%以上99.8質量%以下であり、前記界面活性剤及び前記導電性樹脂の合計含有量が0.2質量%以上20質量%以下である請求項1に記載の液体展開用シート。
【請求項3】
前記保護基材と前記液体受容層との間の剥離強度が0.1mN/10mm以上10mN/10mm以下である請求項2に記載の液体展開用シート。
【請求項4】
前記液体受容層の厚みが0.1μm以上5.0μm以下である、請求項3に記載の液体展開用シート
【請求項5】
前記保護基材及び前記基材フィルムがいずれもポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項4に記載の液体展開用シート。
【請求項6】
前記保護基材を構成する樹脂の結晶化度が0.25以上0.35以下である、請求項5に記載の液体展開用シート。
【請求項7】
前記保護基材の幅方向における180℃での熱収縮率が1.0%以下である、請求項6に記載の液体展開用シート。
【請求項8】
前記撥水層がシリコーン樹脂を主成分とする、請求項7に記載の液体展開用シート。
【請求項9】
生体液展開用シートとして用いられる、請求項1~8のいずれかに記載の液体展開用シート。
【請求項10】
前記ポリエステル樹脂、前記界面活性剤及び前記導電性樹脂を含む塗料組成物を前記基材フィルム上に塗布して液体受容膜を形成した後に、前記保護基材と前記液体受容層を40℃以上100℃以下で熱ラミネートする工程を有する請求項1~8のいずれかに記載の液体展開用シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体展開用シート、及び液体展開用シートの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、臨床医療の現場におけるPOCT(Point Of Care Testing)が、幅広い検査項目への広がりを見せている。これらPOCT検査機器においては、高精度かつ、迅速に検査結果が得られることが強く求められている。特に、検査シートの撥水性と親水性は、検査精度と検査速度に支配的に影響を及ぼす重要な役割を果たすため、これまで様々な試みがなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、検査速度を制御する手法として液体受容層にバインダーと界面活性剤を用いる技術が開示されている。また、特許文献2には、POCT検査機器が課題とする検査精度を補う方法として、チップ基材の片面に親水層、親水層の反対面に撥水層を積層する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-349860号公報
特開平10-246717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の特許文献1に記載の技術では、液体展開性に優れるものの、粘度が著しく低い生体液を展開させた場合に、裏面への裏移りが発生するため、検査精度の観点で課題がある。
【0006】
一方、特許文献2に記載の技術では、チップ基材をロール状に巻き取る場合や、枚葉で積層した場合に、親水層と撥水層が接触することで親水層に撥水層成分の転写が発生するため、液体展開性に課題がある。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するため、ロール状に巻き取る場合や、枚葉で積層した場合においても液体受容層の成分が裏面に裏移りすることが抑制され、かつ、液体展開性に優れた液体展開用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、次によって解決することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明の液体展開用シートに関する好ましい一態様は以下の構成をとる。
(1)少なくとも保護基材、液体受容層、基材フィルム、撥水層をこの順に有し、前記液体受容層がビスフェノールA構造を有するポリエステル樹脂、ノニオン系界面活性剤及び導電性樹脂を含む液体展開用シート。
(2)前記ポリエステル樹脂の含有量が前記液体受容層100.0質量%中、80質量%以上99.8質量%以下であり、前記界面活性剤及び前記導電性樹脂の合計含有量が0.2質量%以上20質量%以下である(1)に記載の液体展開用シート。
(3)前記保護基材と前記液体受容層との間の剥離強度が0.1mN/10mm以上10mN/10mm以下である(2)に記載の液体展開用シート。
(4)前記液体受容層の厚みが0.1μm以上5.0μm以下である(3)に記載の液体展開用シート
(5)前記保護基材及び前記基材フィルムがいずれもポリエチレンテレフタレートフィルムである、(4)に記載の液体展開用シート。
(6)前記保護基材を構成する樹脂の結晶化度が0.25以上0.35以下である、(5)に記載の液体展開用シート。
(7)前記保護基材の幅方向における180℃での熱収縮率が1.0%以下である、(6)に記載の液体展開用シート。
(8)前記撥水層がシリコーン樹脂を主成分とする(7)に記載の液体展開用シート。
(9)生体液展開用シートとして用いられる、(1)~(8)のいずれかに記載の液体展開用シート。
(10)前記ポリエステル樹脂、前記界面活性剤及び前記導電性樹脂を含む塗料組成物を前記基材フィルム上に塗布して液体受容膜を形成した後に、前記保護基材と前記液体受容層を40℃以上100℃以下で熱ラミネートする工程を有する(1)~(8)のいずれかに記載の液体展開用シートの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、ロール状に巻き取る場合や、枚葉で積層した場合においても液体受容層の成分が裏面に裏移りが抑制され、かつ、液体展開性に優れた液体展開用シートを提供することができる。これにより、本発明の液体展開用シートを用いた検査シートは、検査精度、検査速度、品位、及び耐久性に優れる。すなわち、本発明の液体展開用シートを用いた検査シートにより安価で迅速かつ正確な検査が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態の液体展開用シートの模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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