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公開番号2024140085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051080
出願日2023-03-28
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 57/04 20100101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】油の熱を利用する場合に、熱の利用効率を高め易い車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置は、回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機のロータと出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機、動力伝達機構、及び油Fが収容されたケース9と、回転電機に油Fを供給するように油を循環させる油回路と、油Fと熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を備え、ケース9の内部には、油Fが貯留される油貯留部91が形成され、油回路は、油貯留部91に貯留された油Fを熱交換器へ流すように構成され、油貯留部91は、回転電機を冷却した後の油Fを受ける油受け部92を備え、油受け部92は、油貯留部91における他の部分に比べて断熱性が高い断熱構造Sを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機、前記動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、
前記回転電機に前記油を供給するように前記油を循環させる油回路と、を備えた車両用駆動装置であって、
前記油と熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
前記熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を更に備え、
前記ケースの内部には、前記油が貯留される油貯留部が形成され、
前記油回路は、前記油貯留部に貯留された前記油を前記熱交換器へ流すように構成され、
前記油貯留部は、前記回転電機を冷却した後の前記油を受ける油受け部を備え、
前記油受け部は、前記油貯留部における他の部分に比べて断熱性が高い断熱構造を備える、車両用駆動装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記油受け部は、前記ケースの外壁とは別部材で構成されたトレー部材であり、
前記トレー部材が前記断熱構造を備える、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記油貯留部は、前記トレー部材に加えて、前記ケースの前記外壁により構成された底壁部を更に備え、
前記油回路は、
前記トレー部材に前記油を貯留する状態と、前記トレー部材から前記底壁部へ前記油を流す状態とを切り替える第1切替弁と、
前記トレー部材に貯留された前記油を前記熱交換器へ流す状態と、前記底壁部に貯留された前記油を前記熱交換器へ流す状態とを切り替える第2切替弁と、を備える、請求項2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記油受け部は、前記ケースの外壁により構成されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項5】
前記断熱構造は、
前記ケースの前記外壁における前記油受け部を形成する部分が、前記外壁における他の部分に比べて断熱性が高い材料で構成された第1構造と、
前記ケースの前記外壁の内部に断熱層が形成された第2構造と、
前記ケースの前記外壁の内面又は外面に断熱材が設けられた第3構造と、の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機と、車輪に駆動連結される出力部材と、回転電機のロータと出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、回転電機、動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、回転電機に油を供給するように油を循環させる油回路と、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(1)では、ケース(10)の内部に、油(OL)が貯留される油貯留部(121c)が形成されている。そして、油回路が、油貯留部(121c)に貯留された油(OL)を、当該油と熱媒(Q)との間で熱交換を行う熱交換器(17)へ流すように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-124185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の車両用駆動装置(1)では、油貯留部(121c)がケース(10)の外壁(121)により構成されている。そのため、油貯留部(121c)に貯留された油(OL)の熱が、ケース(10)の外壁(121)を通して外部に放熱され易い。その結果、回転電機(2)により温められた油(OL)の熱を車両のいずれかの箇所で利用する場合に、熱の利用効率が悪化していた。
【0006】
そこで、油の熱を利用する場合に、熱の利用効率を高め易い車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
ロータを備えた回転電機と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記ロータと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
前記回転電機、前記動力伝達機構、及び油が収容されたケースと、
前記回転電機に前記油を供給するように前記油を循環させる油回路と、を備えた車両用駆動装置であって、
前記油と熱媒との間で熱交換を行う熱交換器と、
前記熱媒の熱を利用する排熱利用部と、を更に備え、
前記ケースの内部には、前記油が貯留される油貯留部が形成され、
前記油回路は、前記油貯留部に貯留された前記油を前記熱交換器へ流すように構成され、
前記油貯留部は、前記回転電機を冷却した後の前記油を受ける油受け部を備え、
前記油受け部は、前記油貯留部における他の部分に比べて断熱性が高い断熱構造を備える点にある。
【0008】
この特徴構成によれば、油貯留部における回転電機を冷却した後の油を受ける油受け部が、他の部分に比べて断熱性が高い断熱構造を備えている。これにより、油貯留部に貯留された油の熱が、ケースの外部に放熱され難い。したがって、油の熱を利用する場合に、熱の利用効率を高め易い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両用駆動装置のスケルトン図
油回路を含む複数の回路を模式的に示す図
第1の実施形態に係る油貯留部を示す図
第2の実施形態に係る油貯留部を示す図
第3の実施形態に係る油貯留部を示す図
第4の実施形態に係る油貯留部を示す図
第5の実施形態に係る油貯留部を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.第1の実施形態
以下では、第1の実施形態に係る車両用駆動装置100について、図1から図3を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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