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公開番号2024139311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050191
出願日2023-03-27
発明の名称コネクタおよびハウジングの製造方法
出願人ヒロセ電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 13/52 20060101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタにおける複数の部分をシールする構造を有するコネクタの製造の容易化または部品点数の削減を図り、またシール部材をハウジングに強固に固定する。
【解決手段】コネクタのハウジング3において、ハウジング本体4の前部に相手コネクタが挿入されるコネクタ挿入穴6が設けられ、ハウジング本体4の後部にはケーブルが挿入されるケーブル挿入穴12が設けられ、シール部材21は、コネクタ挿入穴6内に配置され、ハウジング本体4と相手コネクタとの間をシールするハウジングシール部22と、ケーブル挿入穴12内に配置され、ハウジング本体4とケーブルとの間をシールするケーブルシール部25と、ハウジングシール部22とケーブルシール部25とを連結するリンク部27とを有し、リンク部27は、ハウジング本体4の中間部に設けられたリンク部挿通穴16内に配置されている。
【選択図】図8

特許請求の範囲【請求項1】
一側に第1の被接続体が接続され、他側に第2の被接続体が接続されるコネクタであって、
前記第1の被接続体が有する導体部と前記第2の被接続体が有する導体部との間を接続する導電部材と、
前記導電部材を収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングはハウジング本体およびシール部材を有し、
前記ハウジング本体の一側部分には前記第1の被接続体が挿入される第1の挿入穴が設けられ、前記ハウジング本体の他側部分には前記第2の被接続体が挿入される第2の挿入穴が設けられ、前記ハウジング本体において前記一側部分と前記他側部分との間の中間部分には、前記第1の挿入穴および前記第2の挿入穴のそれぞれと連通し、前記導電部材を収容する導電部材収容穴が設けられ、
前記シール部材は、
前記第1の挿入穴内に配置され、前記ハウジング本体と前記第1の被接続体との間をシールする第1のシール部と、
前記第2の挿入穴内に配置され、前記ハウジング本体と前記第2の被接続体との間をシールする第2のシール部と、
前記第1のシール部と前記第2のシール部とを連結するリンク部とを有し、
前記ハウジング本体の前記中間部分には、前記第1の挿入穴および前記第2の挿入穴のそれぞれと連通するリンク部挿通穴が設けられ、前記リンク部は前記リンク部挿通穴内に配置されていることを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記リンク部は線状に形成され、前記リンク部の一端部は前記第1のシール部に結合し、前記リンク部の他端部は前記第2のシール部に結合し、前記リンク部の幅寸法は前記第1のシール部の幅寸法および前記第2のシール部の幅寸法のいずれよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記導電部材収容穴は前記ハウジング本体の前記中間部分における中心側に配置され、前記リンク部挿通穴は前記ハウジング本体の前記中間部分における外周側に配置され、前記ハウジング本体の前記中間部分において前記リンク部挿通穴は前記導電部材収容穴と交わっていないことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記リンク部挿通穴は前記導電部材収容穴よりも面積が小さいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記シール部材は前記ハウジング本体とインサート成形により一体化した成形物であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1の挿入穴は、前記ハウジング本体の一側部分に設けられた第1の穴部、および前記第1の穴部の底面における中心側に設けられ前記第1の穴部よりも小径の第2の穴部を有し、
前記導電部材収容穴は前記第2の穴部および前記第2の挿入穴のそれぞれと連通し、
前記リンク部挿通穴は前記第2の穴部および前記第2の挿入穴のそれぞれと連通し、
前記第1のシール部は、環状に形成され、前記第2の穴部の内周面に沿って前記第2の穴部の全周に亘って伸長し、
前記第1のシール部において前記第1の穴部内に臨む端面は前記第1の穴部の底面と面一に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記ハウジング本体の一側部分において前記第1の挿入穴の周壁部には当該周壁部を貫通する貫通穴が設けられ、
前記貫通穴内には、前記第1のシール部の一部が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記導電部材は端子であり、前記第1の被接続体は、前記端子の一側部分と接触する相手端子および前記相手端子を収容するハウジングを有する相手コネクタであり、
前記相手コネクタのハウジングは前記第1の挿入穴内に挿入される挿入部を有し、
前記第1のシール部は、環状に形成され、前記第1の挿入穴の内周面に沿って前記第1の挿入穴の全周に亘って伸長し、前記挿入部が前記第1の挿入穴内に挿入された状態において、前記第1の挿入穴の内周面と前記挿入部の外周面との間に介在し、前記第1の挿入穴の内周面および前記挿入部の外周面のそれぞれに密着することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記導電部材は端子であり、前記第2の被接続体は、前記端子の他側部分に接続されるケーブルであり、
前記第2のシール部は円柱状または多角柱状に形成され、前記第2のシール部の外周面は前記第2の挿入穴の内周面に全周に亘って密着し、前記第2のシール部には前記ケーブルを通すケーブル通し穴が設けられ、前記ケーブル通し穴の内周面は前記ケーブルの外周面に全周に亘って密着していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
請求項1に記載のコネクタにおけるハウジングの製造方法であって、
前記ハウジング本体を形成するハウジング本体形成工程と、
前記第1のシール部を形成するための第1の金型を前記第1の挿入穴内に挿入し、前記第2のシール部を形成するための第2の金型を前記第2の挿入穴内に挿入する金型挿入工程と、
前記シール部材を形成する液状材料を前記ハウジング本体へ射出し、前記第2の挿入穴の内面と前記第2の金型との間の空間内、前記リンク部挿通穴内、および前記第1の挿入穴の内面と前記第1の金型との間の空間内に前記液状材料を充填する充填工程と、
前記充填された液状材料を硬化させ、前記第1の挿入穴内に前記第1のシール部を形成し、前記第2の挿入穴内に前記第2のシール部を形成し、前記リンク部挿通穴内に前記リンク部を形成する硬化工程と、
前記充填された液状材料が硬化した後、前記第1の挿入穴内から前記第1の金型を抜き、前記第2の挿入穴内から前記第2の金型を抜く金型分離工程とを備えていることを特徴とするハウジングの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防水機能を有するコネクタ、およびそのコネクタにおけるハウジングの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタの多くは、端子およびハウジングを備えている。コネクタがケーブルの端部に接続されるタイプのコネクタである場合、端子の一側部分には、相手コネクタの端子と接触する接触部が形成され、端子の他側部分には、ケーブルの導線が接続される導線接続部が形成されている。また、ハウジングの一側部分には例えば相手コネクタが挿入されるコネクタ挿入穴が設けられ、ハウジングの中間部分には端子の一部または全部を収容する端子収容部が設けられている。また、ハウジングの他側部分には、端子収容部内に収容された端子の導線接続部に接続されるケーブルの端部を端子収容部内に入れるためのケーブル挿入穴が設けられている。
【0003】
端子が雄型である場合、端子の導線接続部がハウジングの端子収容部内に配置され、接触部が端子収容部内から出てコネクタ挿入穴内に突出している。そのため、接触部を端子収容部内からコネクタ挿入穴内に出すために、コネクタ挿入穴の底面には、端子収容部内に通じる穴が設けられている。一方、端子が雌型である場合、端子の接触部および導線接続部がハウジングの端子収容部内に配置され、コネクタ挿入穴の底面には、相手コネクタの雄型端子を端子収容部内に入れてコネクタの雌型端子の接触部と接触させるために、端子収容部内に通じる穴が設けられている。
【0004】
このようなコネクタにおいては、コネクタ挿入穴の底面に設けられた穴またはケーブル挿入穴を介して水等がコネクタの内部、具体的にはハウジングの端子収容部内に入るおそれがある。従来のコネクタにおいて、コネクタ挿入穴の底面に設けられた穴を介してコネクタの内部に水等が浸入することを防止するために、ゴム製または樹脂製のシール部材をコネクタ挿入穴内に設けたものがある。例えば、コネクタ挿入穴内に設けられたシール部材は、コネクタ挿入穴の内面と、コネクタ挿入穴内に挿入された相手コネクタの外面との間に介在し、それぞれの面に密着して水等の流通を遮断する。特開2016-4684号公報(特許文献1)には、コネクタ挿入穴(中空部)内にシール部材が設けられたコネクタが記載されている。
【0005】
また、従来のコネクタにおいて、ケーブル挿入穴を介してコネクタの内部に水等が浸入することを防止するために、ゴム製または樹脂製のシール部材をケーブル挿入穴内に設けたものがある。例えば、ケーブル挿入穴内に設けられたシール部材は、ケーブル挿入穴の内面と、ケーブル挿入穴内に挿入されたケーブルの外面との間に介在し、それぞれの面に密着して水等の流通を遮断する。
【0006】
また、従来のコネクタにおいて、コネクタ挿入穴の底面の穴を介しての水等の浸入と、ケーブル挿通穴を介しての水等の浸入との双方を防止するために、コネクタ挿入穴内に第1のシール部材を設け、ケーブル挿入穴内に、第1のシール部材とは別体の第2のシール部材を設けたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-4684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ハウジングのコネクタ挿入穴内およびケーブル挿入穴内のそれぞれに互いに別体のシール部材が設けられた従来のコネクタにおいては、コネクタを製造するに当たり、コネクタ挿入穴内に第1のシール部材を組み付ける工程と、ケーブル挿入穴内に第2のシール部材を組み付ける工程とを要する。それゆえ、コネクタの製造工程の工数が増え、コネクタの製造が複雑になるという問題がある。また、上記従来のコネクタにおいては、互いに別体の2つのシール部材を有するため、コネクタの部品点数が多くなるという問題がある。
【0009】
また、ハウジングのコネクタ挿入穴内にシール部材が設けられた従来のコネクタにおいては、シール部材をコネクタ挿入穴内に強固に固定することが難しく、シール部材がコネクタ挿入穴から抜け出てしまうという問題がある。
【0010】
例えば、シール部材をコネクタ挿入穴内に圧入して固定する方法では、コネクタ挿入穴内に嵌合された相手コネクタをコネクタ挿入穴から引き抜いたときなどに、相手コネクタと共にシール部材がコネクタ挿入穴内から抜け出てしまうことがある。
(【0011】以降は省略されています)

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