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公開番号
2024137941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2024048618
出願日
2024-03-25
発明の名称
媒体処理装置及び画像形成システム
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人武和国際特許事務所
主分類
B65H
37/04 20060101AFI20240927BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】綴じ処理に応じた適切な綴じ力の設定、処理速度の設定をすることができる媒体
処理装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1枚の媒体に液体付与を行う液体付与部(31)と、液体付与
をされた複数の媒体に所定の後処理を施す後処理部(25)と、を備え、後処理の種類(綴じ処理の種類)と、綴じ形態の種類(2箇所綴じ、平行綴じなど)に応じて、後処理部における後処理の実行回数を変更する(G1)、媒体処理装置による。
【選択図】図13
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1枚の媒体に液体付与を行う液体付与部と、
前記液体付与をされた複数の前記媒体を含む媒体束に対して、異なる種類の後処理と異なる種類の綴じ形態とを組み合わせて実行する後処理部と、を備え、
前記後処理の種類と、前記媒体束に対して設定された前記綴じ形態の種類と、に応じて、前記後処理の実行回数を変更する、
媒体処理装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記後処理部は、前記媒体束の厚み方向において加圧し変形させて綴じる圧着部を備え、
前記後処理は、前記圧着部による圧着綴じ処理であり、
前記後処理の実行回数は、前記圧着綴じ処理の回数である、
請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記後処理部は、前記媒体束の厚み方向において加圧し変形させて綴じる圧着部を備え、
前記後処理は、前記圧着部による圧着綴じ処理であり、
前記後処理の実行回数は、前記液体付与の回数、及び前記圧着綴じ処理の回数である、
請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記後処理部を回動させる後処理部回動機構を備え、
前記後処理部回動機構により変更される圧着綴じ姿勢に応じて前記圧着綴じ処理の回数を変更する、
請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記後処理部は、複数の前記媒体に針綴じ処理を実行する針綴じ部を更に備える、
請求項2に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
前記後処理を実行される媒体束を構成する前記媒体の枚数に応じて、前記媒体束に対する後処理として、前記圧着綴じ処理に代えて前記針綴じ処理を実行する、
請求項5に記載の媒体処理装置。
【請求項7】
前記液体付与部が保持している液体残量に応じて、前記媒体束に対する後処理を前記圧着綴じ処理又は前記針綴じ処理のどちらかに切り替える、
請求項5に記載の媒体処理装置。
【請求項8】
前記媒体束を構成する前記媒体の枚数に応じて前記後処理の実行回数を変更する、
請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項9】
前記液体付与部が保持している液体残量が、前記後処理の実行回数に伴って実行される前記液体付与の回数で消費される液体の量を満たすか否かに応じて、前記後処理の実行回数を変更することができる、
請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項10】
媒体に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置によって画像が形成された前記媒体に対して後処理を行う請求項1に記載の媒体処理装置と、を備える画像形成システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置及び画像形成システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シート状の媒体の束(シート束)を形成する処理を行うことができる媒体処理装置が知られている。媒体処理装置として、シート束を形成するための綴じ処理として、金属製の綴じ針(ステイプル針)を用いる「針有り綴じ処理」を行うものが知られている。近年は、省資源化や環境負荷の低減を鑑みる観点から金属製の綴じ針(ステイプル針)を用いずに「針無し綴じ処理」を行う機能を備えるも知られている。
【0003】
針無し綴じ処理は、凹凸状の綴じ歯でシート束を挟持して加圧変形させる所謂「圧着綴じ」が主流である。なお、シート状の媒体の例として用紙が広く知られている。本明細書では、以下の説明において、シート束に関する記載をするとき、複数の媒体としての用紙を束にする「用紙束」を例に用いることとする。
【0004】
また、本明細書において「針有り綴じ処理」を単に「針綴じ処理」とし、「針無し綴じ処理」を「圧着綴じ処理」と表記することがある。
【0005】
圧着綴じ処理を行うときに、用紙に液体を付与することで綴じ強度を向上させる圧着綴じを実行するか、又は、液体を付与せずに圧着綴じを実行するかを、液体を綴じ歯に供給する駆動源の駆動方向の切り替えにより行う技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている技術は、液体を付与して圧着する液体付与圧着綴じ動作を行なうか、液体付与せずに圧着する圧着綴じ動作を行なうかの綴じ処理の条件に応じて圧着綴じ回数(打数)を変更することができる。このような従来技術では、液体付与圧着綴じのときに圧着綴じ回数(打数)を減らして綴じ処理時間の短縮すること、及び綴じ処理に応じた適切な綴じ力での綴じ処理や、綴じ処理速度を向上させて生産性の向上を図る処理に対応するには課題がある。
【0007】
本発明は、綴じ処理に応じた適切な綴じ力の設定、処理速度の設定をすることができる媒体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、媒体処理装置に関し、少なくとも1枚の媒体に液体付与を行う液体付与部と、前記液体付与をされた複数の前記媒体に所定の後処理を施す後処理部と、を備え、前記後処理の種類と、前記後処理の対象物単位に対する前記後処理の回数設定と、に応じて、前記所定の後処理の実行回数を変更する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、綴じ処理に応じた適切な綴じ力の設定、処理速度の設定をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
画像形成システムの全体構成を示す図。
第1実施形態に係る後処理装置の内部構造を示す図。
端綴じ処理部を搬送方向の上流側から見た模式図。
端綴じ処理部を主走査方向の液体付与部側から見た模式図。
端綴じ処理部の圧着部の構成を示す模式図。
端綴じ処理部の変形例を示す図。
端綴じ処理部の変形例に係る液体付与圧着部を示す図。
図7の液体付与圧着部による液体付与動作及び圧着綴じ動作を示す図。
針綴じ処理部を搬送方向の上流側から見た模式図。
針綴じ処理部の変形例を搬送方向の上流側から見た模式図。
第1実施形態に係る後処理装置の動作を制御する制御ブロックのハードウェア構成図。
端綴じ処理部による綴じ処理(後処理)の種類選択処理のフローチャート。
端綴じ処理部が圧着綴じ処理を行う場合の綴じ回数の増減設定をするインターフェースの図。
端綴じ処理部における針綴じ処理のフローチャート。
図14に示した針綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図14に示した針綴じ処理後の用紙束のイメージ図。
端綴じ処理部における2箇所綴じ標準打数の液体付与圧着綴じ処理のフローチャート。
図17に示した液体付与圧着綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図17に示した液体付与圧着綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図17に示した2箇所綴じ標準打数の液体付与圧着綴じ処理後の用紙束のイメージ図。
端綴じ処理部における2箇所綴じ打数増の液体付与圧着綴じ処理のフローチャート。
図21に示した液体付与圧着綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図21に示した液体付与圧着綴じ処理おける端綴じ処理部の位置を示す図。
図21に示した液体付与圧着綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図21に示した2箇所綴じ標準打数の液体付与圧着綴じ処理後の用紙束のイメージ図。
端綴じ処理部における2箇所綴じ標準打数の圧着綴じ処理のフローチャート。
図26に示した圧着綴じ処理における端綴じ処理部の位置を示す図。
図26に示した2箇所綴じ標準打数の圧着綴じ処理後の用紙束のイメージ図。
第2実施形態に係る後処理装置の内部構造を示す図。
第2実施形態に係る内部トレイを用紙の厚み方向から見た図。
第2実施形態に係る圧着部を搬送方向の上流側から見た模式図。
第2実施形態に係る液体付与部を用紙の厚み方向から見た図。
図32のXXV-XXVにおける断面図。
図32のXXVI-XXVIにおける断面図。
第2実施形態に係る後処理装置の動作を制御する制御ブロックのハードウェア構成図。
第2実施形態に係る後処理装置の後処理フローチャート。
画像形成システムの変形例の全体構成を示す図。
後処理装置の制御部の変形例1を示す図。
後処理装置の制御部の変形例2を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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