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公開番号2024168738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085655
出願日2023-05-24
発明の名称画像形成装置および画像形成方法
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20241128BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】転写体に対する画像形成動作が実行できないダウンタイムを低減しつつ、複数のプロセス線速毎の色ごとの位置ずれを精度よく補正する。
【解決手段】画像形成処理により画像が形成される転写体を送り出す線速を可変に設定する紙速度設定部と、紙速度設定部により設定された前記線速に応じて、画像形成モジュールの回転速度を可変に制御する速度制御部と、転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングで、直前に位置ずれ補正処理を実施した線速以外の線速のうちの少なくとも1つの線速で、位置ずれ補正処理を行う位置ずれ補正処理部と、像担持体上に形成されたパターン画像を検出する検出部と、検出部による前記パターン画像の検出結果に応じて、各色間の位置ずれの補正値を算出する補正部と、位置ずれ補正処理を行った線速に応じた位置ずれの補正値を更新する補正記憶部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
所定速度で駆動される像担持体に対して各種の画像形成モジュールを用いた画像形成処理により各色の位置ずれ測定用のパターン画像を形成して、当該パターン画像に基づいて主副走査方向の各色の位置ずれ量を検出して補正する位置ずれ補正処理を実行する画像形成装置において、
前記画像形成処理により画像が形成される転写体を送り出す線速を可変に設定する紙速度設定部と、
前記紙速度設定部により設定された前記線速に応じて、前記画像形成モジュールの回転速度を可変に制御する速度制御部と、
前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングで、直前に前記位置ずれ補正処理を実施した線速以外の線速のうちの少なくとも1つの線速で、前記位置ずれ補正処理を行う位置ずれ補正処理部と、
前記像担持体上に形成された前記パターン画像を検出する検出部と、
前記検出部による前記パターン画像の検出結果に応じて、各色間の位置ずれの補正値を算出する補正部と、
前記位置ずれ補正処理を行った線速に応じた位置ずれの補正値を更新する補正記憶部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
直前に前記位置ずれ補正処理を実施した線速を記憶する線速記憶部をさらに備え、
前記位置ずれ補正処理部は、前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングで前記位置ずれ補正処理を行う際、前記線速記憶部に記憶した直前に前記位置ずれ補正処理を実施した線速以外の線速のうち少なくとも1つの線速で、前記位置ずれ補正処理を実施する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記位置ずれ補正処理部は、前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングとして、前記転写体に対する画像形成終了時、電源ON時、省エネ移行時、電源OFF時の何れかを採用する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記位置ずれ補正処理部は、前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングとして、直前に前記位置ずれ補正処理を実施した前記線速から異なる線速で画像形成を行う場合における線速切替直後を採用し、かつ、前記パターン画像の形成位置を前記転写体に対する画像形成に用いる前記像担持体上の画像領域外とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記位置ずれ補正処理部は、前記位置ずれ補正処理を実施する前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミング毎に、ユーザ設定にて実施有無を切り替え可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記位置ずれ補正処理部は、前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングとして前記転写体に対する画像形成終了時を採用している場合に、前記転写体に対する画像形成要求があった場合は、前記位置ずれ補正処理を中断し、
前記補正記憶部は、中断前までの前記パターン画像の検出結果に応じて前記位置ずれ補正処理を行った線速の色ごとの位置ずれ補正値の更新を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
所定速度で駆動される像担持体に対して各種の画像形成モジュールを用いた画像形成処理により各色の位置ずれ測定用のパターン画像を形成して、当該パターン画像に基づいて主副走査方向の各色の位置ずれ量を検出して補正する位置ずれ補正処理を実行する画像形成装置における画像形成方法であって、
前記画像形成処理により画像が形成される転写体を送り出す線速を可変に設定する紙速度設定工程と、
前記紙速度設定工程により設定された前記線速に応じて、前記画像形成モジュールの回転速度を可変に制御する速度制御工程と、
前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングで、直前に前記位置ずれ補正処理を実施した線速以外の線速のうちの少なくとも1つの線速で、前記位置ずれ補正処理を行う位置ずれ補正処理工程と、
前記像担持体上に形成された前記パターン画像を検出する検出工程と、
前記検出工程による前記パターン画像の検出結果に応じて、各色間の位置ずれの補正値を算出する補正工程と、
前記位置ずれ補正処理を行った線速に応じた位置ずれの補正値を更新する補正記憶工程と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のプロセス線速を有する画像形成装置に関して、最も速い線速で色合わせ処理を実施し、その結果からそれ以外の線速の色ごとの位置ずれ補正値を算出して補正を行う技術が既に知られている。
【0003】
特許文献1には、複数のプロセス線速間で生じる色ごとの位置ずれ量の差分を吸収するために、感光体の駆動速度に応じて複数のプロセス線速間での色ごとの位置ずれ量の差分を推定し、位置ずれ補正を実施していない線速の色ごとの位置ずれ補正値に対して推定した差分の補正値をオフセットさせる技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、複数のプロセス線速間でのオフセット値が感光体の駆動速度で一意に決まるため、画像形成装置ごとに複数のプロセス線速間での色ごとの位置ずれ量が異なっている場合や、経時によって複数のプロセス線速間での色ごとの位置ずれ量が異なっている場合に、精度よく補正を行うことがでない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、転写体に対する画像形成動作が実行できないダウンタイムを低減しつつ、複数のプロセス線速毎の色ごとの位置ずれを精度よく補正することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定速度で駆動される像担持体に対して各種の画像形成モジュールを用いた画像形成処理により各色の位置ずれ測定用のパターン画像を形成して、当該パターン画像に基づいて主副走査方向の各色の位置ずれ量を検出して補正する位置ずれ補正処理を実行する画像形成装置において、前記画像形成処理により画像が形成される転写体を送り出す線速を可変に設定する紙速度設定部と、前記紙速度設定部により設定された前記線速に応じて、前記画像形成モジュールの回転速度を可変に制御する速度制御部と、前記転写体に対する画像形成動作時間に影響のないタイミングで、直前に前記位置ずれ補正処理を実施した線速以外の線速のうちの少なくとも1つの線速で、前記位置ずれ補正処理を行う位置ずれ補正処理部と、前記像担持体上に形成された前記パターン画像を検出する検出部と、前記検出部による前記パターン画像の検出結果に応じて、各色間の位置ずれの補正値を算出する補正部と、前記位置ずれ補正処理を行った線速に応じた位置ずれの補正値を更新する補正記憶部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、転写体に対する画像形成動作が実行できないダウンタイムを低減しつつ、複数のプロセス線速毎の色ごとの位置ずれを精度よく補正することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施の形態にかかるカラーレーザプリンタのプリンタエンジン周辺の構成を概略的に示す模式図である。
図2は、トナーパターンの一例を示す平面図である。
図3は、カラーレーザプリンタの位置ずれ補正処理機能にかかるハードウェア構成を示すブロック図である。
図4は、位置ずれ補正処理機能にかかる構成を示す機能ブロック図である。
図5は、位置ずれ補正の実施タイミングについて説明する図である。
図6は、画像形成終了時における位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。
図7は、第2の実施の形態にかかるカラーレーザプリンタの位置ずれ補正処理機能にかかる構成を示す機能ブロック図である。
図8は、線速切替直後の転写紙に対する画像形成動作開始時における位置ずれ補正処理の流れを示すフローチャートである。
図9は、画像領域外での位置ずれ補正について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像形成装置および画像形成方法の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は画像形成装置としてカラーレーザプリンタを適用した例である。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるカラーレーザプリンタ1のプリンタエンジン1a周辺の構成を概略的に示す模式図である。図1に示すように、カラーレーザプリンタ1のプリンタエンジン1aは、概略的には、電子写真によるタンデム方式のもので、感光体である4つのドラム状の感光体ドラム2Y(イエロー),2C(シアン),2M(マゼンダ),2K(ブラック)と、その感光体ドラム2Y,2C,2M,2K上の静電潜像を現像ユニット3Y,3C,3M,3Kにより現像することにより形成されるトナー画像を一次転写装置4Y,4C,4M,4Kにより中間転写ベルト5上に順次転写し、その中間転写ベルト5上の画像を二次転写装置6により転写体である転写紙P上に一括転写する間接転写方式を採用したものである。以下において、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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