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公開番号2024137815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2024041023
出願日2024-03-15
発明の名称樹脂粒子、トナー、樹脂粒子の製造方法、画像形成装置、及び、画像形成方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20240927BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】本発明は、低温定着性、耐熱保存性に優れ、安定した画像品質が得られる樹脂粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも結着樹脂と、離型剤と、を含有する樹脂粒子であって、
前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂を含み、前記離型剤のドメイン径が1μm以下であり、
前記離型剤表面の80%以上が結晶性ポリエステル樹脂によって覆われており、前記結晶性ポリエステル樹脂の融点が離型剤の融点よりも高いことを特徴とする樹脂粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも結着樹脂と、離型剤と、を含有する樹脂粒子であって、
前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂を含み、
前記離型剤のドメイン径が1μm以下であり、
前記離型剤表面の80%以上が結晶性ポリエステル樹脂によって覆われており、
前記結晶性ポリエステル樹脂の融点が離型剤の融点よりも高い
ことを特徴とする樹脂粒子。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記離型剤のSP値と結晶性ポリエステル樹脂のSP値との差の絶対値(ΔSP値)が1.1(cal/cm


1/2
以下である、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項3】
前記結着樹脂が脂肪族アルコールモノマーを含有する非晶質ポリエステル樹脂である、請求項1又は2に記載の樹脂粒子。
【請求項4】
前記離型剤が球形である、請求項1又は2に記載の樹脂粒子。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の樹脂粒子からなるトナー。
【請求項6】
少なくとも、結晶性ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、離型剤と、を有機溶媒に溶解または分散させた油相を作製する油相作製工程と、
前記油相に水相を添加して、油中水型分散液から水中油型分散液に転相させる転相乳化工程と、
前記水中油型分散液から有機溶媒を除去して微粒子分散液を得る脱溶剤工程と、
前記微粒子分散液の微粒子を凝集させる凝集工程と、
を含む、請求項1に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項7】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段と、を有し、
前記トナーが、請求項5に記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー像を形成する現像工程と、を含み、
前記トナーが、請求項5に記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子、トナー、樹脂粒子の製造方法、画像形成装置、及び、画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、トナーには、出力画像の高品質化のための小粒径化と耐高温オフセット性、省エネルギー化のための低温定着性、及び製造後の保管時や運搬時における高温高湿に耐え得る耐熱保存性が要求されている。特に、定着時における消費電力は画像形成工程における消費電力の多くを占めるため、低温定着性の向上は非常に重要である。
【0003】
従来、混練粉砕法で作製されたトナーが使用されてきた。しかし、混練粉砕法で作製されたトナーは、小粒径化が困難であると共に、その形状が不定形かつ粒径分布が広い(ブロードである)ことから、出力画像の品質が十分ではないこと、定着エネルギーが高いことなどの問題があった。
【0004】
また、定着性向上のためにワックス(離型剤)を添加している場合、混練粉砕法で作製されたトナーは、粉砕の際に離型剤の界面で割れて、離型剤がトナー表面に多く存在する傾向がある。そのため、離型効果が得られる一方で、キャリア、感光体及びブレードへのトナーの付着(フィルミング)が起こりやすくなり、全体的な性能としては、満足のいくものではないという問題があった。
【0005】
そこで、このような混練粉砕法の問題点を克服するために、重合法によるトナーの製造方法が提案されている。更に、離型剤の内包化も可能である。重合法によるトナーの製造方法としては、低温定着性の改良及び耐高温オフセット性の改良を目的として、トナーバインダーとして、ウレタン変性されたポリエステルの伸長反応物からトナーを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、小粒径トナーとした場合の粉体流動性及び転写性に優れると共に、耐熱保存性、低温定着性及び耐高温オフセット性のいずれにも優れたトナーの製造方法が開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
また、安定した分子量分布のトナーバインダーを製造し、低温定着性及び耐高温オフセット性を両立させるための、熟成工程を有するトナーの製造方法が開示されている(例えば、特許文献4、5参照)。
しかし、これら提案の技術は、近年要求される高いレベルの低温定着性を満足するものでない。そこで、高いレベルの低温定着性を得る目的で、結晶性ポリエステル樹脂を含む樹脂、及び離型剤を含有し、樹脂と離型剤が互いに非相溶で海島状の相分離構造を有するトナーが提案されている(例えば、特許文献6参照)。しかしながら、離型剤が存在する近傍は機械的にもろく、特に高温で保管された場合にトナー強度が著しく低下するという問題がある。離型剤を微分散することが特許文献6に示されているが、離型剤は高温保管時に一部染み出すことで強度が低下することは抑制できていない。そのため、離型剤を内部に含有するトナーは機材の汚染やトナー自体の流動性、帯電性が低下し、耐熱保存性及び画像品質が低下する傾向がある。
また、結晶性ポリエステル樹脂、離型剤及びグラフト重合体を含有するトナーが提案されている(例えば、特許文献7参照)。
これらの提案の技術は、結晶性ポリエステル樹脂が非晶質ポリエステル樹脂に比べて急速に溶融するため低温定着化を成し得る。しかし、海島状の相分離構造における島にあたる結晶性ポリエステル樹脂が融解しても、大部分の海にあたる非晶質ポリエステル樹脂は未だ融解しない。そうすると、結晶性ポリエステル樹脂、及び非晶質ポリエステル樹脂の双方がある程度融解しないと定着しないため、これらの提案の技術は、近年更に高まっている高いレベルの低温定着性を満足するものでない。また、低温定着性に優れたトナーは様々な課題がある。一つは、耐熱保存性能とのトレードオフである。いっそうの低温定着性が求められる場合、相反である耐熱保存性能と両立する手段が求められる。これまでに、トナー母体粒子の表面を樹脂で覆うことで、耐熱性を担保するような手段も提案されているが、低温定着性能とのトレードオフ、帯電性能低下などの課題がある(特許文献8、特許文献9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、低温定着性、耐熱保存性に優れ、安定した画像品質が得られる樹脂粒子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は以下の構成を備えている。
少なくとも結着樹脂と、離型剤と、を含有する樹脂粒子であって、
前記結着樹脂が結晶性ポリエステル樹脂を含み、
前記離型剤のドメイン径が1μm以下であり、
前記離型剤表面の80%以上が結晶性ポリエステル樹脂によって覆われており、
前記結晶性ポリエステル樹脂の融点が離型剤の融点よりも高い
ことを特徴とする樹脂粒子。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、低温定着性、耐熱保存性に優れ、安定した画像品質が得られる樹脂粒子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。
本発明の画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。
図2の部分拡大図である。
プロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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