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公開番号
2024171336
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2024086909
出願日
2024-05-29
発明の名称
シート処理装置、及び、画像形成システム
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B65H
41/00 20060101AFI20241204BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】重合シートを構成する2枚のシートを良好に剥離する。
【解決手段】2枚のシートS1、S2が重ね合されて接合部で接合された重合シートSの非接合部を剥離する剥離処理をおこなって、剥離した状態の2枚のシートS1、S2のうち一方のシートS1を第1分岐搬送経路K1に搬送して他方のシートS2を第1分岐搬送経路K1とは異なる方向に分岐する第2分岐搬送経路K2に搬送するシート剥離部1が設けられている。また、第1分岐搬送経路K1と第2分岐搬送経路K2とのうち少なくとも一方の分岐搬送経路K1に、分岐搬送経路K1に搬送されたシートS1の搬送方向先端部を把持した状態で巻き取る巻取りローラ61(巻取り部材)が設けられている。
【選択図】図31
特許請求の範囲
【請求項1】
2枚のシートが重ね合されて接合部で接合された重合シートの非接合部を剥離する剥離処理をおこなって、剥離した状態の前記2枚のシートのうち一方のシートを第1分岐搬送経路に搬送して他方のシートを前記第1分岐搬送経路とは異なる方向に分岐する第2分岐搬送経路に搬送するシート剥離部を備え、
前記第1分岐搬送経路と前記第2分岐搬送経路とのうち少なくとも一方の分岐搬送経路に、当該分岐搬送経路に搬送されたシートの搬送方向先端部を把持した状態で巻き取る巻取り部材が設けられたことを特徴とするシート処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記分岐搬送経路は、当該分岐搬送経路に搬送されるシートを前記巻取り部材に向けて案内するガイド部材を具備したことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記分岐搬送経路に搬送されるシートを前記巻取り部材に向けて案内する案内位置と、前記巻取り部材による当該シートの巻取り動作を妨げない退避位置と、の間を回動可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
【請求項4】
前記巻取り部材は、前記分岐搬送経路に搬送されたシートの前記搬送方向先端部を把持可能な把持位置と、前記把持位置から離れた待機位置と、の間を移動可能な把持部材を具備したことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項5】
前記把持部材は、前記ガイド部材の前記案内位置から前記退避位置への回動に連動して、前記待機位置から前記把持位置に移動することを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
【請求項6】
前記巻取り部材は、前記分岐搬送経路に搬送されたシートの前記搬送方向先端部が突き当たった状態で把持可能な楔状把持部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項7】
前記剥離処理がおこなわれる前の前記重合シートが搬送される搬送経路を跨ぐように前記第1分岐搬送経路と前記第2分岐搬送経路とが配置され、
前記ガイド部材は、前記案内位置に位置しているときに、前記搬送経路における前記重合シートの搬送を案内可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
【請求項8】
前記巻取り部材は、ローラ状に形成された巻取りローラであって、
前記ガイド部材は、前記巻取りローラの外周面に沿う方向に湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
【請求項9】
剥離した状態の前記2枚のシートを前記第1分岐搬送経路と前記第2分岐搬送経路とに向けて搬送する搬送ローラ対を備え、
前記巻取り部材の巻取り動作によるシート搬送速度が、前記搬送ローラ対によるシート搬送速度よりも速いことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項10】
前記巻取り部材によるシートの巻取り動作が終了した状態を検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項1~請求項9のいずれかに記載のシート処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、2枚のシートが重ね合されて接合部で接合された重合シートを剥離するシート処理装置と、それを備えた画像形成システムと、に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、2枚のシートが重ね合されて接合部で接合された重合シートを剥離して、その剥離した2枚のシートの間に中シートを挿入するシート処理装置(シート剥離装置)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1におけるシート処理装置は、1辺が接合されたラミネートシート(重合シート)における2枚のシートをある程度剥離してから、一方のシートを第1分岐搬送経路に搬送(分岐搬送)して、他方のシートを第2分岐搬送経路に搬送(分岐搬送)することで、2枚のシートを大きく剥離している。そして、そのようにして大きく剥離した状態の2枚のシートの間に中シートを挿入している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のシート処理装置は、重合シートを剥離するときに、第1分岐搬送経路や第2分岐搬送経路でシートが引っ掛ってしまう不具合(搬送不良)が生じてしまうことがあった。そして、そのような搬送不良が生じてしまうと、重合シートを充分に剥離することができずに、中シートの挿入も良好におこなうことができなかった。
【0004】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、重合シートを構成する2枚のシートを良好に剥離することができる、シート処理装置、及び、画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明におけるシート処理装置は、2枚のシートが重ね合されて接合部で接合された重合シートの非接合部を剥離する剥離処理をおこなって、剥離した状態の前記2枚のシートのうち一方のシートを第1分岐搬送経路に搬送して他方のシートを前記第1分岐搬送経路とは異なる方向に分岐する第2分岐搬送経路に搬送するシート剥離部を備え、前記第1分岐搬送経路と前記第2分岐搬送経路とのうち少なくとも一方の分岐搬送経路に、当該分岐搬送経路に搬送されたシートの搬送方向先端部を把持した状態で巻き取る巻取り部材が設けられたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、重合シートを構成する2枚のシートを良好に剥離することができる、シート処理装置、及び、画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施の形態におけるシート処理装置を示す全体構成図である。
シート処理装置のシート剥離部の動作を示す図である。
図2に続く動作を示す図である。
図3に続く動作を示す図である。
図4に続く動作を示す図である。
図5に続く動作を示す図である。
図6に続く動作を示す図である。
図7に続く動作を示す図である。
図8に続く動作を示す図である。
図9に続く動作を示す図である。
図10に続く動作を示す図である。
図11に続く動作を示す図である。
図12に続く動作を示す図である。
図13に続く動作を示す図である。
図14に続く動作を示す図である。
図15に続く動作を示す図である。
図16に続く動作を示す図である。
剥離部材を示す図である。
剥離部材の駆動機構を示す図である。
剥離部材の動作を示す斜視図である。
図20に続く動作を示す斜視図である。
図21に続く動作を示す斜視図である。
2つ分岐搬送経路の種々の形態を示す図である。
ラミネート処理部を備えたシート処理装置(ラミネート処理装置)を示す全体構成図である。
シート処理装置(ラミネート処理装置)を備えた画像形成システムを示す全体構成図である。
別形態1としての、画像形成システムを示す全体構成図である。
別形態2としての、画像形成システムを示す全体構成図である。
別形態3としての、画像形成システムを示す全体構成図である。
ラミネート処理装置の動作を制御する制御ブロックのハードウェア構成図である。
シート処理装置でおこなわれる制御の一例を示すフローチャートである。
分岐搬送経路の近傍を示す拡大図である。
分岐搬送経路に設置された巻取りローラ(巻取り部材)の動作を示す図である。
図32に続く動作を示す図である。
巻取りローラの駆動機構の動作を示す斜視図である。
変形例としての、巻取りローラ(巻取り部材)の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0009】
図1は、本発明における実施の形態に係るシート処理装置の全体構成図である。本実施の形態のシート処理装置100は、2枚のシートS1、S2(図33等参照)を重ね合わせてなる2枚重ねシート(以下、重合シートSという)を互いに剥離して、その剥離した重合シートS内にシート状媒体(以下、中シートPという)を挿入して挟持させるものである。
【0010】
ここで、重合シートSとは、2枚のシートS1、S2が重ねられ、その一部(又は一辺)が接合された2枚重ねシートである。すなわち、重合シートSは、2枚のシートが重ね合わされて接合部rで接合されたものである。重合シートS(2枚重ねシート)としては、例えば、片側を透明ポリエステルシートなどの透過性シートとし、反対側を透明又は不透明シートとして、それらの一辺で接合したものがある。また、重合シートS(2枚重ねシート)には、ラミネートフィルムも含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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