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公開番号2024162992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023218011
出願日2023-12-25
発明の名称搬送装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 9/00 20060101AFI20241114BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】被搬送体の位置ずれを容易に矯正可能な搬送装置を提供する。
【解決手段】本発明の搬送装置は、第1ローラ軸166を有する第1ガイド板161と、第2ローラ軸167を有し第1ガイド板161に対向して配置された第2ガイド板162とを有し、第1ガイド板161と第2ガイド板162で被搬送体(用紙P)をガイドしつつ第1ローラ軸166に取付けられた第1ローラ部材と第2ローラ軸167に取付けられた第2ローラ部材で被搬送体を挟持して搬送可能な搬送装置であって、第1ローラ部材166aの硬度よりも、第2ローラ部材167aの硬度を高くすると共に、第1ローラ軸166と第2ローラ軸167の平行度を可変にしたことを特徴とする。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
第1ローラ軸を有する第1ガイド板と、第2ローラ軸を有し前記第1ガイド板に対向して配置された第2ガイド板とを有し、前記第1ガイド板と前記第2ガイド板で被搬送体をガイドしつつ前記第1ローラ軸に取付けられた第1ローラ部材と前記第2ローラ軸に取付けられた第2ローラ部材で前記被搬送体を挟持して搬送可能な搬送装置であって、
前記第1ローラ部材の硬度よりも、前記第2ローラ部材の硬度を高くすると共に、前記第1ローラ軸と前記第2ローラ軸の平行度を可変にしたことを特徴とする搬送装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1ガイド板が固定ガイド板であり、前記第2ガイド板が可動ガイド板であり、当該可動ガイド板を前記固定ガイド板に対して可変に構成することにより、前記第1ローラ軸と前記第2ローラ軸の平行度を可変にしたことを特徴とする請求項1の搬送装置。
【請求項3】
前記可動ガイド板を前記固定ガイド板に対して開閉可能に構成したことを特徴とする請求項2の搬送装置。
【請求項4】
前記固定ガイド板と前記可動ガイド板の一端部がヒンジ軸を介して連結され、当該ヒンジ軸を中心として前記可動ガイド板が前記固定ガイド板に対して開閉可能に構成されていることを特徴とする請求項3の搬送装置。
【請求項5】
前記ヒンジ軸が、前記被搬送体の搬送方向と平行に配設されていることを特徴とする請求項4の搬送装置。
【請求項6】
前記ヒンジ軸の反対側となる前記固定ガイド板と前記可動ガイド板の他端部に、前記固定ガイド板と前記可動ガイド板を互いに係合する係合部材が配設されていることを特徴とする請求項5の搬送装置。
【請求項7】
前記係合部材が、前記可動ガイド板を前記固定ガイド板に対して可変にする複数位置で前記可動ガイド板の他端部に取付け可能であることを特徴とする請求項6の搬送装置。
【請求項8】
前記ヒンジ軸が前記可動ガイド板の可変を許容するガタを有することを特徴とする請求項7の搬送装置。
【請求項9】
前記ヒンジ軸が、前記被搬送体の搬送方向上流側から下流側に配設された第1ヒンジ軸、第2ヒンジ軸及び第3ヒンジ軸を有し、前記第1ヒンジ軸と前記第3ヒンジ軸が前記ガタを有することを特徴とする請求項8の搬送装置。
【請求項10】
前記固定ガイド板と前記可動ガイド板の一端部が、前記第2ヒンジ軸の近傍において支点ピンで連結され、当該支点ピンを中心として前記可動ガイド板が前記固定ガイド板に対して回動可能に構成されていることを特徴とする請求項9の搬送装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は搬送装置及び画像形成装置に係り、特に傾斜可能なローラ軸を有する搬送装置と当該搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
カットシートを搬送する搬送装置において、用紙に対して画像が狙い通りの位置に描画されるようにシートの位置を自動補正するレジストレーション技術が知られている(特許文献1:特開平08-245019号公報)。このレジストレーション技術は、シートを挟持搬送する一対のローラの一方(傾動ローラ)を傾動させるものであるが、傾動ローラの傾動範囲に限界があるために自動補正可能な範囲に限度がある。
【0003】
一方、近年の画像形成装置においては、紙資源の節約を図るために用紙の両面に印刷する両面印刷が一般的になっている。両面印刷を行う場合、両面搬送経路内で用紙を反転させるために搬送経路が長くなる。特に、インクジェットプリンタのように画像形成後に用紙乾燥や用紙冷却が必要な装置では、乾燥工程・冷却工程のために装置が長大となる。
【0004】
さらに、乾燥工程・冷却工程ではローラ搬送ではなくベルト搬送になることが多い。このため、用紙の位置ずれ(シフト量)が搬送方向下流側にいくにつれて積み上がる。また、用紙の位置ずれは、搬送装置の各種部品の寸法公差や装置筐体の平行度のような搬送装置の個体ごとに異なる要因によっても影響を受ける。このため、用紙の位置ずれが従来のレジストレーション技術で自動補正可能な許容範囲を超えることがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、被搬送体の位置ずれを容易に矯正可能な搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明の搬送装置は、第1ローラ軸を有する第1ガイド板と、第2ローラ軸を有し前記第1ガイド板に対向して配置された第2ガイド板とを有し、前記第1ガイド板と前記第2ガイド板で被搬送体をガイドしつつ前記第1ローラ軸に取付けられた第1ローラ部材と前記第2ローラ軸に取付けられた第2ローラ部材で前記被搬送体を挟持して搬送可能な搬送装置であって、前記第1ローラ部材の硬度よりも、前記第2ローラ部材の硬度を高くすると共に、前記第1ローラ軸と前記第2ローラ軸の平行度を可変にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被搬送体の位置ずれを容易に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
本発明の実施形態に係る搬送装置で使用する位置調整機構の基本構成を示す斜視図である。
図2Aの位置調整機構の下面図である。
位置調整機構の斜視図である。
可動ガイド板を開いた状態を搬送方向から見た位置調整機構の側面図である。
位置調整機構のローラ軸の平行度を(a)改変する前の側面図と(b)改変した後の側面図である。
可動ガイド板を閉じた状態の位置調整機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
●画像形成装置
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、画像形成装置としての大型のインクジェットプリンタ100の概略構成図である。インクジェットプリンタ100は、主に、給紙部110、画像形成部120、乾燥・冷却部130、用紙反転部140、排紙部150、位置調整機構160から構成されている。
【0010】
給紙部110の用紙Pは、ローラやベルトを使用した搬送装置で排紙部150まで搬送される。なお、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字及び図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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