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公開番号2024137105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048493
出願日2023-03-24
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05D 13/00 20060101AFI20240927BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】組立作業を煩雑化することなく障子の不用意な脱落を防止する。
【解決手段】枠体10に対して左右方向に移動可能に配設された障子20A,20Bを備え、障子20A,20Bの上部には、上下方向に沿った長孔34を介してネジ部材40を螺合することにより外れ止め部品30が設けられた建具であって、障子20A,20Bの縦框22,23には、外れ止め部品30の両側に位置する部分に互いに対向する2つの対向壁部22b,23gが設けられ、外れ止め部品30には、長孔34の開口範囲に対応する領域において対向壁部22b,23gのそれぞれに圧接される弾性係合片35が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
枠体に対して左右方向に移動可能に配設された障子を備え、
前記障子の上部には、上下方向に沿った長孔を介してネジ部材を螺合することにより外れ止め部品が設けられた建具であって、
前記障子の框には、前記外れ止め部品の両側に位置する部分に互いに対向する2つの対向壁部が設けられ、
前記外れ止め部品には、前記長孔の開口範囲に対応する領域において前記対向壁部の少なくとも一方に圧接される弾性係合片が設けられていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記外れ止め部品には、前記対向壁部をガイドとしてスライド可能となるスライドガイド部が前記長孔の開口範囲に対応する領域外となる部分にまで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記外れ止め部品には、前記対向壁部のそれぞれに圧接するように前記弾性係合片が互いに対称となるように2つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記弾性係合片は、前記対向壁部に対して傾斜するように延在していることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記外れ止め部品には、前記弾性係合片から互いに等距離となる位置に前記長孔が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項6】
前記対向壁部は、前記障子を構成する縦框において見付け方向に延在し、かつ前記障子の内周側となる縁部の間が見込み方向に延在する框基壁部によって互いに連結され、
前記外れ止め部品は、前記長孔を介して前記框基壁部に前記ネジ部材を螺合することによって前記障子に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項7】
前記外れ止め部品は、前記弾性係合片よりも上方となる部分に前記スライドガイド部を有し、前記スライドガイド部よりも上方となる部分に幅の狭い枠係合部を有し、前記枠係合部を介して前記枠体の上枠に係合することにより前記枠体に対する前記障子の上方への移動を制限することを特徴とする請求項2に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関するもので、より詳細には障子の上端部に設けた外れ止め部品を枠体に係合させることによって枠体からの障子の脱落を防止するようにした建具に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、ケンドン方式で枠体に障子を建て込む建具では、障子の上端部に外れ止め部品を配設するようにしたものがある。外れ止め部品は、枠体に係合することで枠体に対する障子の上方への移動を制限し、不用意に障子が脱落する事態を防止することが可能となる。通常、外れ止め部品には、上下に沿った長孔が設けられており、この長孔を介して障子にネジ部材を螺合することで取り付けてられている。これにより、ネジ部材を緩めて外れ止め部品を下方にスライドさせることで枠体に対する障子の建て込みを可能とする一方、建て込み後に外れ止め部品を上方にスライドさせた状態に維持することで障子の脱落を防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-108069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の外れ止め部品は、ネジ部材を螺合する以前の状態においては手で押さえておかなければ上下方向の位置を維持することが困難であり、ネジ部材を螺合する際の作業が困難になる等、組立作業を煩雑化する要因となる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、組立作業を煩雑化することなく障子の不用意な脱落を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体に対して左右方向に移動可能に配設された障子を備え、前記障子の上部には、上下方向に沿った長孔を介してネジ部材を螺合することにより外れ止め部品が設けられた建具であって、前記障子の框には、前記外れ止め部品の両側に位置する部分に互いに対向する2つの対向壁部が設けられ、前記外れ止め部品には、前記長孔の開口範囲に対応する領域において前記対向壁部の少なくとも一方に圧接される弾性係合片が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、外れ止め部品に弾性係合片を設けているため、障子に設けられた対向壁部の間に配置すれば弾性係合片が圧接することによって外れ止め部品がその位置に維持されることになる。従って、上下方向に沿った長孔を介してネジ部材を螺合する際に外れ止め部品を手で押さえておく必要がなく、組立作業を煩雑化することおそれがない。しかも、長孔の開口範囲に対応する領域に弾性係合片を設けるようにしているため、ネジ部材を螺合する際に回転方向の外力が加えられた場合にも弾性係合片が撓む事態が抑えられ、外れ止め部品が傾斜した状態で障子に取り付けられる問題を招来するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の要部を示す縦断面図である。
図1に示した建具に適用する外れ止め部品を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)におけるX-X線断面図、(d)は側面図、(e)は(B)におけるY-Y線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、下枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示すものである。ここで例示する建具は、枠体10に室外側の外障子20A及び室内側の内障子20Bをそれぞれ左右方向に移動可能に配設した引き違い窓と称されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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