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公開番号2024135645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046432
出願日2023-03-23
発明の名称テープ貼付装置
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人
主分類B29C 70/38 20060101AFI20240927BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】テープの先端部を貼付ヘッドとワークの間に問題無く送り込むことができるテープ貼付装置を提供する。
【解決手段】被貼付面5aに貼り付けるためのテープAを搬送するテープ搬送部9と、テープ搬送部9から搬送されるテープAを押圧しながら被貼付面5aに貼り付ける貼付ヘッド10と、テープ搬送部9から貼付ヘッド10へ搬送されるテープAの下面を支持するテープ支持部20と、を備え、テープ支持部20は、テープAの搬送方向に延びる細線部21を有し、細線部21がテープAを支持する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、
前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、
前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープの下面を支持するテープ支持部と、
を備え、
前記テープ支持部は、テープの搬送方向に延びる細線部を有し、当該細線部がテープを支持することを特徴とする、テープ貼付装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記細線部は、糸状体であることを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
前記テープ搬送部と前記テープ支持部の間に位置し、テープの下面に処理剤を付与する処理剤付与部をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
前記細線部の周囲には開口が形成されており、前記テープ支持部をはさんでテープと対向する位置に、前記処理剤に熱エネルギーを付与することによって前記処理剤を乾燥させる加熱手段をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項5】
被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、
前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、
前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープの下面を支持するテープ支持部と、
を備え、
前記テープ支持部は、テープの搬送方向に並ぶ複数の支持点の集合を有し、当該支持点がテープを支持することを特徴とする、テープ貼付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維束を含むテープを被貼付面に貼り付けることによって繊維強化プラスチック(FRP)成形品などを製造するテープ貼付装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
炭素繊維などの繊維束をワークの被貼付面に貼り付けてゆくことで、所望の形状をした繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)成形品が製造できることが知られている。
【0003】
FRP成形品の製法には、ATL(Auto Tape Layup)法、AFP(Auto Fiber Placement)法など種々の称呼があるが、これらの製法は厳密に区別されているものではない。本明細書においては、繊維束を押圧しながら被貼付面に貼り付けていく製法を総称してATL法と記し、その装置を繊維束貼付装置と記すこととする。
【0004】
特許文献1には、ATL法を実施する施工法が開示されている。この施工法では、図9に示すように一般的にプリプレグテープ、UDテープと呼ばれる、繊維束にあらかじめ樹脂を含浸させてテープ状に成形したもの(テープA)をATLヘッドのフィーダー101から貼付ヘッド102へ搬送し、加熱および加圧しながらワーク105の被貼付面105aへ貼り付けるテープ貼付装置が開示されている。
【0005】
特許文献1に示すようなテープ貼付装置において、被貼付面105aへのテープAの貼り付けに接着剤を用いる場合がある。その場合、被貼付面105aとテープAの間に接着剤Sが塗布されるよう、繊維束の被貼付面と対向する側の面、すなわち下面へ接着剤付与部103によって接着剤Sが付与される。また、このように接着剤付与部103が設けられる場合、テープAの搬送方向における接着剤付与部103の下流側には、テープAに付与された接着剤Sを加熱し、接着剤Sの硬化のきっかけを与える加熱手段104も設けられる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-149729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、ワーク105へのテープAの貼付動作開始前の待機状態において、図10に示すようにテープAの先端部が貼付ヘッド102に到達する前にテープAの自重によりテープAが垂れ下がった場合、貼付開始時に貼付ヘッド102と被貼付面105aとの間にテープAを送り込むことができないおそれがあった。特に、テープAに接着剤Sが付与される場合、テープAの自重が増加するため、貼付ヘッド102と被貼付面105aとの間にテープAを送り込むことができない可能性が高くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を鑑み、テープの先端部を貼付ヘッドとワークの間に問題無く送り込むことができるテープ貼付装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のテープ貼付装置は、被貼付面に貼り付けるためのテープを搬送するテープ搬送部と、前記テープ搬送部から搬送されるテープを押圧しながら前記被貼付面に貼り付ける貼付ヘッドと、前記テープ搬送部から前記貼付ヘッドへ搬送されるテープの下面を支持するテープ支持部と、を備え、前記テープ支持部は、テープの搬送方向に延びる細線部を有し、当該細線部がテープを支持することを特徴としている。
【0010】
本発明のテープ貼付装置では、テープ支持部を有することにより、テープ搬送部から貼付ヘッドにテープが搬送するまでの間にテープを下から支持するため、テープの先端部の垂れを防止することができる。また、テープの搬送方向に延びる細線部がテープを支持するため、テープが搬送されるにあたってテープの幅方向においてテープ支持部と接触する位置は常に同じ位置であり、テープの下面においてテープ支持部と接触する部分を比較的少なくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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