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公開番号2024134620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044898
出願日2023-03-22
発明の名称積層体の製造方法並びに、片面および両面フレキシブル金属張積層板の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類B32B 27/34 20060101AFI20240927BHJP(積層体)
要約【課題】一般的に入手可能な接着シートを複数枚積層させた、絶縁層の厚みが厚い積層体の製造方法、及び、その積層体を用いた片面、又は、両面フレキシブル金属張積層板の製造方法を提供すること。
【解決手段】少なくともポリイミドフィルムを含む耐熱性フィルムと、当該耐熱性フィルムの両面のそれぞれに積層された熱可塑性樹脂層を有する三層構造を有する接着シートを、少なくとも2枚以上貼り合せ、その貼り合わせた後の厚みが51μm以上であり、貼り合わせる際に接着シートを貼り合わせる面の少なくとも片面に、表面処理剤を塗布、乾燥して表面処理を行っていることを特徴とする積層体の製造方法及び、その積層体を用いた片面、又は、両面フレキシブル金属張積層板の製造方法により、上記課題を解決することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともポリイミドフィルムを含む耐熱性フィルムと、当該耐熱性フィルムの両面のそれぞれに積層された熱可塑性樹脂層を有する三層構造を有する接着シートを、少なくとも2枚以上貼り合せ、その貼り合わせた後の厚みが51μm以上であり、
貼り合わせる際に接着シートと接着シートを貼り合わせる面の少なくとも片面に、表面処理剤を塗布、乾燥して表面処理を行っていることを特徴とする積層体の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記表面処理剤が3官能のアルコキシル基、又は、2官能のアルコキシル基を有するシランカップリング剤を特徴とする、請求項1に記載の積層体の製造方法。
【請求項3】
金属箔/2枚以上の接着シートを貼り合わせた厚み51μm以上の積層体の順に重ねて、又は、金属箔/2枚以上の接着シートの順に重ねて貼り合わせる片面フレキシブル金属張積層板の製造方法であって、
前記接着シートが少なくともポリイミドフィルムを含む耐熱性フィルムと、当該耐熱性フィルムの両面のそれぞれに積層された熱可塑性樹脂層を有する三層構造を有し、
接着シートを貼り合わせ後の厚みが、51μm以上であり、
貼り合わせる際に接着シートと接着シートを貼り合わせる面の少なくとも片面に、表面処理剤を塗布、乾燥して表面処理を行っていることを特徴とする片面フレキシブル金属張積層板の製造方法。
【請求項4】
前記表面処理剤が3官能のアルコキシル基、又は、2官能のアルコキシル基を有するシランカップリング剤を特徴とする、請求項3に記載の片面フレキシブル金属張積層板の製造方法。
【請求項5】
金属箔/2枚以上の接着シートを貼り合わせた厚み51μm以上の積層体/金属箔の順に重ねて、又は、金属箔/2枚以上の接着シート/金属箔の順に重ねて貼り合わせる両面フレキシブル金属張積層板の製造方法であって、
前記接着シートが少なくともポリイミドフィルムを含む耐熱性フィルムと、当該耐熱性フィルムの両面のそれぞれに積層された熱可塑性樹脂層を有する三層構造を有し、
接着シートを貼り合わせ後の厚みが、51μm以上であり、
貼り合わせる際に接着シートと接着シートを貼り合わせる面の少なくとも片面に、表面処理剤を塗布、乾燥して表面処理を行っていることを特徴とする両面フレキシブル金属張積層板の製造方法。
【請求項6】
前記表面処理剤が3官能のアルコキシル基、又は、2官能のアルコキシル基を有するシランカップリング剤を特徴とする、請求項5に記載の両面フレキシブル金属張積層板の製造方法。
【請求項7】
請求項5に記載の両面フレキシブル金属張積層板を用い、マイクロストリップライン構造を有するように形成し、重ね合わせた2枚以上の接着層の総厚みが、75~200μmであることを特徴とするマイクロストリップライン構造を有する両面フレキシブル金属張積層板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
積層体の製造方法並びに、片面および両面フレキシブル金属張積層板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の高性能化、高機能化、小型化が急速に進んでおり、これに伴って電子機器に用いられる電子部品に対しても小型化、薄型化の要請が高まっている。更に、コストダウン化も進み、FPCを構成する材料は要求に応じて多様化してきている。一方、多用な機能を確保する為、膜厚が厚いFPCが要求される技術分野も顕在化しつつある。
【0003】
従来、電子電気機器用印刷回路基板として好適な金属張積層板としては、ポリイミドフィルムの表裏両面に金属箔を積層した構造である、両面フレキシブル金属張積層板が知られている。このような構造を有する両面フレキシブル金属張積層板の製造方法として、高温において、一対の金属ロール間に保護フィルムを介した状態でポリイミドフィルムと金属箔とを熱圧着(以下、熱ラミネートともいう)が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
ところで、前記の如く用いられるポリイミドフィルムは、非熱可塑性ポリイミド層をコア層(耐熱性フィルム)として、そのコア層の表裏両面に熱可塑性ポリイミド層を配した構造を有する接着シートであることが多い。
【0005】
しかしながら、例えば、前記の接着シートは一般的に50μm以下であることが多く、絶縁層の厚みが厚い金属張積層板を製造する場合においては、複数枚接着シートを重ね合わせて多層構造とする必要がある。
【0006】
このような厚物両面フレキシブル金属張積層板を熱圧着等の方法により製造する場合、薄物両面フレキシブル金属張積層板とは異なり、複数枚の接着シートを積層する必要があり、例えば片面フレキシブル金属張積層板を貼り合わせる技術が紹介されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-129918号公報
特開2014-195947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2においては、ポリイミドを含む絶縁層厚みが50μm以下のものが開示されているのみである。さらに接着シートの形成方法が、ポリイミド前駆体溶液を金属箔に塗工(キャストともいう)する方式を採用している為、塗工装置(キャスト装置)を持たない金属張積層板の製造メーカーでは実施できないという課題があった。さらに、塗工方法であるために、50μm以上という厚い絶縁層の製造は困難である。
【0009】
また、一般的に入手可能な接着シートを複数枚用いて金属張積層板を製造すると、接着シート同士の密着力が確保されず、品質上の課題も存在する。
【0010】
本発明は、上述課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、一般的に入手可能な
接着シートを複数枚積層させ、絶縁層の厚みが厚い積層体の製造方法、及び、その積層体を用いた片面、又は、両面フレキシブル金属張積層板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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