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公開番号2024134205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044397
出願日2023-03-20
発明の名称洋上発電設備
出願人九電みらいエナジー株式会社
代理人弁理士法人英和特許事務所
主分類A01G 33/00 20060101AFI20240926BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 洋上発電設備の浮体に隣接して海藻牧場を設置し、その水深を簡便な装置を用いて容易に変更可能とすること、洋上発電設備等を設置した海域における魚介類の行動を解析して海藻牧場の水深や配置の調整、漁業者の活動に役立つ情報発信を行うこと及び自動給餌機や生簀を併設して魚介類の生育環境を整え、養殖を行って地域貢献すること。
【解決手段】 海上に浮かぶ浮体1、浮体1の上面に設置されている風力発電機2、風力発電機2で発電した電力を地上の各種設備3に電力を送る送電線4、浮体1の周囲に設置されている海藻牧場5、生簀6、自動給餌機7、風力発電機2で発電した電力を自動給餌機7に送る給餌用送電手段8及び海藻牧場5が設置されている海域に生息している複数種類の魚介類に小型記録計を取り付け、記録された時刻情報とセンサ情報(位置情報、水深情報、温度情報等)を解析するバイオロギングシステムを備えている洋上発電設備。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
海上に浮かぶ浮体と、該浮体の上面に設置されている発電機と、海底に設置されている複数の浮体用アンカーと、前記浮体と前記複数のアンカーを繋ぐ浮体用係留索を備えている洋上発電設備であって、
海上に浮かぶブイと、海底に設置されているブイ用アンカーと、
前記ブイと前記ブイ用アンカーを繋ぐブイ用係留索と、
海中において前記浮体から下方に延びる浮体側海藻用ロープ及び前記ブイから下方に延びるブイ側海藻用ロープに接続されている海藻養殖用ロープ又は海藻養殖用井桁と、
前記浮体側海藻用ロープを巻き取ることができる浮体側巻取り機構と、
前記ブイ側海藻用ロープを巻き取ることができるブイ側巻取り機構と、
前記発電機又は前記ブイに設置されている補助発電機から前記浮体側巻取り機構及び前記ブイ側巻取り機構に電力を送る巻取り用送電手段を備えている
ことを特徴とする洋上発電設備。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記浮体及び前記ブイが設置されている海域において、特定の魚介類が経験している時系列の行動データを解析する魚介類行動解析手段を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の洋上発電設備。
【請求項3】
前記浮体又は前記ブイに設置されている自動給餌機と、前記発電機又は前記補助発電機から前記自動給餌機に電力を送る給餌用送電手段を備えている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の洋上発電設備。
【請求項4】
前記浮体又は前記ブイに隣接して設置されている生簀を備え、
前記自動給餌機は、少なくとも前記生簀の中に魚介類のエサを供給する
ことを特徴とする請求項3に記載の洋上発電設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体の上面に設置されている発電機と浮体に隣接して設置されている海藻牧場を備えている洋上発電設備に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、日本近海において魚介類の漁獲高や海藻の収穫高が減少しており、その原因は漁獲の機械化による大量乱獲、未成育の魚を漁獲したによる再生不良、地球温暖化に伴う環境変化などが指摘されている。これに対して、漁場の近くに魚礁を設置したり、洋上発電装置の近くに浮魚礁を設置したりして、魚介類の生育環境を整える試みも行われている。
例えば、特許文献1(特開2015-165796号公報)には、洋上発電装置(2)の近くに、大型の洋上フロート部(25)と小型の浮沈フロート部(26)を備える魚礁本体(22)を設置し、浮沈フロート部(26)をエアコンプレッサによって浮き沈みさせることによって、通常は太陽光が届きにくく藻場が育つ光量が得られない深い水深(例えば、回遊魚が比較的多く生息する水深50mより深い水深)に魚礁本体(22)を配置するとともに発光体(6)を発光させ、波の影響が少ない時に海面から10m以内の水深に魚礁本体(22)を配置し、メンテナンス時に洋上まで魚礁本体(22)を浮上させることもできる魚礁本体(22)を併設した浮漁礁が記載されている(特に、段落0045~0047及び図7等を参照)。
【0003】
また、特許文献2(特開2019-104420号公報)には、浮体(1a)と洋上風車(1b)からなる洋上風力発電設備(1)の浮体(1a)が、網状部材(50)や生け簀(60)を備えている点、各洋上風力発電設備(1)にそれぞれ設置されている制御ユニット(X)は、魚介類監視装置(3)と自然環境情報取得手段(4)と給餌装置(5)と制御装置(6)を備えている点、魚介類監視装置(3)は内側領域(2)や生け簀(60)内における魚介類の位置、種類、個体数等に関する魚介類情報を取得する点及び制御装置(6)、魚介類監視装置(3)、自然環境情報取得手段(4)、給餌装置(5)に必要な電力は洋上風車(1b)から供給する点等が記載されている(特に、段落0017~0018、段落0038~0040、段落0043及び図2、6等を参照)。
【0004】
しかし、特許文献1に記載されている浮漁礁は、浮沈フロート部(26)をエアコンプレッサによって浮き沈みさせ魚礁本体(22)の水深を変化させるため、設備自体が高価な上にメンテナンスも容易ではなく費用がかさむという問題があった。
また、特許文献2に記載されている洋上風力発電設備(1)は、魚介類監視装置(3)と自然環境情報取得手段(4)と給餌装置(5)と制御装置(6)とを備えてはいるが、洋上風力発電設備(1)の近くに海藻牧場や魚礁を併設しておらず、海藻牧場や魚礁の水深又は配置と魚介類の位置、種類、個体数等との関係を把握できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-165796号公報(特許第6566391号公報)
特開2019-104420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題等を解決し、洋上発電設備の浮体に隣接して海藻牧場を設置するとともに、その海藻牧場の水深を、洋上発電設備等から電力の供給を受けて作動する簡便な装置を用いて容易に変更できるようにすることを第1の課題としている。
また、本発明は、海藻牧場が設置されている海域における魚介類の行動を解析し、海藻牧場の水深や配置を調整できるようにするとともに、漁業者の活動に役立つ情報を発信できるようにすることを第2の課題としている。
さらに、本発明は、洋上発電設備に自動給餌機や生簀を併設して、積極的に魚介類の生育環境を整え、養殖を行うことによって地域貢献することを第3の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、海上に浮かぶ浮体と、該浮体の上面に設置されている発電機と、海底に設置されている複数の浮体用アンカーと、前記浮体と前記複数のアンカーを繋ぐ浮体用係留索を備えている洋上発電設備であって、
海上に浮かぶブイと、海底に設置されているブイ用アンカーと、
前記ブイと前記ブイ用アンカーを繋ぐブイ用係留索と、
海中において前記浮体から下方に延びる浮体側海藻用ロープ及び前記ブイから下方に延びるブイ側海藻用ロープに接続されている海藻養殖用ロープ又は海藻養殖用井桁と、
前記浮体側海藻用ロープを巻き取ることができる浮体側巻取り機構と、
前記ブイ側海藻用ロープを巻き取ることができるブイ側巻取り機構と、
前記発電機又は前記ブイに設置されている補助発電機から前記浮体側巻取り機構及び前記ブイ側巻取り機構に電力を送る巻取り用送電手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の洋上発電設備において、
前記浮体及び前記ブイが設置されている海域において、特定の魚介類が経験している時系列の行動データを解析する魚介類行動解析手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の洋上発電設備において、
前記浮体又は前記ブイに設置されている自動給餌機と、前記発電機又は前記補助発電機から前記自動給餌機に電力を送る給餌用送電手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載されている洋上発電設備において、
前記浮体又は前記ブイに隣接して設置されている生簀を備え、前記自動給餌機は、少なくとも前記生簀の中に魚介類のエサを供給することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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