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公開番号2024171512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088557
出願日2023-05-30
発明の名称魚釣用電動リール
出願人株式会社シマノ
代理人個人
主分類A01K 89/017 20060101AFI20241205BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】モータが、万一、逆回転したとしても、電子部品の破損を防止することができる魚釣用電動リールを提供する。
【解決手段】電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールであって、電源からの電力により、釣糸を巻き上げる第1方向に回転するモータ3と、モータ3の第1方向と反対方向の第2方向への回転を規制する回転規制部と、モータ3が第2方向へ回転したとき、モータ3への電力供給を制御する制御部と、を備え、回転規制部は、一方向クラッチであり、制御部は、3相インバータ回路の上アームである第1スイッチ又は下アームである第2スイッチを短絡させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールであって、
前記電源からの電力により、釣糸を巻き上げる第1方向に回転するモータと、
前記モータの前記第1方向と反対方向の第2方向への回転を規制する回転規制部と、
前記モータが前記第2方向へ回転したとき、前記モータへの電力供給を制御する制御部と、
を備えた、魚釣用電動リール。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記回転規制部は、前記モータの前記第1方向への回転を許容し、前記モータの前記第2方向への回転を規制する一方向クラッチである、請求項1に記載の魚釣用電動リール。
【請求項3】
前記制御部は、前記モータへの電力供給線を備えた電力供給回路を有し、
前記電力供給線を短絡させることで、前記モータへの電力供給を制御する、請求項1又は2のいずれかに記載の魚釣用電動リール。
【請求項4】
前記電力供給回路は、3相インバータ回路を有し、
前記電力供給線の正極と負荷間の第1スイッチ又は前記電力供給線の負極と負荷間の第2スイッチの少なくともいずれか短絡させる、請求項3に記載の魚釣用電動リール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用の電動リールに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電動リールは、モータを備える。モータは、電源から供給される電力によって所定の方向に回転する。スプールから釣糸を繰り出す方向へ回転するものもあるが、一般的には、スプールが釣糸を巻き上げる方向である。電動リールには、モータが所定の方向とは反対の方向に回転することを規制する回転規制部が設けられている。しかしながら、万一、想定を超える大きな魚が掛かった場合には、想定を超える張力がかかり、回転規制部が機能しなくなることがあり、このような想定外の場合、モータは逆回転することになる。モータが逆回転すると、モータが発電機として機能することになり、モータの逆起電力によって制御部の電子部品が破損するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-34402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、モータが、万一、逆回転したとしても、電子部品の破損を防止することができる魚釣用電動リールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面に係る魚釣用電動リールは、電源からの電力により駆動する魚釣用電動リールである。電動リールは、モータと、回転規制部と、制御部とを備える。モータは、電源からの電力により第1方向に回転する。第1方向は、釣糸を巻き上げる方向である。回転規制部は、モータが第2方向に回転することを規制する。第2方向は、第1方向に対して反対の方向である。制御部は、モータが第2方向へ回転したとき、モータへの電力供給を制御する。
【0006】
この構成によれば、モータが第2方向に回転しようとすると、その第2方向への回転を回転規制部が規制する。従って、通常は、モータは第2方向には回転できない。一方、想定を超える大きな魚が掛かった場合など、何らかの原因で回転規制部が機能しなくなった場合、例えば、瞬間的に非常に大きな力が回転規制部に作用して回転規制部が一時的に機能しなくなったような場合には、モータは第2方向に回転することになる。そのとき、制御部は、モータへの電力供給を制御して、モータの逆起電力によって電子部品が破損することを防止する。
【0007】
本発明の第1側面に従う第2側面の電動リールにおいては、回転規制部は、一方向クラッチである。一方向クラッチは、モータの第1方向への回転を許容する。一方向クラッチは、モータの第2方向への回転を規制する。この構成によれば、回転規制部を容易に構成することができる。
【0008】
本発明の第1側面又は第2側面に従う第3側面の電動リールにおいては、制御部は、電力供給回路を有する。電力供給回路は、モータへの電力供給線を備える。制御部は、電力供給線を短絡させることで、モータへの電力供給を制御する。この構成によれば、万一、モータが第2方向に回転したとき、制御部は、電力供給線を短絡させる。モータへの電力供給は、瞬時に遮断され、モータの逆起電力は、モータ内で消費されることになる。そのため、電子部品の破損をより一層確実に防止することができる。また、モータの逆起電力がモータ内で消費されるため、モータにはブレーキ力が生じることになる。そのため、回転規制部が機能していない状態であっても、釣糸の引き出し量を制限することができる。
【0009】
本発明の第2側面に従う第4側面の電動リールにおいては、電力供給回路は、3相インバータ回路を有する。制御部は、第1スイッチ又は第2スイッチの少なくともいずれかを短絡させる。第1スイッチは、電力供給線の正極と負荷間のスイッチであり、3相インバータ回路の上アームである。第2スイッチは、電力供給線の負極と負荷間のスイッチであり、3相インバータ回路の下アームである。この構成によれば、制御部が第1スイッチあるいは第2スイッチを3相共にまとめて短絡させるので、モータへの電力供給を瞬時に且つ容易に遮断することができる。そのため、電子部品の損傷がより一層確実に防止されると共に、ブレーキ力もより一層確実に発生させることができる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、万一、想定を超える大きな魚が掛かった場合など、何らかの原因でモータが第2方向へ回転したとしても、制御部がモータへの電力供給を制御するので、モータの逆起電力によって電子部品が損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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