特許ウォッチ

公開番号2025100059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217149
出願日2023-12-22
発明の名称ルアー
出願人株式会社シマノ
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類A01K 85/00 20060101AFI20250626BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】獲物がヒットした際や、ラインを通じて急激な動きの変化を加えた際に、より自然な挙動を示すことができるルアーを提供する。
【解決手段】ルアー1は、ボディ20を備える。ボディ20は、500MPa以上、1750MPa以下の曲げ弾性率を有する樹脂を含む。ボディ20は、内部に中空部24を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
５００ＭＰａ以上、１７５０ＭＰａ以下の曲げ弾性率を有する樹脂を含み、内部に中空部を有するボディ、
を備えるルアー。
続きを表示（約 440 文字）【請求項２】
前記樹脂が１０ＫＪ／ｍ
２
以上のシャルピー衝撃強度を有する、請求項１に記載のルアー。
【請求項３】
前記ルアーが、ラインを接続するためのライン接続部材を更に備え、
前記ボディが、
前記中空部の外縁に沿って広がる外殻部と、
前記外殻部と接続しており、前記ライン接続部材が設置されたライン接続部材設置部と、
を含む、
請求項１に記載のルアー。
【請求項４】
前記ボディの前記外殻部が、０．５ｍｍ以上、３．５ｍｍ以下の肉厚を有する、請求項３に記載のルアー。
【請求項５】
前記ボディが、第１半割体と、前記第１半割体と接合された第２半割体とを含む、請求項１に記載のルアー。
【請求項６】
前記ルアーが、前記ボディの前記第１半割体と前記第２半割体との間に挟まれて設置された、ラインを接続するためのライン接続部材を更に備える、請求項５に記載のルアー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ルアーに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
釣りに用いられるルアーの材料としては、木材、金属、樹脂等が用いられる。木材は量産性や品質の安定性に欠け、金属はサイズに対して重量や浮力の調整が難しい。そこで、樹脂が一般的にルアーの材料として用いられている。特にＡＢＳ樹脂が、強度、耐衝撃性及び成形性の点で優れているため、ルアーの材料として広く用いられている。
【０００３】
例えば特許文献１には、本体が軟質樹脂からなり、前記本体の内部に中空部を有することを特徴とする疑似餌（ルアー）が開示されている。特許文献１によれば、前記疑似餌は、浮力を有しつつ、本物の魚のような柔軟性及び弾力性を有することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－８７１９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ルアーの材料として用いられる一般的なＡＢＳ樹脂は、曲げ弾性率が１８００ＭＰａ以上と大きく、可撓性が低い。このような曲げ弾性率が１８００ＭＰａ以上のＡＢＳ樹脂により形成されたルアーは、魚、イカ等の獲物がヒットした際や、ルアーに急激な動きの変化を加えた場合、ルアーの挙動が不自然となり、一旦ヒットした獲物が弾かれるようにルアーから離れたり、ルアーそのものが現実性のない動きになり、獲物に対する誘引性が低下してしまうことがある。
【０００６】
一方、特許文献１に記載されているような、軟質樹脂により形成されたルアーは、ラインを通じてルアーにアクションを与えた場合に、大きく変形して挙動が不自然になることがある。変形により不自然な挙動を示すルアーもまた、獲物に対する誘引性が低い可能性がある。
【０００７】
本発明の目的は、魚、イカ等の獲物がヒットした際や、ラインを通じて急激な動きの変化を加えた際に、より自然な挙動を示すルアーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の一態様に係るルアーは、ボディを備える。ボディは、５００ＭＰａ以上、１７５０ＭＰａ以下の曲げ弾性率を有する樹脂を含む。ボディは、内部に中空部を有する。
【０００９】
樹脂は、１０ＫＪ／ｍ
２
以上のシャルピー衝撃強度を有することができる。
【００１０】
ルアーは、ラインを接続するためのライン接続部材を更に備えることができる。この場合、ボディは、中空部の外縁に沿って広がる外殻部と、ライン接続部材設置部とを含むことができる。ライン接続部材設置部は、外殻部と接続することができる。ライン接続部材設置部には、ライン接続部材が設置されていてよい。ボディの外殻部は、０．５ｍｍ以上、３．５ｍｍ以下の肉厚を有することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許