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公開番号
2024170012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086919
出願日
2023-05-26
発明の名称
水分量測定装置
出願人
株式会社クボタ
代理人
個人
主分類
A01D
41/127 20060101AFI20241129BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止できる、水分量測定装置を提供する。
【解決手段】圧砕ローラ17,18の周面間で収穫物である穀粒が圧砕されているときに、測定回路61から電極端子45に測定用電流が供給されて、測定回路61から電極端子45,46間の電気抵抗値に応じた信号が出力される。ローラ電極32,35と電極端子45,46が接触する局部に錆が発生し、圧砕ローラ17,18と電極端子45,46との間での導通が低下すると、電極端子45,46間の電気抵抗値が大きくなる。そこで、測定回路61の出力信号から取得される電気抵抗値が異常値である場合には、外部定電流源66から電極端子45に測定用電流よりも大きい異常解消電流が供給されて、電極端子45,46間に異常解消電流が流される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
収穫機に搭載されて、前記収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、
周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で前記収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、
前記圧砕ローラのそれぞれの一端面に取り付けられるローラ電極と、
前記ローラ電極のそれぞれに接触する電極端子と、
一方の前記圧砕ローラの周面と他方の前記圧砕ローラの周面との間で前記収穫物が圧砕されているときに、前記電極端子に測定用電流を供給して、一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路と、
制御装置と、を含み、
前記制御装置は、
前記測定回路が出力する信号から前記電気抵抗値を取得する取得処理と、
前記取得処理で取得した前記電気抵抗値が異常値であるか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断した場合に、前記測定用電流よりも大きい異常解消電流を一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間に流す電流処理と、を実行する、水分量測定装置。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
収穫機に搭載されて、前記収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、
周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で前記収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、
前記圧砕ローラのそれぞれに接触する電極端子と、
一方の前記圧砕ローラの周面と他方の前記圧砕ローラの周面との間で前記収穫物が圧砕されているときに、前記電極端子に測定用電流を供給して、一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路と、
制御装置と、を含み、
前記制御装置は、
前記測定回路が出力する信号から前記電気抵抗値を取得する取得処理と、
前記取得処理で取得した前記電気抵抗値が異常値であるか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断した場合に、前記測定用電流よりも大きい異常解消電流を一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間に流す電流処理と、を実行する、水分量測定装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断したことに応じて、前記電流処理を実行する、請求項1または2に記載の水分量測定装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断したことに応じて、異常を報知する異常報知処理を実行し、
前記異常報知処理後、外部から前記電流処理の実行の指示が入力されたことに応じて、前記電流処理を実行する、請求項1または2に記載の水分量測定装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記電流処理後、前記取得処理および前記判断処理を再実行し、
その再実行した前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断した場合、前記電流処理を再実行する、請求項1または2に記載の水分量測定装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記電流処理を所定回数実行した後に、前記取得処理および前記判断処理を再実行し、
その再実行した前記判断処理で前記電気抵抗値が異常値であると判断した場合、前記電極端子の交換を報知する交換報知処理を実行する、請求項5に記載の水分量測定装置。
【請求項7】
収穫機に搭載されて、前記収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、
周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で前記収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、
前記圧砕ローラのそれぞれの一端面に取り付けられるローラ電極と、
前記ローラ電極のそれぞれに接触する電極端子と、
前記電極端子と第1導線を介して電気的に接続され、測定用電流を出力する内部定電流源を有する測定回路と、
前記電極端子と第2導線を介して電気的に接続され、前記測定用電流よりも大きい異常解消電流を出力する外部定電流源と、
前記第1導線に設けられ、開閉により前記第1導線における切断および導通を切り替える第1スイッチと、
前記第2導線に設けられ、開閉により前記第2導線における切断および導通を切り替える第2スイッチと、
一方の前記ローラ電極と他方の前記ローラ電極とを電気的に接続する第3導線に設けられ、開閉により前記第3導線における切断および導通を切り替える第3スイッチと、を含み、
前記第1スイッチが閉じられ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチが開かれて、一方の前記圧砕ローラの周面と他方の前記圧砕ローラの周面との間で前記収穫物が圧砕されているときに、前記内部定電流源から前記電極端子に前記測定用電流が供給されて、前記測定回路から一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号が出力される測定状態と、前記第1スイッチが開かれ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチが閉じられて、前記外部定電流源から前記電極端子に前記異常解消電流が供給されて、前記第3導線に前記異常解消電流が流れる電流処理状態とを有する、水分量測定装置。
【請求項8】
収穫機に搭載されて、前記収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、
周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で前記収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、
前記圧砕ローラのそれぞれに接触する電極端子と、
前記電極端子と第1導線を介して電気的に接続され、測定用電流を出力する内部定電流源を有する測定回路と、
前記電極端子と第2導線を介して電気的に接続され、前記測定用電流よりも大きい異常解消電流を出力する外部定電流源と、
前記第1導線に設けられ、開閉により前記第1導線における切断および導通を切り替える第1スイッチと、
前記第2導線に設けられ、開閉により前記第2導線における切断および導通を切り替える第2スイッチと、
一方の前記圧砕ローラと他方の前記圧砕ローラとを電気的に接続する第3導線に設けられ、開閉により前記第3導線における切断および導通を切り替える第3スイッチと、を含み、
前記第1スイッチが閉じられ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチが開かれて、一方の前記圧砕ローラの周面と他方の前記圧砕ローラの周面との間で前記収穫物が圧砕されているときに、前記内部定電流源から前記電極端子に前記測定用電流が供給されて、前記測定回路から一方の前記圧砕ローラと他方の前記圧砕ローラとの間の電気抵抗値に応じた信号が出力される測定状態と、前記第1スイッチが開かれ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチが閉じられて、前記外部定電流源から前記電極端子に前記異常解消電流が供給されて、前記第3導線に前記異常解消電流が流れる電流処理状態とを有する、水分量測定装置。
【請求項9】
前記第1スイッチ、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチの開閉を制御する制御装置、をさらに含む、請求項7または8に記載の水分量測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインなどの収穫機に搭載されて、収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば、コンバインは、米や麦などの穀粒を収穫する収穫機である。コンバインでは、圃場に植立している作物が刈取装置により刈られ、その刈られた作物が刈取装置から脱穀装置に搬送されて、脱穀装置で作物の穀稈から穀粒が外される。穀稈から外れた穀粒は、脱穀装置から穀粒タンク内の上部に設けられた排出部に搬送され、その排出部から穀粒タンク内に排出されて収集される。
【0003】
コンバインには、穀粒の水分量を測定するため、電気抵抗式の水分量測定装置(水分計)を穀粒タンク内に備えるものがある。水分量測定装置は、排出部から排出される穀粒を受け入れることができる位置に配置される。水分量測定装置には、1対の圧砕ローラが備えられ、電極ローラ間の電気抵抗値を測定するための電極端子が各圧砕ローラの軸に接触して設けられている。水分量測定装置内に受け入れられた穀粒は、圧砕ローラの回転により、圧砕ローラの周面間に巻き込まれて、圧砕ローラの周面間で圧砕される。圧砕ローラの周面間に穀粒の圧砕物が挟まれた状態で、圧砕ローラ間の電気抵抗値が測定され、その電気抵抗値から穀粒の水分量が求められる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6451513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来の水分量測定装置では、圧砕ローラの軸と電極端子とが接触する局部に錆が発生することが判った。その錆が発生すると、圧砕ローラと電極端子との間で導通不良が生じ、圧砕ローラ間の電気抵抗値を精度よく測定できなくなる。
【0006】
本発明の目的は、圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止できる、水分量測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る水分量測定装置は、収穫機に搭載されて、収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、圧砕ローラのそれぞれの一端面に取り付けられるローラ電極と、ローラ電極のそれぞれに接触する電極端子と、一方の圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときに、電極端子に測定用電流を供給して、一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路と、制御装置とを含み、制御装置は、測定回路が出力する信号から電気抵抗値を取得する取得処理と、取得処理で取得した電気抵抗値が異常値であるか否かを判断する判断処理と、判断処理で電気抵抗値が異常値であると判断した場合に、測定用電流よりも大きい異常解消電流を一方の電極端子と他方の電極端子との間に流す電流処理とを実行する。
【0008】
この構成によれば、圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときに、測定回路から電極端子に測定用電流が供給されて、測定回路から一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号が出力される。ローラ電極と電極端子とが接触する局部に錆が発生し、圧砕ローラと電極端子との間での導通が低下すると、一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値が大きくなる。そこで、測定回路の出力信号から取得される電気抵抗値が異常値である場合には、一方の電極端子と他方の電極端子との間に測定用電流よりも大きい異常解消電流が流される。これにより、ローラ電極と電極端子との間でアークが生じ、アークによるクリーニング作用で錆(酸化被膜)を破壊することができる。その結果、圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止でき、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間の電気抵抗値を精度よく測定できる。ひいては、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間で圧砕されている収穫物の水分量を精度よく測定することができる。
【0009】
また、本発明の他の局面に係る水分量測定装置は、収穫機に搭載されて、収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、圧砕ローラのそれぞれに接触する電極端子と、一方の圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときに、電極端子に測定用電流を供給して、一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路と、制御装置とを含み、制御装置は、測定回路が出力する信号から電気抵抗値を取得する取得処理と、取得処理で取得した電気抵抗値が異常値であるか否かを判断する判断処理と、判断処理で電気抵抗値が異常値であると判断した場合に、測定用電流よりも大きい異常解消電流を一方の電極端子と他方の電極端子との間に流す電流処理とを実行する。
【0010】
この構成によれば、圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときに、測定回路から電極端子に測定用電流が供給されて、測定回路から一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号が出力される。圧砕ローラと電極端子とが接触する局部に錆が発生し、圧砕ローラと電極端子との間での導通が低下すると、一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値が大きくなる。そこで、測定回路の出力信号から取得される電気抵抗値が異常値である場合には、一方の電極端子と他方の電極端子との間に測定用電流よりも大きい異常解消電流が流される。これにより、圧砕ローラと電極端子との間でアークが生じ、アークによるクリーニング作用で錆(酸化被膜)を破壊することができる。その結果、圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止でき、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間の電気抵抗値を精度よく測定できる。ひいては、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間で圧砕されている収穫物の水分量を精度よく測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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