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公開番号2024163446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079046
出願日2023-05-12
発明の名称魚介類養殖システム
出願人個人
代理人個人,個人
主分類A01K 63/04 20060101AFI20241115BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】餌の残存物、排泄物の廃棄コストを低減でき、餌代を節約できる魚介類養殖システムを提供する。
【解決手段】魚介類を養殖する養殖水槽(3)と、養殖水槽(3)から魚介類の排泄物や食べ残された餌からなる排泄・残存物を分離する排泄・残存物分離手段(4)と、分離された排泄・残存物を餌として、昆虫および環形動物の少なくとも一方である排泄・残存物処理生物を飼育する排泄・残存物処理生物飼育槽(5)と、を備えた魚介類養殖システム(1)として構成する。そしてこのように飼育した排泄・残存物処理生物を魚介類の餌として与える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
魚介類を養殖する養殖水槽と、
前記養殖水槽から前記魚介類の排泄物や食べ残された餌からなる排泄・残存物を分離する排泄・残存物分離手段と、
分離された前記排泄・残存物を餌として、昆虫および環形動物の少なくとも一方である排泄・残存物処理生物を飼育する排泄・残存物処理生物飼育槽と、を備え、
前記排泄・残存物処理生物を前記魚介類の餌として与えるようになっている、魚介類養殖システム。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記魚介類養殖システムは排泄・残存物処理槽を備え、前記排泄・残存物は前記排泄・残存物処理槽に投入されて糸状菌及び微生物の少なくとも一方により処理され、前記排泄・残存物処理生物飼育槽には処理された前記排泄・残存物が餌として供給されるようになっている、請求項1に記載の魚介類養殖システム。
【請求項3】
前記排泄・残存物分離手段は沈殿槽と泡沫分離装置とから構成され、前記沈殿槽は前記排泄・残存物を含む前記養殖水槽の水が入れられて前記排泄・残存物を沈殿させて分離するようになっており、前記泡沫分離装置は前記排泄・残存物を含む前記養殖水槽の水が入れられると共に直径30nm~200nmの空気の気泡が供給され、浮上した前記排泄・残存物が分離されるようになっている、請求項1または2に記載の魚介類養殖システム。
【請求項4】
前記排泄・残存物処理生物飼育槽で飼育する前記排泄・残存物処理生物にはコオロギが含まれており、前記魚介類には前記排泄・残存物処理生物を加工したものが餌として与えられるようになっている、請求項1または2に記載の魚介類養殖システム。
【請求項5】
前記養殖水槽には熱交換器が設けられ、前記熱交換器には、畜産場の糞尿を発酵させる糞尿発酵設備における発酵熱、工場における排熱、あるいは太陽熱温水器を利用して加熱された熱媒体が送られると共に前記養殖水槽の水が送られ、前記熱媒体との間で熱交換して前記養殖水槽の水を加温するようになっている、請求項1または2に記載の魚介類養殖システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚介類を養殖する水槽を備えた魚介類養殖システムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
陸上に構築される魚介類養殖システムは、海、河川、あるいは自然の湖沼と異なる人工的な設備において飼育水を貯水、循環させて魚介類を飼育するシステムである。飼育水を貯水し循環する人工的な設備は、水槽、養殖池等、いろいろな呼び名で呼ばれており、これらを総称して水槽と呼ぶことができる。魚介類養殖システムは、水槽に飼育水を貯水し、魚介類を飼育するようになっており、飼育水に酸素を供給する装置、魚介類に与える餌、魚介類から排出される糞等を除去する装置、等色々な装置が組み合わされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-040950号公報
【0004】
特許文献1には、魚介類を養殖する飼育水貯留槽すなわち水槽と、その下流に設けられ飼育水から固形物を除去するろ過装置と、ろ過された飼育水にエアレーションを施して汚れを除去する泡沫ろ過槽と、を備えた魚介類養殖システムが提案されている。このシステムには、微生物処理により飼育水を浄化する生物ろ過槽と、飼育水から窒素分を除去する脱窒装置とが設けられている。このように構成されているので、飼育水は汚れが適切に除去されて水質が維持され、魚介類を長期間飼育することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の魚介類養殖システムは、飼育水から汚れを除去して飼育水の水質を維持することができ優れている。しかしながら、特許文献1に記載の魚介類養殖システムだけでなく、他の従来の魚介類養殖システムには解決すべき課題が見受けられる。具体的には飼育水から除去された汚れの処理である。このような汚れには魚介類に与えた餌の残存物と、魚介類が排泄した排泄物とが含まれており、比較的大量に発生する。このような餌の残存物と排泄物は産業廃棄物として処理する必要があり、廃棄にコストが嵩む。
【0006】
餌代の問題もある。魚介類に与える餌は、鰯、小魚等の魚粉、オキアミ、環形動物等からなる。近年、これらの漁獲量の減少により餌代の価格が高騰している。餌代の高騰が養殖におけるコスト高の大きな原因になっている。
【0007】
本発明は、上記したような問題点を解決することを目的としている。すなわち、餌の残存物や排泄物の処理に要する廃棄コストを低減でき、さらには餌に要するコストを低減できる魚介類養殖システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、魚介類を養殖する養殖水槽と、養殖水槽から魚介類の排泄物や食べ残された餌からなる排泄・残存物を分離する排泄・残存物分離手段と、分離された排泄・残存物を餌として、昆虫および環形動物の少なくとも一方である排泄・残存物処理生物を飼育する排泄・残存物処理生物飼育槽と、を備えた魚介類養殖システムとして構成する。そしてこのように飼育した排泄・残存物処理生物を魚介類の餌として与えるように構成する。
【0009】
本願の他の発明は、魚介類養殖システムに排泄・残存物処理槽を備えるようにし、排泄・残存物は排泄・残存物処理槽に投入されて糸状菌及び微生物の少なくとも一方により処理する。そして排泄・残存物処理生物飼育槽には処理された排泄・残存物が餌として供給されるようにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、魚介類の排泄物や食べ残された餌からなる排泄・残存物は排泄・残存物分離手段によって分離され、排泄・残存物処理生物を飼育する排泄・残存物処理生物飼育槽に供給される。そうすると、昆虫、環形動物等の排泄・残存物処理生物を、排泄・残存物によって飼育することができる。すなわち、従来産業廃棄物として廃棄してきた排泄・残存物を利用することができ廃棄コストを削減できる。そして、本発明によると、このように飼育した排泄・残存物処理生物は魚介類の餌として与えるようになっているので、餌代を節約して餌代に要するコストを低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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