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公開番号
2024170167
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023087184
出願日
2023-05-26
発明の名称
芝生マット
出願人
株式会社土と野菜
代理人
個人
主分類
A01G
20/20 20180101AFI20241129BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】マット材を用いて芝生を発芽・育成させる際に、種がマット材からこぼれないようにするとともに、また、種の乾燥を防止し、葉の育成の邪魔にならないような芝生マットを提供する。
【解決手段】コーヒーの麻袋などで構成され、基台5によって波状に構成されたたマット材2と、液体を吸収することで膨張および増粘するベントナイトなどの保水材3と、乾燥した保水材3とともに混合される芝生の種4とを設ける。そして、乾燥させた保水材3と種4とを均一に混合させた後、液体を加えて膨張・増粘させて、麻袋の目から種4がこぼれないようにするとともに、増粘によって種4の流動を防止する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維で構成されたマット材と、
当該マット材の表面に塗布され、液体を吸収することで膨張および増粘した保水材によって芝生の種を包み込ませた混合体と、
を備えたことを特徴とする芝生マット。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記マット材が、波状部を有するものであり、
前記混合体が、前記波状部の凹部に塗布されたものである請求項1に記載の芝生マット。
【請求項3】
前記マット材が、麻袋で構成されるものである請求項1に記載の芝生マット。
【請求項4】
前記保水材が、ベントナイトもしくはモンモリナイトで構成された請求項1に記載の芝生マット。
【請求項5】
液体を吸収させることで膨張および増粘する保水材を乾燥させた状態で芝生の種を混合させる工程と、
前記芝生の種と保水材に水を加えてゲル状の混合体を形成し、当該混合体の内部に、芝生の種を包み込ませる工程と、
当該ゲル状の混合体をマット材の上に塗布させるようにしたことを特徴とする芝生マットの生成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芝生を種から育成するとともに、芝生を育成させた後に出荷しやすくした芝生マットに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、芝生を種から育成する場合、整地された土壌に種を撒き、その上から目土を行って発芽させるようにしている。そして、発芽させて、一定期間育成させた後に、その芝生を矩形状に切断して掘り起こし、出荷作業を行うようにしている。
【0003】
しかしながら、このように土壌に種を撒く方法では、発芽条件に適した環境下として、例えば、暖地型芝では20℃から30℃の気温の環境下、あるいは、寒地型芝生では15℃から25℃の環境下でしか種を撒くことができない。また、発芽した芝を出荷する場合、矩形状に芝生を切り取るとともに、一定の厚みで地面から掘り起こす必要があるため、コストや手間が掛かってしまうといった問題がある。
【0004】
これに対して、繊維で構成されたマット材の上に保水材を設け、その保水材に芝生の種を撒いて発芽・育成させる方法も提案されている(特許文献1、2など参照)。
【0005】
このような方法によれば、マット材を発芽しやすい温度下に置いて発芽させることができるとともに、一定の大きさに育った芝生を、マット材のまま出荷させることができるため、芝生の発芽や育成、出荷作業などを大幅に簡素化させることができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-14284号公報
国際公開96/24238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような方法で芝生を育成させる場合、次のような問題がある。
【0008】
すなわち、このようにマット材の上に種を撒く際、マット材の目が粗いと、種がマット材から落ちてしまう。このため、種撒きに適した目の細かいマット材を使用する必要がある。しかるに、このように目の細かいマット材を使用すると、根の育成に悪影響が出てしまう。また、このようなマット材に種を撒く場合、土壌に種を撒く場合と比べて、土壌のような保水性がないため、マット材の上に、乾燥を防ぐため表面材などを被せる必要がある(特許文献2参照)。しかしながら、このような表面材を被せると、発芽した葉の育成の邪魔になるといった問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、マット材を用いて芝生を発芽・育成させる際に、種がマット材からこぼれないようにするとともに、また、種の乾燥を防止し、葉の育成の邪魔にならないような芝生マットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、繊維で構成されたマット材と、当該マット材の表面に塗布され、液体を吸収することで膨張および増粘した保水材によって芝生の種を包み込ませた混合体と、を備えるようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)
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