TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024169970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086857
出願日2023-05-26
発明の名称誘引紐支持具
出願人有限会社シーム
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 9/12 20060101AFI20241129BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】誘引紐の取り付けと長さ調整を容易に行うことが可能な誘引紐支持具の提供。
【解決手段】植物を誘引する誘引紐Rを誘引線に掛けて支持するための誘引紐支持具1であって、上下方向に吊り下げられた誘引紐を沿わせる本体部2と、本体部2に沿って上下方向に延び、本体部2よりも肉厚に形成され、本体部2との間に段差面を形成する第1肉厚部4と、本体部2の上部および下部に、それぞれ本体部2および第1肉厚部4との間に隙間5A,5Bを隔てて第1肉厚部4がある側の側方へ向かって延びる第1および第2の腕部3A,3Bと有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
植物を誘引する誘引紐を誘引線に掛けて支持するための誘引紐支持具であって、
上下方向に吊り下げられた前記誘引紐を沿わせる本体部と、
前記本体部に沿って上下方向に延び、前記本体部よりも肉厚に形成され、前記本体部との間に段差面を形成する第1肉厚部と、
前記本体部の上部および下部に、それぞれ前記本体部および前記第1肉厚部との間に隙間を隔てて前記第1肉厚部がある側の側方へ向かって延びる第1および第2の腕部と
を有する誘引紐支持具。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記腕部の先端部に、前記腕部よりも肉厚に形成され、前記腕部との間に段差面を形成する第2肉厚部を有する請求項1記載の誘引紐支持具。
【請求項3】
前記第1肉厚部は、前記腕部よりも側方へ突出している請求項1または2に記載の誘引紐支持具。
【請求項4】
前記第1肉厚部は、前記本体部よりも上下方向に長い請求項1または2に記載の誘引紐支持具。
【請求項5】
前記本体部は、前記第1肉厚部と反対側の端部が肉厚に形成された摘み部を有する請求項1または2に記載の誘引紐支持具。
【請求項6】
前記摘み部の上部および下部にそれぞれ突起部を有する請求項5記載の誘引紐支持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ピーマン等の植物を誘引する誘引紐を誘引線に掛けて支持するための誘引紐支持具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ピーマンの誘引方法は、誘引角度が直立に近いV字型から、ふところを大きく広げたU字型の方法がある。誘引角度をV字型にすると栄養成長に傾き、U字型にすると生殖成長に傾く。ピーマンのような樹勢が弱い品種は、一旦弱まると回復が遅れるので、初期は直立に近いV字型に立て、主枝摘心後、樹勢に応じて誘引紐の長さを調節して、栄養成長と生殖成長のバランスを取る必要がある(非特許文献1参照。)。
【0003】
図8は従来のピーマンの誘引方法を示す説明図である。図8に示すように、従来、ピーマンPの誘引においては、茎Sに取り付けた誘引紐Rを誘引線Lに掛けて結ぶことにより誘引する。そして、それぞれの茎Sの生長に合わせて誘引紐Rの長さを調整する際には、紐の長さを調整できる様な結び目を作っておき、結び目を上下動させることで、誘引紐Rの長さ調整を行っている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
高知県農業振興部 産地・流通支援課 細川卓也,“促成ピーマン栽培の作業体系のポイント”,一般管理1(誘引・整枝・摘葉),[online],一般社団法人全国農業改良普及支援協会・株式会社クボタ,みんなの農業広場,[令和5年5月1日検索],インターネット<URL:https://www.jeinou.com/benri/vegetable/fru-vege/2013/10/221000.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のピーマンの誘引方法では、誘引紐Rの長さを調節するために紐の長さを調整できるような結び目を作る作業が必要となる。また、紐の長さを調整できる様な結び目を作るには熟練度が必要であり、結び目を習得できたとしても、栽培本数分の紐を結ぶ労力と時間を要するため、非常に手間がかかるという問題がある。特に、作業用手袋をしたまま誘引紐Rの結び目Kを上下動させることは結び目が小さくて難しいため、手袋を脱いで作業する必要がある。
【0006】
そこで、本発明においては、誘引紐の取り付けと長さ調整を容易に行うことが可能な誘引紐支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の誘引紐支持具は、植物を誘引する誘引紐を誘引線に掛けて支持するための誘引紐支持具であって、上下方向に吊り下げられた誘引紐を沿わせる本体部と、本体部に沿って上下方向に延び、本体部よりも肉厚に形成され、本体部との間に段差面を形成する第1肉厚部と、本体部の上部および下部に、それぞれ本体部および第1肉厚部との間に隙間を隔てて第1肉厚部がある側の側方へ向かって延びる第1および第2の腕部と有するものである。
【0008】
本発明の誘引紐支持具によれば、誘引紐の一端部側を植物の茎に固定し、誘引紐を誘引線に掛け、本発明の誘引紐支持具の上側の腕部と本体部および第1肉厚部との隙間に誘引紐の他端部側を挿入して腕部に巻き付け、本発明の誘引紐支持具を吊り下げるか、あるいは本発明の誘引紐支持具を誘引線に掛けて吊り下げた際に上側となる腕部と本体部および第1肉厚部との隙間に誘引紐の他端部側を挿入して予め巻き付けた状態で誘引線に誘引紐を掛けて吊り下げ、植物の茎に固定している側の誘引紐を本発明の誘引紐支持具の下側の腕部と本体部および第1肉厚部との隙間から挿入して引っ掛けると、誘引紐に固定されている植物の茎の重量により誘引紐が引っ張られ、この隙間に誘引紐が係止されるので、誘引紐は本体部に沿わせた状態でテンションが掛かり固定され、植物の茎を誘引することができる。また、この誘引紐を本発明の誘引紐支持具の上側の腕部と本体部および第1肉厚部との隙間にも挿入して引っ掛けることにより、誘引紐が2個所で係止されることになり、より強固に誘引紐が固定される。さらに、隙間に係止された誘引紐は、本体部と第1肉厚部との間に形成された段差面により支持されるので、この隙間から脱落することが防止される。
【0009】
一方、誘引紐の張力を緩めると誘引紐の係止が解かれ、本発明の誘引紐支持具を誘引紐に沿って上下方向に移動させることが可能となるので、茎の生長に合わせて誘引紐の長さを調整することができる。また、誘引紐の長さの調整後は、植物の茎の重量により誘引紐が引っ張られた状態とすると、誘引紐は再び隙間に固定される。
【0010】
本発明の誘引紐支持具は、腕部の先端部に、腕部よりも肉厚に形成され、腕部との間に段差面を形成する第2肉厚部を有することが望ましい。これにより、隙間に挿入して巻き付けた誘引紐が腕部の先端部から抜け落ちることが防止される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

有限会社シーム
誘引紐支持具
5日前
個人
動物用トイレ
13日前
株式会社シマノ
釣竿
13日前
個人
集積ゴミ用保護網
6日前
株式会社ウエ・ルコ
ダニ捕獲器
20日前
個人
養殖システム
19日前
株式会社大貴
動物用トイレ
20日前
井関農機株式会社
作業車両
20日前
東都興業株式会社
支持部材
13日前
株式会社土と野菜
芝生マット
5日前
松山株式会社
農作業機
6日前
井関農機株式会社
営農管理システム
5日前
松山株式会社
農作業機
7日前
個人
魚介類養殖システム
19日前
株式会社クボタ
水分量測定装置
5日前
株式会社クボタ
水分量測定装置
5日前
中国電力株式会社
蜂の巣除去装置
7日前
株式会社大阪製薬
ダニ捕獲具
13日前
いであ株式会社
害鳥獣防除システム
19日前
東都興業株式会社
シート巻取り装置
20日前
個人
除菌装置
19日前
株式会社アイ・シー・エム
動物用首輪
6日前
個人
乗用田植機のミッションケースの構成。
6日前
株式会社和田電業社
遠隔操作切断装置
20日前
いであ株式会社
樹木健全度判定システム
13日前
株式会社デンソー
栽培装置
14日前
帝人フロンティア株式会社
植物栽培用培地
20日前
グローブライド株式会社
釣糸切断具
今日
株式会社クボタ
歩行型作業機
20日前
有限会社シーム
誘引紐支持具
5日前
株式会社クボタ
歩行型作業機
20日前
個人
アフリカツメガエルの自給自足型養殖システム
5日前
大和ハウス工業株式会社
藻場形成構造物
12日前
五洋建設株式会社
藻場造成方法および藻礁
12日前
JFE商事株式会社
光発電装置
7日前
井関農機株式会社
作業車両
21日前
続きを見る