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公開番号
2024170011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086918
出願日
2023-05-26
発明の名称
水分量測定装置
出願人
株式会社クボタ
代理人
個人
主分類
A01D
41/127 20060101AFI20241129BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止できる、水分量測定装置を提供する。
【解決手段】圧砕ローラ17,18の周面間で収穫物である穀粒が圧砕されているときに、測定回路から電極端子45,46間の電気抵抗値に応じた信号が出力される。圧砕ローラ17のローラ軸25の前端面27および圧砕ローラ18のローラ軸26の前端面28には、それぞれローラ電極32,35が取り替え可能に取り付けられている。これにより、ローラ電極32と電極端子45が接触する局部および/またはローラ電極35と電極端子46とが接触する局部に錆が発生した場合に、ローラ電極32,35を錆の発生していないローラ電極32,35、たとえば、新品のローラ電極32,35と取り替えることができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
収穫機に搭載されて、前記収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、
周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で前記収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、
前記圧砕ローラのそれぞれの一端面に取替可能に取り付けられるローラ電極と、
前記ローラ電極のそれぞれに接触する電極端子と、
一方の前記圧砕ローラの周面と他方の前記圧砕ローラの周面との間で前記収穫物が圧砕されているときの一方の前記電極端子と他方の前記電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路と、を含む、水分量測定装置。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記圧砕ローラを収容するケース、をさらに含み、
前記電極端子は、前記ケースに取替可能に取り付けられる、請求項1に記載の水分量測定装置。
【請求項3】
前記ローラ電極は、前記ケースから露出しており、
前記電極端子は、前記ケース外で前記ローラ電極に接触する、請求項2に記載の水分量測定装置。
【請求項4】
前記ローラ電極の前記一端面と前記ローラ電極との間に介装されるスペーサ、をさらに含み、
前記ローラ電極は、前記ケースから浮いている、請求項3に記載の水分量測定装置。
【請求項5】
前記ケースに対して固定される端子保持部材、をさらに含み、
前記電極端子は、前記端子保持部材に保持されて、前記端子保持部材から延出する、請求項2に記載の水分量測定装置。
【請求項6】
前記電極端子は、前記圧砕ローラの回転軸線と交差する方向に延び、途中部で先端部が前記ローラ電極に近づく方向に屈曲し、前記先端部が前記ローラ電極に接触する、請求項5に記載の水分量測定装置。
【請求項7】
前記端子保持部材が取り付けられ、前記ケースに取り付けられる取付台、をさらに含む、請求項5に記載の水分量測定装置。
【請求項8】
前記電極端子は、前記圧砕ローラの回転軸線に対して所定方向にずれた位置で前記ローラ電極に接触しており、
前記取付台は、前記所定方向に互いに対向する1対の壁面を有し、
前記端子保持部材は、前記1対の壁面間に配置されている、請求項7に記載の水分量測定装置。
【請求項9】
前記端子保持部材が単一の前記取付台に取り付けられることにより、前記電極端子、前記端子保持部材および前記取付台が一体化されている、請求項7または8に記載の水分量測定装置。
【請求項10】
前記圧砕ローラは、前記電極端子と異種の金属からなり、
前記ローラ電極は、少なくとも前記電極端子と接触する部分が前記電極端子と同種の金属からなる、請求項1に記載の水分量測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインなどの収穫機に搭載されて、収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば、コンバインは、米や麦などの穀粒を収穫する収穫機である。コンバインでは、圃場に植立している作物が刈取装置により刈られ、その刈られた作物が刈取装置から脱穀装置に搬送されて、脱穀装置で作物の穀稈から穀粒が外される。穀稈から外れた穀粒は、脱穀装置から穀粒タンク内の上部に設けられた排出部に搬送され、その排出部から穀粒タンク内に排出されて収集される。
【0003】
コンバインには、穀粒の水分量を測定するため、電気抵抗式の水分量測定装置(水分計)を穀粒タンク内に備えるものがある。水分量測定装置は、排出部から排出される穀粒を受け入れることができる位置に配置される。水分量測定装置には、1対の圧砕ローラが備えられ、電極ローラ間の電気抵抗値を測定するための電極端子が各圧砕ローラの軸に接触して設けられている。水分量測定装置内に受け入れられた穀粒は、圧砕ローラの回転により、圧砕ローラの周面間に巻き込まれて、圧砕ローラの周面間で圧砕される。圧砕ローラの周面間に穀粒の圧砕物が挟まれた状態で、圧砕ローラ間の電気抵抗値が測定され、その電気抵抗値から穀粒の水分量が求められる(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6451513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来の水分量測定装置では、圧砕ローラの軸と電極端子とが接触する局部に錆が発生することが判った。その錆が発生すると、圧砕ローラと電極端子との間で導通不良が生じ、圧砕ローラ間の電気抵抗値を精度よく測定できなくなる。
【0006】
本発明の目的は、圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止できる、水分量測定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明に係る水分量測定装置は、収穫機に搭載されて、収穫機に収穫される収穫物の水分量を測定する水分量測定装置であって、周面が互いに近接して配置され、回転により互いの周面間で収穫物を圧砕する1対の圧砕ローラと、圧砕ローラのそれぞれの一端面に取替可能に取り付けられるローラ電極と、ローラ電極のそれぞれに接触する電極端子と、一方の圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときの一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号を出力する測定回路とを含む。
【0008】
この構成によれば、圧砕ローラの周面と他方の圧砕ローラの周面との間で収穫物が圧砕されているときに、測定回路から一方の電極端子と他方の電極端子との間の電気抵抗値に応じた信号が出力される。圧砕ローラのそれぞれの一端面に、ローラ電極が取り替え可能に取り付けられている。これにより、ローラ電極と電極端子とが接触する局部に錆が発生した場合に、ローラ電極を新品(錆の発生していないローラ電極)と取り替えることができる。ローラ電極を新品と取り替えることにより、圧砕ローラと電極端子との間で錆による導通不良が生じることを防止でき、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間の電気抵抗値を精度よく測定できる。ひいては、一方の圧砕ローラと他方の圧砕ローラとの間で圧砕されている収穫物の水分量を精度よく測定することができる。
【0009】
従来の水分量測定装置では、電極端子が圧砕ローラの軸に接触しているため、圧砕ローラの軸と電極端子とが接触する局部に錆が発生した場合、圧砕ローラを新品と取り替えなければならず、取り替え作業に手間がかかり、また、取り替えに要するコストが高くつく。これに対し、本発明に係る水分量測定装置では、ローラ電極と電極端子とが接触する局部に錆が発生した場合に、ローラ電極の取り替えですむので、従来の水分量測定装置と比較して、取り替え作業の手間を軽減でき、取り替えに要するコストを低減できる。
【0010】
なお、錆の発生の問題は、収穫機に設けられた水分量測定装置で顕著に現れるが、乾燥機に設けられた水分量測定装置では発生しにくい。収穫機と乾燥機とを比較すると、収穫機では、収穫物が貯留されるタンク内の湿度が高いのに対し、乾燥機では、乾燥対象物が貯留される室内の温度が低いからである。したがって、本願発明が解決しようとする課題は、乾燥機に設けられる水分量測定装置が有していない課題であり、乾燥機に設けられる水分量測定装置の構成に基づいては、本願発明に容易に想到し得ない。
(【0011】以降は省略されています)
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