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公開番号2024171592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088678
出願日2023-05-30
発明の名称収穫機
出願人株式会社クボタ,株式会社斎藤農機製作所
代理人弁理士法人R&C
主分類A01D 45/22 20060101AFI20241205BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】収穫機において、シートが敷かれた圃場の作物を無理なく収穫することができるように構成する。
【解決手段】シートSが敷かれた圃場Gの作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場Gから持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する収穫部3が備えられる。圃場Gの作物の保持を開始する収穫部3の保持開始部分11aに対して下側で、保持開始部分11aに対して横側に配置され、シートSに接地追従してシートSを上方から押圧可能な接地体20が備えられる。接地体20に取り付けられ、前端部が保持開始部分11aに対して前側に配置されたデバイダ35が備えられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置が設けられた機体と、
前記機体の前部に設けられ、シートが敷かれた圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する収穫部と、
圃場の作物の保持を開始する前記収穫部の保持開始部分に対して下側で、前記保持開始部分に対して横側に配置され、前記シートに接地追従して前記シートを上方から押圧可能な接地体と、
前記接地体に取り付けられ、前端部が前記保持開始部分に対して前側に配置されたデバイダとが備えられている収穫機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記接地体が、前記保持開始部分に対して右側及び左側に配置され、
前記デバイダが、右及び左の前記接地体に取り付けられている請求項1に記載の収穫機。
【請求項3】
前記デバイダは、後端部が前端部よりも高い後上がり姿勢に設定されている請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項4】
後端部が前端部よりも高い後上がり姿勢に設定された右及び左の第1案内部材が、前記デバイダの前端部に対して後側に配置されて、前記収穫部に設けられている請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項5】
作物を左右方向で前記保持開始部分に向けて案内する右及び左の第2案内部材が、前記デバイダの前端部に対して後側に配置されて、前記収穫部に設けられている請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項6】
前記収穫部が、前記機体の前部の右部及び左部のうちの一方に設けられ、
作業者が搭乗する運転部が、前記機体の前部の右部及び左部のうちの他方に設けられ、
前記運転部から目視可能な目印部が、前記収穫部の前部における右部及び左部のうちの前記運転部の側に設けられている請求項2に記載の収穫機。
【請求項7】
前記目印部が、右及び左の前記デバイダのうちの前記運転部の側の前記デバイダに対して、右側及び左側のうちの前記運転部の側に隣接して設けられている請求項6に記載の収穫機。
【請求項8】
前記接地体の前端部が、前記保持開始部分に対して前側に配置され、
前記接地体の後端部が、前記保持開始部分に対して後側に配置されている請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項9】
前記収穫部は、前記収穫部の前部に設けられ、圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げる第1搬送部と、作物を前記第1搬送部の後部から受け取って斜め後方上方に向けて搬送する第2搬送部とを有しており、
前記接地体の前端部が、前記保持開始部分に対して前側に配置され、
前記接地体の後端部が、前記第1搬送部から前記第2搬送部への作物の受け渡し部分に対して後側に配置されている請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項10】
前記接地体を昇降可能に前記収穫部に取り付ける接地体昇降機構が備えられ、
前記接地体昇降機構は、
上下揺動可能に前記収穫部に接続され、前記収穫部から斜め後方下方に向けて延出されて、前記接地体の前部に接続された前リンクと、
上下揺動可能に前記収穫部に接続され、前記収穫部から斜め後方下方に向けて延出されて、前記接地体の後部に接続された後リンクとを有している請求項1又は2に記載の収穫機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の作物を収穫する収穫機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、収穫部が機体の前部に設けられ、機体の前進に伴って、収穫部が、圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ、斜め後方上方に向けて搬送するように構成された収穫機がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-2497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
圃場の保温及び雑草防止等の為に、シートが圃場に敷かれ、シートの開口部に、種が播かれたり、苗が植え付けられたりして、作物の生育が行われることがある。
このような圃場において、収穫機の収穫部が、シートが敷かれた圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する場合、シートが作物と一緒に持ち上げられて、シートの一部と作物とが収穫部により一緒に搬送される状態が懸念される。
【0005】
本発明は、圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する収穫部が備えられた収穫機において、シートが敷かれた圃場の作物を無理なく収穫することができるように構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の収穫機は、走行装置が設けられた機体と、前記機体の前部に設けられ、シートが敷かれた圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する収穫部と、圃場の作物の保持を開始する前記収穫部の保持開始部分に対して下側で、前記保持開始部分に対して横側に配置され、前記シートに接地追従して前記シートを上方から押圧可能な接地体と、前記接地体に取り付けられ、前端部が前記保持開始部分に対して前側に配置されたデバイダとが備えられている。
【0007】
本発明によると、収穫機の収穫部が、シートが敷かれた圃場の作物を保持し収穫して、保持した作物を圃場から持ち上げ斜め後方上方に向けて搬送する場合、シートにおいて収穫部の保持開始部分に対して横側の部分が、接地体により押圧されている。
【0008】
本発明によると、収穫部により保持された作物が圃場から持ち上げられる際、シートが作物と一緒に持ち上げられようとしても、接地体によりシートが押圧されることにより、シートは持ち上げられ難い。
【0009】
これにより、シートの一部と作物とが収穫部により一緒に搬送されることによる収穫部での搬送詰まり等を少なくすることができ、収穫された作物へのシートの混入を少なくすることができて、シートが敷かれた圃場の作物の収穫性能を向上させることができる。
【0010】
本発明によると、圃場の作物がデバイダにより分けられ案内されて、収穫部の保持開始部分に達するので、収穫部の保持開始部分による圃場の作物の保持が安定して行われるようになって、シートが敷かれた圃場の作物の収穫性能を向上させることができる。
デバイダが接地体に取り付けられることにより、接地体がデバイダの支持部材に兼用されるので、デバイダの支持構造の簡素化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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