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公開番号2024178569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096792
出願日2023-06-13
発明の名称膜分離装置
出願人株式会社クボタ
代理人個人,個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20241218BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】膜分離装置のみが受注される場合でも、適切な位置に適切な篩渣捕捉手段が取り付けられた膜分離装置を提供する。
【解決手段】上下が開口した筒状の膜ケーシング11と、前記膜ケーシング11に内設される半透膜と、前記半透膜の下方に設置される散気装置12とを備え、有機性の排水と活性汚泥の混合液である被処理水に浸漬させてろ過する膜分離装置10であって、前記散気装置12の下方に格子状の篩渣捕捉手段Fを備える膜分離装置10。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下が開口した筒状の膜ケーシングと、前記膜ケーシングに内設される半透膜と、前記半透膜の下方に設置される散気装置とを備え、有機性の排水と活性汚泥の混合液である被処理水に浸漬させてろ過する膜分離装置であって、
前記散気装置の下方に格子状の篩渣捕捉手段を備えることを特徴とする膜分離装置。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記半透膜は板状の膜エレメントに備えた膜支持体の両面に接合され、前記膜エレメントは各膜面が縦姿勢となるように所定間隔Mを隔てて配列されていることを特徴とする請求項1記載の膜分離装置。
【請求項3】
前記篩渣捕捉手段の格子幅Wは、前記所定間隔Mに対してM<W≦5Mに設定されていることを特徴とする請求項2記載の膜分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上下が開口した筒状の膜ケーシングと、前記膜ケーシングに内設される半透膜と、前記半透膜の下方に設置される散気装置とを備え、有機性の排水と活性汚泥の混合液である被処理水に浸漬させて、透過液と濁質成分とを分離する膜分離装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下水、畜産排水、し尿、食品工場で発生する排水などの有機性排水を浄化処理するために活性汚泥を用いた生物処理が行われており、近年は上述した膜分離装置を生物処理槽に浸漬配置して固液分離する膜分離活性汚泥法が注目されている。
【0003】
ところで、有機性排水にはパルプ、毛髪、糸屑などの繊維状の夾雑物が混入しており、これらの繊維状の夾雑物が半透膜に絡み付くと、膜面への被処理水の流れが阻害され、適切な膜ろ過性能が損なわれる虞がある。
【0004】
そこで、有機性排水に含まれる大きな夾雑物を除去するために、生物処理槽の上流側にバースクリーンなどの除渣装置を備えている。しかし、このような除渣装置により繊維状の夾雑物を完全に取り除くことは困難であった。
【0005】
特許文献1には、微生物によって廃水を生物学的に処理する処理槽内に、生物処理後の廃水を透過液と所定粒径以上の懸濁成分を含む保持液とに分離する膜モジュールを浸漬した廃水処理装置において、この廃水処理装置は廃水を処理槽内で循環させる廃水循環手段を備え、また処理槽内に浸漬した膜モジュールの循環する廃水を基準として上流側に廃水中の夾雑物を捕捉する夾雑物捕捉手段を配置したことを特徴とする廃水処理装置が提案されている。
【0006】
上述した廃水循環手段は膜モジュールの下方に配置される曝気装置で構成され、夾雑物捕捉手段は膜モジュールと曝気装置との間に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-47762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載された廃水処理装置では、廃水循環手段により処理槽内で循環する廃水の流れに対して膜モジュールの上流側、具体的には膜モジュールの下方に夾雑物捕捉手段が配置され、さらに夾雑物捕捉手段の下方に廃水循環手段として機能する曝気装置が配されているため、曝気装置から放出された気泡が夾雑物捕捉手段を通り抜けて上昇する際に、夾雑物捕捉手段で捕捉された篩渣が気泡の上昇に起因して剥離する虞があり、剥離した篩渣が膜モジュールに絡み付くことで膜ろ過性能が損なわれる虞があった。また、夾雑物捕捉手段により大量の篩渣が捕捉された状態では、曝気装置から放出された気泡の流れが夾雑物捕捉手段で阻害されて、廃水の良好な循環が妨げられるという問題もあった。
【0009】
ところで、膜分離装置を含む有機性排水の浄化のためのプラント全体を受注するのではなく、膜分離装置のみを受注する場合には、受注者サイドが膜分離装置に夾雑物捕捉手段を取り付ける必要がある。しかし、受注者サイドで夾雑物捕捉手段の取り付けを怠る場合も多く、また夾雑物捕捉手段を取り付けても不適切な夾雑物捕捉手段であれば、短期間に膜モジュールの膜ろ過性能が損なわれるという問題もあった。
【0010】
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、膜分離装置のみが受注される場合でも、適切な位置に適切な篩渣捕捉手段が取り付けられた膜分離装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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