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公開番号2025008133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110042
出願日2023-07-04
発明の名称担体ろ材の生物処理槽
出願人カッパー工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C02F 3/08 20230101AFI20250109BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】排水処理施設10が長期にわたり安定した機能を有するために、担体ろ材2の表面積及び体積の減少を防止すること。
【解決手段】生物処理槽1における担体ろ材2を投入充填して、担体ろ材2が流出しないように多孔板スクリーン6が設けられている担体ろ材の生物処理槽において、生物処理槽1の壁面1aを、表面凹凸部分はパテ埋めをしてから下地処理24を行って、下地処理24の表面に、FRP層26と硬化剤入り主剤ポリエステル樹脂を塗り、その後、FRP層26の表面にガラスマット25を貼り付け、ガラスマット25の表面に、再度、FRP層26と硬化剤入り主剤ポリエステル樹脂を塗り、その積層工程を繰り返し、最後に表面仕上樹脂27を塗布して、表層部27aの最終的な平滑処理を行う担体ろ材の生物処理槽により構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生物処理槽(1)内において、空気攪拌により水中を回流している担体ろ材(2)が、コンクリート層(1b)の壁面(1a)と衝突接触することにより、上記担体ろ材(2)が摩耗していく現象について、
その上記担体ろ材(2)と上記コンクリート層(1b)の上記壁面(1a)の粗度や硬度、研磨性の違いにより生じる上記担体ろ材(2)の体積減少と表面積減少に関して、
上記壁面(1a)にFRP層(26)を積層することにより、本来の目的である上記生物処理槽(1)の性能を保有、維持させることのできる担体ろ材の生物処理槽。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
上記生物処理槽(1)に使用される上記FRP層(26)は、他の塗膜防水材料等と比較して上記コンクリート層(1b)の上記壁面(1a)の表面への付着力が大きく、上記生物処理槽(1)内における水の旋回流に対する衝撃にも強いため、
剥離することなく長期にわたり性状を保持することにより、上記生物処理槽(1)の性能を保有、維持させることのできる請求項1の担体ろ材の生物処理槽。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水処理工程において、汚濁成分を分解除去させる担体ろ材の生物処理槽に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、図10において、コンクリートで作られた生物処理槽40内に、担体ろ材2を投入充填(水槽容量の10%~40%)し、散気装置42,42’で空気で攪拌し、生物処理槽40の壁面40aの内側を、担体ろ材2を回流する状態で、生物処理槽40内の水槽入口(前槽より流入)側から排水が移流通過することにより、汚濁成分が分解され、次槽へ送られる。
【0003】
担体ろ材2は、樹脂製のスポンジ状で一辺がA=10mm~20mmの立方体形状のものが主流であり(図11(a)参照)、生物処理槽40の出口側には担体ろ材2が流出しないように、メッシュ状、或いは、パンチング状の多孔板スクリーン41が設けられていることが多い(図10参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-118692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、担体ろ材2は、空気攪拌により常時、生物処理槽40内の空気の浮上流と一緒に回流するために、コンクリート層の壁面40a内側に、頻繁に衝突接触することになる。コンクリート層の壁面40aは固く、表面も粗いため、衝突するたびに、やわからい担体ろ材2は角部から削られていき、処理施設が稼働して5年~14年後には、直径D=約5mm~約8mm以下の小さな球状にまで摩耗してしまう(図11(b)~図11(d)参照)。
【0006】
このような状態で、生物処理槽40の施設を稼働継続した場合、担体ろ材2の粒径が多孔板スクリーン41の目孔(直径=約5mm~10mm)よりも小さくなり(10年経過、直径C=約9mm~10mm、14年経過、直径D=約5mm~8mm、図11(c)(d)参照)、生物処理槽40の出口から次槽へ移流することになる(図10参照)。その結果、担体ろ材2が放流先(河川や下水処理場など)に、流出してしまうことになる。
【0007】
また、多孔板スクリーン41部分での担体ろ材2の閉塞詰まりも起こりやすくなり、排水が移流せずに生物処理槽40からあふれたり、隣接する水槽へ流出してしまうおそれもある。
【0008】
また、担体ろ材2の全量の表面積に代表される生物膜層の全面積も、担体ろ材2の体積が小さくなることにより、その担体ろ材2の表面及び担体ろ材2の体積中に存在する微生物の全量が大幅に減少する。そのために、微生物膜との接触によって除去される有機物分解反応処理も不十分となり、微生物処理の本体の目的であるBOD(Biochemical Oxygen Demand=生物化学的酸素要求量)、及び、COD(Chemical Oxygen Demend=化学的酸素要求量)の除去が、十分に達成できなくなってしまうことになる。
【0009】
いずれにしても、排水処理施設本体の性能の低下、及び、流出(上記担体ろ材2)の回収や、流出先からのクレームが発生するなど大きな損失を被ることになる。
【0010】
担体ろ材2は、その機能として微生物を内部に包有し、排水浄化の能力を高めるものであり、摩擦による担体ろ材2の容積の減少は、処理能力も大きく減退させることになる。
(【0011】以降は省略されています)

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