TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025001375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100912
出願日2023-06-20
発明の名称水処理装置および水処理方法
出願人オルガノ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類C02F 3/34 20230101AFI20241225BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】微生物を保持する担体を用いてアンモニア性窒素を含む被処理水について硝化処理、脱窒処理、および酸化処理を行う水処理において、曝気風量、pH調整剤の使用量、水素供与体の使用量を低減することができる水処理装置および水処理方法を提供する。
【解決手段】アンモニア性窒素を含む被処理水について独立栄養性細菌により第1硝化処理を行う第1硝化槽10と、第1硝化処理水について水素供与体の存在下で第1脱窒処理を行う第1脱窒槽12と、第1脱窒処理水について独立栄養性細菌により第2硝化処理を行う第2硝化槽14と、第2硝化処理水について水素供与体の存在下で第2脱窒処理を行う第2脱窒槽16と、第2脱窒処理水について酸化処理を行う酸化槽18と、を備え、第1硝化槽10、第1脱窒槽12、第2硝化槽14、第2脱窒槽16、および酸化槽18のそれぞれに微生物を保持する担体を充填する、水処理装置1である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニア性窒素を含む被処理水について独立栄養性細菌により第1硝化処理を行う第1硝化槽と、
前記第1硝化処理を行った第1硝化処理水について水素供与体の存在下で第1脱窒処理を行う第1脱窒槽と、
前記第1脱窒処理を行った第1脱窒処理水について独立栄養性細菌により第2硝化処理を行う第2硝化槽と、
前記第2硝化処理を行った第2硝化処理水について水素供与体の存在下で第2脱窒処理を行う第2脱窒槽と、
前記第2脱窒処理を行った第2脱窒処理水について酸化処理を行う酸化槽と、
を備え、
前記第1硝化槽、前記第1脱窒槽、前記第2硝化槽、前記第2脱窒槽、および前記酸化槽のそれぞれに微生物を保持する担体を充填することを特徴とする水処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水処理装置であって、
前記第1脱窒槽の硝酸イオン濃度を測定する第1硝酸イオン濃度測定手段と、
前記第2硝化槽の硝酸イオン濃度を測定する第2硝酸イオン濃度測定手段と、
前記第1硝酸イオン濃度測定手段による測定で得られた第1硝酸イオン濃度に基づいて前記第1脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御し、前記第2硝酸イオン濃度測定手段による測定で得られた第2硝酸イオン濃度に基づいて前記第2脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする水処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水処理装置であって、
前記酸化処理を行った酸化処理水を前記第1硝化槽に循環することを特徴とする水処理装置。
【請求項4】
アンモニア性窒素を含む被処理水について独立栄養性細菌により第1硝化処理を行う第1硝化工程と、
前記第1硝化処理を行った第1硝化処理水について水素供与体の存在下で第1脱窒処理を行う第1脱窒工程と、
前記第1脱窒処理を行った第1脱窒処理水について独立栄養性細菌により第2硝化処理を行う第2硝化工程と、
前記第2硝化処理を行った第2硝化処理水について水素供与体の存在下で第2脱窒処理を行う第2脱窒工程と、
前記第2脱窒処理を行った第2脱窒処理水について酸化処理を行う酸化工程と、
を含み、
前記第1硝化槽、前記第1脱窒槽、前記第2硝化槽、前記第2脱窒槽、および前記酸化槽のそれぞれに微生物を保持する担体を充填することを特徴とする水処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の水処理方法であって、
前記第1脱窒槽の硝酸イオン濃度を測定する第1硝酸イオン濃度測定工程と、
前記第2硝化槽の硝酸イオン濃度を測定する第2硝酸イオン濃度測定工程と、
をさらに含み、
前記第1硝酸イオン濃度測定工程による測定で得られた第1硝酸イオン濃度に基づいて前記第1脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御し、前記第2硝酸イオン濃度測定工程による測定で得られた第2硝酸イオン濃度に基づいて前記第2脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御することを特徴とする水処理方法。
【請求項6】
請求項4または5に記載の水処理方法であって、
前記酸化処理を行った酸化処理水を前記第1硝化工程に循環することを特徴とする水処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニア性窒素を含む被処理水について硝化処理、脱窒処理を行う水処理装置および水処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、集積回路(IC)などの半導体製造工程などでは、アンモニア、硝酸などが使用されている。このため、その工程からの廃液として、窒素(アンモニア、硝酸など)などを含む廃水が排出される。
【0003】
廃水中の窒素の除去としては、一般的に生物学的窒素処理が採用される。この生物学的窒素処理は、例えば、まず廃水を硝化処理して廃水中のアンモニア性窒素を亜硝酸性窒素または硝酸性窒素とし、その後、メタノールなどの水素供与体を添加し、無酸素状態として脱窒処理を行うことによって窒素を処理する。
【0004】
硝化処理は、例えば、活性汚泥法、生物膜法(例えば、固定床方式や流動床方式)やグラニュール法などが用いられる。一般的に、活性汚泥法では、低負荷処理(例えば、0.1~0.3kg-N/(m

・day))が行われ、生物膜法やグラニュール法では、高負荷処理(例えば、0.5~1.0kg-N/(m

・day))が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、微生物保持担体を用いて脱窒細菌を担体に高濃度に保持する担体法(固定床または流動床)であれば、浮遊法よりも高負荷運転が可能で、かつ沈殿池で固液分離した汚泥を返送しなくてもよいため、維持管理が容易となる。特に流動担体を用いた方法では、逆洗を行わなくてもよいことから、安定運転が可能である。特に添加する微量元素を最適化することによって、例えば1.0kg-N/(m

・day)以上の高負荷処理が行われる(例えば、特許文献2参照)。なお、本明細書において「脱窒細菌」は特に断らない限り、水素供与体の存在下で脱窒する従属栄養性の脱窒細菌を意味する。
【0006】
一方で、生物学的窒素処理では硝化に必要な酸素を供給するための曝気風量やpH調整用のアルカリなどのpH調整剤、脱窒に必要な水素供与体のコストが高く、さらなる低減が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第4865211号公報
特許第6461408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、微生物を保持する担体を用いてアンモニア性窒素を含む被処理水について硝化処理、脱窒処理、および酸化処理を行う水処理において、曝気風量、pH調整剤の使用量、水素供与体の使用量を低減することができる水処理装置および水処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、アンモニア性窒素を含む被処理水について独立栄養性細菌により第1硝化処理を行う第1硝化槽と、前記第1硝化処理を行った第1硝化処理水について水素供与体の存在下で第1脱窒処理を行う第1脱窒槽と、前記第1脱窒処理を行った第1脱窒処理水について独立栄養性細菌により第2硝化処理を行う第2硝化槽と、前記第2硝化処理を行った第2硝化処理水について水素供与体の存在下で第2脱窒処理を行う第2脱窒槽と、前記第2脱窒処理を行った第2脱窒処理水について酸化処理を行う酸化槽と、を備え、前記第1硝化槽、前記第1脱窒槽、前記第2硝化槽、前記第2脱窒槽、および前記酸化槽のそれぞれに微生物を保持する担体を充填する、水処理装置である。
【0010】
前記水処理装置において、前記第1脱窒槽の硝酸イオン濃度を測定する第1硝酸イオン濃度測定手段と、前記第2硝化槽の硝酸イオン濃度を測定する第2硝酸イオン濃度測定手段と、前記第1硝酸イオン濃度測定手段による測定で得られた第1硝酸イオン濃度に基づいて前記第1脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御し、前記第2硝酸イオン濃度測定手段による測定で得られた第2硝酸イオン濃度に基づいて前記第2脱窒槽に存在させる水素供与体の添加量を制御する制御手段と、をさらに備えることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

オルガノ株式会社
純水製造装置
3日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
1日前
オルガノ株式会社
水処理設備及び水処理方法
1か月前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理剤組成物および水処理方法
3日前
オルガノ株式会社
有機物含有水の処理方法及び有機物含有水の処理装置
1か月前
オルガノ株式会社
分析装置を管理する管理方法、管理装置及びプログラム
1日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法
2日前
オルガノ株式会社
脱イオン水製造システムの運転方法及び脱イオン水製造システム
1か月前
オルガノ株式会社
乾燥イオン交換樹脂製造充填設備および乾燥イオン交換樹脂の充填方法
1か月前
オルガノ株式会社
異常検知装置、異常検知方法、有機物含有水の処理装置、及び有機物含有水の処理方法
1か月前
株式会社クボタ
水処理装置
3日前
株式会社クボタ
水処理装置
3日前
株式会社日本トリム
水処理装置
29日前
株式会社クボタ
膜分離装置
16日前
株式会社ノーリツ
電解水生成装置
1日前
前澤工業株式会社
急速混和槽
23日前
オルガノ株式会社
純水製造装置
3日前
栗田工業株式会社
超純水製造装置
3日前
鹿島建設株式会社
整流壁
29日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
1日前
株式会社フジテクノ
道路橋排水樋水質改善部材および水質改善具
1日前
東上ガス株式会社
排水処理装置
24日前
ミヨシ油脂株式会社
スケール防止剤
17日前
国立大学法人神戸大学
水処理方法及び水処理装置
1日前
三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
ポット型浄水器
29日前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置の脱塩水の水質測定方法
29日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及びその制御方法
15日前
株式会社ワールドケミカル
液面浮遊物回収装置(揺動ゲート口機構)
15日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
水ing株式会社
水処理施設の流出物質の吸着除去方法
1日前
日揮触媒化成株式会社
硝酸含有廃液の処理方法および硝酸分解用触媒
15日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
野村マイクロ・サイエンス株式会社
液体循環システム
15日前
オルガノ株式会社
水処理剤組成物および水処理方法
3日前
続きを見る