TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025001612
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-08
出願番号
2023146142
出願日
2023-09-08
発明の名称
水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法
出願人
オルガノ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
1/20 20230101AFI20241225BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】有機物の分解効率を高めるとともに、過酸化水素の増加を抑制する。
【解決手段】水処理方法は、溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置33によって溶存酸素を除去することと、第1の脱酸素装置33の処理水に紫外線照射装置34によって紫外線を照射することと、紫外線照射装置34の処理水を少なくともアニオン交換体Aが充填されたイオン交換体充填装置35に通水することと、を有している。イオン交換体充填装置35は、紫外線照射装置34からの紫外線の照射によって発生した過酸化水素を紫外線照射装置34の処理水から除去し、紫外線照射装置34の処理水は、イオン交換体充填装置35のアニオン交換体Aに160(/h)未満の空間速度で通水される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置によって前記溶存酸素を除去することと、
前記第1の脱酸素装置の処理水に紫外線照射装置によって紫外線を照射することと、
前記紫外線照射装置の処理水を少なくともアニオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置に通水することと、を有し、
前記イオン交換体充填装置は、前記紫外線照射装置からの紫外線の照射によって発生した過酸化水素を前記紫外線照射装置の処理水から除去し、
前記紫外線照射装置の処理水は、前記イオン交換体充填装置の前記アニオン交換体に160(/h)未満の空間速度で通水される水処理方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記イオン交換体充填装置の前記アニオン交換体に前記紫外線照射装置の処理水が空間速度120(/h)以下で通水される、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記第1の脱酸素装置から前記紫外線照射装置に供給される被処理水中の溶存酸素濃度が1000μg/L未満である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記第1の脱酸素装置から前記紫外線照射装置に供給される被処理水中の溶存酸素濃度が1μg/L以上100μg/L以下である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記紫外線照射装置の上流に位置するイオン除去装置から前記紫外線照射装置に供給される被処理水中の全有機炭素が5μg/L以下である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項6】
前記イオン交換体充填装置の過酸化水素除去率が10%以上である、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記イオン交換体充填装置の処理水を当該イオン交換体充填装置の下流に位置する白金族触媒充填装置で処理する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記イオン交換体充填装置の処理水を当該イオン交換体充填装置の下流に位置する第2の脱酸素装置で処理する、請求項1から7のいずれか1項に記載の水処理方法。
【請求項9】
溶存酸素と有機物とを含む被処理水から前記溶存酸素を除去する第1の脱酸素装置と、
前記第1の脱酸素装置の下流に位置し、前記第1の脱酸素装置の処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置と、
前記紫外線照射装置の下流に位置し、少なくともアニオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置と、を有し、
前記イオン交換体充填装置の前記アニオン交換体に通水される前記紫外線照射装置の処理水の空間速度は160(/h)未満である水処理装置。
【請求項10】
溶存酸素と有機物とを含む被処理水から前記溶存酸素を除去する第1の脱酸素装置と、前記第1の脱酸素装置の下流に位置し、前記第1の脱酸素装置の処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置と、前記紫外線照射装置の下流に位置し、少なくともアニオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置と、を有する水処理装置の設計方法であって、
前記水処理装置を、前記イオン交換体充填装置の前記アニオン交換体に通水される前記紫外線照射装置の処理水の空間速度が160(/h)未満となるように設計することを含む、水処理装置の設計方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
純水水質への高度な要求が顕在化するに伴って、近年、純水中に含まれる微量の有機物を分解し除去する様々な方法が検討されている。特許文献1には、脱気膜装置とUV酸化器(以下、紫外線照射装置という)とイオン交換器とが直列に配置された水処理装置が開示されている。特許文献1にはさらに、紫外線照射装置の被処理水中の溶存酸素濃度を所定の範囲まで下げることで、紫外線照射装置の有機物の分解効率が高くなることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-175837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、紫外線照射装置の被処理水中の溶存酸素濃度を下げると、紫外線照射装置の処理水中の過酸化水素濃度が増加することを見出した。本発明は有機物の分解効率を高めることができるとともに、過酸化水素濃度の増加を抑制することのできる水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の水処理方法は、溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置によって溶存酸素を除去することと、第1の脱酸素装置の処理水に紫外線照射装置によって紫外線を照射することと、紫外線照射装置の処理水を少なくともアニオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置に通水することと、を有している。イオン交換体充填装置は、紫外線照射装置からの紫外線の照射によって発生した過酸化水素を紫外線照射装置の処理水から除去し、紫外線照射装置の処理水は、イオン交換体充填装置のアニオン交換体に160(/h)未満の空間速度で通水される。
【0006】
本発明の他の水処理方法は、溶存酸素と有機物とを含む被処理水から第1の脱酸素装置によって溶存酸素を除去することと、第1の脱酸素装置の処理水に紫外線照射装置によって紫外線を照射することと、紫外線照射装置の処理水をイオン交換体が充填されたイオン交換体充填装置に通水することと、を有している。第1の脱酸素装置は、イオン交換体充填装置の処理水中の過酸化水素濃度が所定の値より低くなるように、第1の脱酸素装置の処理水中の溶存酸素濃度を調整する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、有機物の分解効率を高めることができるとともに、過酸化水素濃度の増加を抑制することのできる水処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第2の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
本発明の第3の実施形態に係る水処理装置の概略構成図である。
紫外線照射装置の被処理水の溶存酸素濃度とイオン交換樹脂充填装置出口水の過酸化水素濃度及びTOCとの関係を示す図である。
実施例1,2で用いた試験装置の概略構成図である。
SVと処理水の過酸化水素濃度との関係を示すグラフである。
紫外線照射装置の入口水の溶存酸素濃度とTOC低減率との関係を示すグラフである。
実施例3で用いた試験装置の概略構成図である。
紫外線照射装置の被処理水の溶存酸素濃度とイオン交換樹脂充填装置の処理水の過酸化水素濃度及びTOCとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の水処理方法と水処理装置の実施形態について説明する。以下の説明において、「処理水」はある装置で処理された水を意味し通常は当該装置の出口水を意味するが、処理水の特定の性状(例えば、溶存酸素濃度や有機物濃度)が問題となっている文脈では、当該特定の性状が実質的に変わらない限り当該装置の下流側の任意の位置での水を含む。図1は本発明の第1の実施形態に係る水処理装置1の概略構成を示している。水処理装置1は上流側の前処理装置2と下流側の純水製造装置3(1次システム)とを有している。水処理装置1は下流側のサブシステム(2次システム)とともに超純水製造装置を構成する。前処理装置2に供給される原水は溶存酸素と有機物を含有している。以下の説明で、上流と下流は被処理水ないし処理水の流通方向Dに関して定義される。
【0010】
前処理装置2は、比較的粒径の大きな塵埃等を除去するためのろ過器21と、高分子有機物などの不純物を除去するための活性炭塔22と、を含んでいる。ろ過器21として、例えば砂ろ過器を用いることができる。純水製造装置3はイオン除去装置31と、逆浸透膜装置32と、第1の脱酸素装置33と、紫外線照射装置34と、イオン交換体充填装置35と、第2の脱酸素装置36と、を有している。これらの装置21,22,31~36は被処理水の流通方向Dに関し上流から下流に向かって、母管L1にこの順序で直列に配置されている。図示は省略するが、前処理装置2や純水製造装置3の各装置、例えば活性炭塔22、イオン除去装置31、逆浸透膜装置32の処理水を保持するタンクを設けてもよい。また、図示は省略するが、純水製造装置3のいずれかの装置31~36の処理水の一部を上流側のタンクに戻す循環ラインを設けてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
オルガノ株式会社
純水製造装置
3日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
1日前
オルガノ株式会社
水処理設備及び水処理方法
1か月前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
2か月前
オルガノ株式会社
水処理剤組成物および水処理方法
3日前
オルガノ株式会社
有機物含有水の処理方法及び有機物含有水の処理装置
1か月前
オルガノ株式会社
分析装置を管理する管理方法、管理装置及びプログラム
1日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法
2日前
オルガノ株式会社
脱イオン水製造システムの運転方法及び脱イオン水製造システム
1か月前
オルガノ株式会社
乾燥イオン交換樹脂製造充填設備および乾燥イオン交換樹脂の充填方法
1か月前
オルガノ株式会社
異常検知装置、異常検知方法、有機物含有水の処理装置、及び有機物含有水の処理方法
1か月前
株式会社クボタ
水処理装置
3日前
株式会社クボタ
水処理装置
3日前
株式会社日本トリム
水処理装置
29日前
株式会社クボタ
膜分離装置
16日前
株式会社ノーリツ
電解水生成装置
1日前
前澤工業株式会社
急速混和槽
23日前
オルガノ株式会社
純水製造装置
3日前
栗田工業株式会社
超純水製造装置
3日前
株式会社丸山製作所
作業装置
1か月前
鹿島建設株式会社
整流壁
29日前
水道機工株式会社
微細藻類の回収方法
1か月前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
1日前
日本特殊膜開発株式会社
雨水より安全な純水の製造方法
1か月前
株式会社フジテクノ
道路橋排水樋水質改善部材および水質改善具
1日前
DOWAテクノロジー株式会社
被処理水の処理方法
29日前
東上ガス株式会社
排水処理装置
24日前
ミヨシ油脂株式会社
スケール防止剤
17日前
学校法人 東洋大学
廃水処理方法および廃水処理装置
1か月前
国立大学法人神戸大学
水処理方法及び水処理装置
1日前
三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
ポット型浄水器
29日前
栗田工業株式会社
イオン交換システム及び超純水製造装置
1か月前
室町ケミカル株式会社
可搬式水処理システム及び水処理方法
29日前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置の脱塩水の水質測定方法
29日前
続きを見る
他の特許を見る