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公開番号2024179381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098190
出願日2023-06-15
発明の名称電解水生成装置及びその制御方法
出願人株式会社日本トリム
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C02F 1/461 20230101AFI20241219BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】待機状態の電解水の溶存水素濃度を速やかに回復できる電解水生成装置を提供する。
【解決手段】電解水生成装置1は、電解ユニット3と、タンク5と、循環水路6と、ポンプ7と、電解ユニット3及びポンプ7を制御するための制御部8とを備える。制御部8は、制御モードとして、電解ユニット3で電気分解を行なわず、タンク5内に電解水を留めて待機する待機モードと、ポンプ7を駆動して電解水を循環させながら、電解ユニット3で電解水を電気分解してタンク5の電解水の溶存水素濃度を高めるための回復モードとを含む。制御部8は、待機モードでの非電解時間を計測する計測部81と、回復モードでの電解ユニット3の出力を決定する決定部82と、電解ユニット3を運転する駆動部83とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電解水生成装置であって、
電解水を生成するための電解ユニットと、
前記電解ユニットで生成された前記電解水を貯蔵するためのタンクと、
前記タンクと前記電解ユニットとの間で前記電解水を循環させるための循環水路と、
前記循環水路に設けられたポンプと、
前記電解ユニット及び前記ポンプを制御するための制御部とを備え、
前記制御部は、制御モードとして、
前記電解ユニットで電気分解を行なわず、かつ、前記タンク内に前記電解水を留めて待機する待機モードと、
前記ポンプを駆動して前記タンク内の電解水を循環させながら、前記電解ユニットで前記電解水を電気分解して前記タンクの前記電解水の溶存水素濃度を高めるための回復モードとを含み、
前記制御部は、前記待機モードで経過した非電解時間を計測する計測部と、少なくとも前記非電解時間を用いて、前記回復モードでの前記電解ユニットの出力を決定する決定部と、前記決定された出力で前記電解ユニットを運転する駆動部とを含む、
電解水生成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記計測部は、前記回復モードで経過した電解時間を計測可能であり、
前記決定部は、予め定められた時間内において、前記非電解時間と、前記電解時間とに基づいて、前記回復モードでの前記電解ユニットの前記出力を決定する、請求項1に記載の電解水生成装置。
【請求項3】
前記決定部は、予め定められた時間内において、前記非電解時間の累積と、前記電解時間の累積との差に基づいて、前記回復モードでの前記電解ユニットの前記出力を決定する、請求項2に記載の電解水生成装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記差に比例して電解ユニットの前記出力を決定する、請求項3に記載の電解水生成装置。
【請求項5】
前記決定部は、予め定められた時間内において、前記非電解時間の累積と、前記電解時間の累積との比に基づいて、前記回復モードでの前記電解ユニットの前記出力を決定する、請求項2に記載の電解水生成装置。
【請求項6】
前記決定部は、前記比に比例して前記電解ユニットの前記出力を決定する、請求項5に記載の電解水生成装置。
【請求項7】
前記電解ユニットと前記タンクとの間には、前記電解ユニットで生成された前記電解水を逆浸透処理するための逆浸透装置が設けられている、請求項1に記載の電解水生成装置。
【請求項8】
前記タンクは、前記電解水に透析原剤を混合して透析液を調製するための透析液調製装置に前記電解水を供給可能に接続されている、請求項1に記載の電解水生成装置。
【請求項9】
前記透析液調製装置は、前記制御部に対して前記回復モードの実行を要求する要求信号を送信する送信部を含み、
前記制御部は、前記要求信号を受け取って前記回復モードを実行する受信部とを含む、請求項8に記載の電解水生成装置。
【請求項10】
電解水生成装置の制御方法であって、
前記電解水生成装置は、
電解水を生成するための電解ユニットと、
前記電解ユニットで生成された前記電解水を貯蔵するためのタンクと、
前記タンクと前記電解ユニットとの間で前記電解水を循環させるための循環水路と、
前記循環水路に設けられたポンプと、
前記電解ユニット及び前記ポンプを制御するための制御部とを備え、
前記制御方法は、
前記電解ユニットで電気分解を行なわず、かつ、前記タンク内に前記電解水を留めて待機する待機モードと、
前記ポンプを駆動して前記タンク内の電解水を循環させながら、前記電解ユニットで前記電解水を電気分解して前記タンクの前記電解水の溶存水素濃度を高めるための回復モードとを含み、
前記回復モードは、
前記待機モードで経過した非電解時間を計測する第1工程と、
少なくとも前記非電解時間を用いて、前記回復モードでの前記電解ユニットの出力を決定する第2工程と、
前記決定された出力で前記電解ユニットを運転する第3工程とを含む、
電解水生成装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解水生成装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電解水生成装置によって生成された電解水を用いた透析治療が注目されている。例えば、水を電気分解することによって生成された水素ガスが溶け込んだ電解水素水が、患者の酸化ストレスの低減に寄与することが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-139475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大規模な病院等においては、多数の患者に対して同時に透析治療が行なわれる。このため、電解水生成装置には、大量の電解水を蓄えるためのタンクが備えられている。
【0005】
一方、透析治療は、通常、常時行なわれることはなく、タンク内の電解水が消費されない時間帯も存在する。このような時間帯では、電解水の溶存水素濃度の過度な上昇を抑制するため、タンク-電解ユニット間での電解水の循環及び電解ユニットでの電気分解は停止され、タンク内の電解水は、タンク内に留められ電気分解が行なわれることなく待機している。
【0006】
しかしながら、待機状態の電解水から溶け込んだ水素ガスが抜けることにより、溶存水素濃度が徐々に低下する。
【0007】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、待機状態の電解水の溶存水素濃度を速やかに回復できる電解水生成装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電解水生成装置であって、
電解水を生成するための電解ユニットと、
前記電解ユニットで生成された前記電解水を貯蔵するためのタンクと、
前記タンクと前記電解ユニットとの間で前記電解水を循環させるための循環水路と、
前記循環水路に設けられたポンプと、
前記電解ユニット及び前記ポンプを制御するための制御部とを備え、
前記制御部は、制御モードとして、
前記電解ユニットで電気分解を行なわず、かつ、前記タンク内に前記電解水を留めて待機する待機モードと、
前記ポンプを駆動して前記タンク内の電解水を循環させながら、前記電解ユニットで前記電解水を電気分解して前記タンクの前記電解水の溶存水素濃度を高めるための回復モードとを含み、
前記制御部は、前記待機モードで経過した非電解時間を計測する計測部と、少なくとも前記非電解時間を用いて、前記回復モードでの前記電解ユニットの出力を決定する決定部と、前記決定された出力で前記電解ユニットを運転する駆動部とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の前記電解水生成装置は、前記制御部が前記待機モードで経過した前記非電解時間に基づいて前記回復モードでの前記電解ユニットの出力を決定する。これにより、待機状態の電解水の溶存水素濃度を速やかに回復可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の電解水生成装置の概略構成を示すブロック図である。
図1の電解ユニットの構成を示す図である。
図1の制御部の構成を示すブロック図である。
本発明の電解水生成方法の手順を示すフローチャートである。
図2の回復モードの手順を示すフローチャートである。
図1の電解水生成装置の変形例のブロック図である。
図6の電解水生成装置の変形例のブロック図である。
図7の制御部の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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