TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024168779
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085714
出願日2023-05-24
発明の名称水処理システム及び水処理方法
出願人WOTA株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C02F 1/44 20230101AFI20241128BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】ろ過装置を間欠的に運転させた場合にも高い再生率で高純度のろ過水が得られる水処理システム及び水処理方法の提供。
【解決手段】原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過膜を含むろ過部と、前記ろ過部に原水を供給する供給部と、前記ろ過部から取り出される透過水を貯留する貯留部と、前記ろ過部と前記貯留部との間に設けられ、ろ過部から取り出される透過水の一部を前記供給部に移送する移送ラインと、を備え、前記移送ラインは、ろ過部の運転開始直後にろ過部から取り出される透過水を供給部に移送する、水処理システム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過膜を含むろ過部と、
前記ろ過部に原水を供給する供給部と、
前記ろ過部から取り出される透過水を貯留する貯留部と、
前記ろ過部と前記貯留部との間に設けられ、ろ過部から取り出される透過水の一部を前記供給部に移送する移送ラインと、を備え、
前記移送ラインは、ろ過部の運転開始直後にろ過部から取り出される透過水を供給部に移送する、水処理システム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記移送ラインは、ろ過部から取り出される透過水の不純物濃度が基準値以下となり、かつ不純物濃度が一定となるまで透過水の移送を実施する、請求項1に記載の水処理システム。
【請求項3】
前記ろ過部は、運転開始直後にろ過部から取り出される透過水の不純物濃度が基準値を超えた状態で一定になる場合は運転を停止する、請求項1に記載の水処理システム。
【請求項4】
前記移送ラインにより移送される透過水の量は、ろ過部の容量の25体積%~1000体積%である、請求項1に記載の水処理システム。
【請求項5】
前記ろ過部から取り出される濃縮水を供給部に移送する移送ラインをさらに備える、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の水処理システム。
【請求項6】
ろ過膜を用いて原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過工程と、
透過水の一部を原水と混合する混合工程と、を備え、
原水と混合される透過水は、ろ過の開始直後に得られる透過水である、水処理方法。
【請求項7】
前記混合工程は、原水と混合される透過水の不純物濃度が基準値以下となり、かつ不純物濃度が一定となるまで実施される、請求項6に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記ろ過工程は、原水と混合される透過水の不純物濃度が基準値を超えた状態で一定になる場合は停止される、請求項6に記載の水処理方法。
【請求項9】
前記原水と混合される透過水の量は、ろ過膜を含むろ過装置の容量の25体積%~1000体積%である、請求項6に記載の水処理方法。
【請求項10】
前記ろ過工程で得られる濃縮水を原水と混合する工程をさらに備える、請求項6~請求項9のいずれか1項に記載の水処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水処理システム及び水処理方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ろ過膜を利用したろ過装置は、水中の不純物を除去する性能がきわめて高いため、工業用の純水や飲料水の製造に用いられている。
例えば、特許文献1には逆浸透膜式のろ過装置を備えた飲料水の自動販売機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3420202号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ろ過膜を使用したろ過装置では、ろ過装置に供給される原水に圧力を印加してろ過膜を透過する水(透過水)と、ろ過膜を透過しない水(濃縮水)とに分離することで不純物を除去する。
ろ過膜を利用するろ過装置を自動販売機や家庭用浄水器のような水処理の規模が比較的小さいシステムに適用する際は、ろ過装置を常時運転させるのではなく、休止期間を設けて間欠的に運転させるのが消費電力節約等の観点から望ましい。しかしながら、ろ過装置を間欠的に運転させた場合、ろ過開始後に得られるろ過水の不純物濃度は、ろ過装置を常時運転させた場合に得られるろ過水の不純物濃度よりも高くなる場合がある。
そこで本開示は、ろ過装置を間欠的に運転させた場合にも高い再生率で高純度のろ過水が得られる水処理システム及び水処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1>原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過膜を含むろ過部と、
前記ろ過部に原水を供給する供給部と、
前記ろ過部から取り出される透過水を貯留する貯留部と、
前記ろ過部と前記貯留部との間に設けられ、ろ過部から取り出される透過水の一部を前記供給部に移送する移送ラインと、を備え、
前記移送ラインは、ろ過部の運転開始直後にろ過部から取り出される透過水を供給部に移送する、水処理システム。
<2>前記移送ラインは、ろ過部から取り出される透過水の不純物濃度が基準値以下となり、かつ不純物濃度が一定となるまで透過水の移送を実施する、<1>に記載の水処理システム。
<3>前記ろ過部は、運転開始直後にろ過部から取り出される透過水の不純物濃度が基準値を超えた状態で一定になる場合は運転を停止する、<1>又は<2>に記載の水処理システム。
<4>前記移送ラインにより移送される透過水の量は、ろ過部の容量の25体積%~1000体積%である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の水処理システム。
<5>前記ろ過部から取り出される濃縮水を供給部に移送する移送ラインをさらに備える、<1>~<4>のいずれか1項に記載の水処理システム。
<6>ろ過膜を用いて原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過工程と、
透過水の一部を原水と混合する混合工程と、を備え、
原水と混合される透過水は、ろ過の開始直後に得られる透過水である、水処理方法。
<7>前記混合工程は、原水と混合される透過水の不純物濃度が基準値以下となり、かつ不純物濃度が一定となるまで実施される、<6>に記載の水処理方法。
<8>前記ろ過工程は、原水と混合される透過水の不純物濃度が基準値を超えた状態で一定になる場合は停止される、<6>又は<7>に記載の水処理方法。
<9>前記原水と混合される透過水の量は、ろ過膜を含むろ過装置の容量の25体積%~1000体積%である、<6>~<8>のいずれか1項に記載の水処理方法。
<10>前記ろ過工程で得られる濃縮水を原水と混合する工程をさらに備える、<6>~<9>のいずれか1項に記載の水処理方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、ろ過装置を間欠的に運転させた場合にも高い再生率で高純度のろ過水が得られる水処理システム及び水処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
水処理システムの構成の一例を示す概念図である。
ろ過部から取り出される透過水の不純物濃度の変動パターンの一例を示すグラフである。
ろ過部から取り出される透過水の不純物濃度の変動パターンの一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示す。
本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値または下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値または下限値に置き換えてもよく、また、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0009】
<水処理システム>
本開示の水処理システムは、
原水を透過水と濃縮水とに分離するろ過膜を含むろ過部と、
前記ろ過部に原水を供給する供給部と、
前記ろ過部から取り出される透過水を貯留する貯留部と、
前記ろ過部と前記貯留部との間に設けられ、ろ過部から取り出される透過水の一部を前記供給部に移送する移送ラインと、を備え、
前記移送ラインは、ろ過部の運転開始直後にろ過部から取り出される透過水を供給部に移送する、水処理システムである。
【0010】
本開示の水処理システムは、ろ過装置を間欠的に運転させた場合にも高い再生率(すなわち、ろ過部に供給される原水に対して得られるろ過水の割合)で高純度のろ過水が得られる。このため、水処理の規模が比較的小さくろ過装置を常時運転する必要がない場合、例えば、家屋用の水処理システムとして好適である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

WOTA株式会社
水処理システム及び水処理方法
8日前
マコー株式会社
液肥製造装置
1か月前
株式会社日本トリム
水処理装置
1日前
個人
淡水化装置
1か月前
株式会社丸山製作所
作業装置
14日前
水道機工株式会社
微細藻類の回収方法
2日前
鹿島建設株式会社
整流壁
1日前
日本特殊膜開発株式会社
雨水より安全な純水の製造方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理設備及び水処理方法
28日前
JX金属株式会社
坑廃水の処理方法
23日前
DOWAテクノロジー株式会社
被処理水の処理方法
1日前
学校法人 東洋大学
廃水処理方法および廃水処理装置
8日前
三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
ポット型浄水器
1日前
栗田工業株式会社
イオン交換システム及び超純水製造装置
14日前
室町ケミカル株式会社
可搬式水処理システム及び水処理方法
1日前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置の脱塩水の水質測定方法
1日前
メタウォーター株式会社
処理システム
16日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
1か月前
WOTA株式会社
水処理システム及び水処理方法
8日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
排水処理装置及び排水処理方法
22日前
学校法人北海道科学大学
粒子、粒子の製造方法
22日前
株式会社神鋼環境ソリューション
加熱処理設備の運転方法及び制御装置
29日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
嫌気処理システム及び嫌気処理方法
21日前
清水建設株式会社
泡沫分離処理装置および泡沫分離処理方法
1日前
株式会社マキシム
貝類付着防止システム
1日前
オルガノ株式会社
脱イオン水製造システムの運転方法及び脱イオン水製造システム
4日前
栗田工業株式会社
生物処理水からの資源回収方法
8日前
水ing株式会社
リン化合物の生産方法及びリン化合物の生産システム
1か月前
JFEエンジニアリング株式会社
水質判定方法および水質判定装置
15日前
株式会社日立製作所
水供給システム、及び、その運転制御方法
9日前
三菱ケミカル株式会社
ヘッダー付散気装置、膜分離活性汚泥装置、及び水処理方法
22日前
株式会社明電舎
ろ過膜システムの制御方法および制御装置、ろ過膜システム
15日前
ユニチカ株式会社
フィルター
1か月前
オリエンタル白石株式会社
メタン発酵装置、及びメタン発酵方法
15日前
オルガノ株式会社
有機物含有水の処理方法及び有機物含有水の処理装置
8日前
積水化学工業株式会社
廃水処理システム
1日前
続きを見る