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公開番号
2025006365
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023107113
出願日
2023-06-29
発明の名称
し渣搬送装置及び搬送方法
出願人
住友重機械エンバイロメント株式会社
代理人
弁理士法人雄渾
主分類
C02F
11/121 20190101AFI20250109BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】し渣の性状を均質化し、し渣分離機の不具合、オーバーフロー、過トルク、固液分離不良を防止し、固液分離を良好とするし渣搬送装置及び方法を提供する。
【解決手段】し渣搬送装置は、し渣と水を混合する混合部と、前記混合部で処理された混合水を前記混合部へ循環させる混合水循環路と、前記混合水を、し渣と分離水に分離する分離部と、前記混合水を、前記分離部へ搬送する混合水搬送路と、前記混合部の内部に設置された、し渣を破砕するための破砕部と、前記混合水の流路を、前記混合水循環路から前記混合水搬送路へ切り替える弁と、を備え、前記混合部において、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、前記混合水の流路を、前記混合水循環路から前記混合水搬送路へ切り替えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
し渣と水を混合する混合部と、
前記混合部で処理された混合水を前記混合部へ循環させる混合水循環路と、
前記混合水を、し渣と分離水に分離する分離部と、
前記混合水を、前記分離部へ搬送する混合水搬送路と、
前記混合部の内部に設置された、し渣を破砕するための破砕部と、
前記混合水の流路を、前記混合水循環路から前記混合水搬送路へ切り替える弁と、を備え、
前記混合部において、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、前記混合水の流路を、前記混合水循環路から前記混合水搬送路へ切り替えることを特徴とする、
し渣搬送装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
し渣の投入開始後、前記混合水循環路に前記混合水を循環させることを特徴とする、
請求項1に記載のし渣搬送装置。
【請求項3】
前記混合部において、し渣の性状が均質化されたことの判断と、その判断に応じて混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替える、混合水管理部を備えることを特徴とする、
請求項1又は2に記載のし渣搬送装置。
【請求項4】
し渣と水を混合する混合ステップと、
前記混合部で処理された混合水を前記混合ステップへ循環させる混合水循環ステップと、
前記混合水を、し渣と分離水に分離する分離ステップと、
前記混合水を、前記分離ステップへ搬送する混合水搬送ステップと、
前記混合部の内部に設置された、し渣を破砕するための破砕ステップと、
前記混合水の流路を、前記混合水循環ステップから前記混合水搬送ステップへ切り替える弁と、を備え、
前記混合ステップにおいて、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、前記混合水の流路を、前記混合水循環ステップから前記混合水搬送ステップへ切り替えることを特徴とする、
し渣搬送方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、し渣搬送装置及び搬送方法に関する。更に詳しくは、し渣を破砕する機能を備えたし渣搬送装置及び搬送方法であって、し渣の搬送を促進するとともに、し渣の性状を均質化し、固液分離を良好とすることが可能な、し渣搬送装置及び搬送方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
下水処理場やポンプ場等の沈砂池設備では、汚水中のし渣がバースクリーン等で捕集され、レーキ等により沈砂池から掻き揚げられる。掻き揚げられたし渣は、破砕機を介してし渣混合槽に投入される。し渣混合槽は、さらに水が供給され、破砕されたし渣と水を混合する。この破砕されたし渣と水の混合水は、ポンプの動力により配管移送され、し渣分離槽に搬送される。
しかし、発生するし渣が多いときなどは、し渣に異物が混入し、し渣の性状がばらつくために、し渣分離機の不具合、オーバーフロー、過トルク、固液分離不良を起こす。
このような場合の対応として、し渣混合槽に常時多量の水を補給する必要があり、不経済であるばかりでなく、十分な水を補給できない場合には、採用できない。
【0003】
これに対して、たとえば、特許文献1には、し渣に混入している、石、缶等の硬質の異物のほか、発泡スチロール等の浮遊性の異物にも対応することができ、少ないエネルギー消費量で配管移送することができ、節水しながら、し渣の洗浄効果を高めることができるし渣洗浄装置及びその運転方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-000989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたし渣洗浄装置及びその運転方法では、し渣洗浄装置の運転終了後、排水弁を開放して槽内の処理水を排水し、槽内に清水を給水して満水状態にし、次回運転時に循環配管を使用して槽内を、所定時間循環洗浄を行うようにすることにより、節水しながら、し渣の洗浄効果を高めることができる。しかし、このし渣洗浄装置及びその運転方法は、し渣分離機での固液分離を直接改善することにはつながらない。
そこで、本発明者らは、し渣移送ポンプにより、破砕機を有する混合槽にし渣を循環させることにより、し渣の性状を均質化した上でし渣を固液分離機へ搬送することにより、固液分離を良好とすることができるという知見を得た。
【0006】
したがって、本発明の課題は、し渣の性状を均質化し、し渣分離機の不具合、オーバーフロー、過トルク、固液分離不良を防止し、固液分離を良好とするし渣搬送装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、し渣混合水を、破砕機を有する混合槽へと循環させ、し渣の性状が均質化するのを見極めたうえでし渣分離機へ搬送すれば、し渣の性状を均質化させ、し渣の固液分離を良好とすることができ、さらに混合水循環時はし渣分離機を待機状態にできるので、従来に比べ分離機における洗浄水量を少なくすることが可能になることを見出して本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下のし渣搬送装置である。
【0008】
上記課題を解決するための本発明のし渣搬送装置は、し渣と水を混合する混合部と、混合部で処理された混合水を混合部へ循環させる混合水循環路と、混合水を、し渣と分離水に分離する分離部と、混合水を、分離部へ搬送する混合水搬送路と、混合部の内部に設置された、し渣を破砕するための破砕部と、混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替える弁とを備え、混合部において、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替えることを特徴とする、
このし渣搬送装置によれば、し渣の搬送において、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替えて、混合水を分離部へ搬送することで、し渣分離部での固液分離を良好とし、分離機における洗浄水使用量を削減できる。
【0009】
また、上記課題を解決するための本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、し渣と水を混合する混合部と、混合部で処理された混合水を混合部へ循環させる混合水循環路と、混合水を、し渣と分離水に分離する分離部と、混合水を、分離部へ搬送する混合水搬送路と、混合部の内部に設置された、し渣を破砕するための破砕部と、混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替える弁とを備え、し渣の投入開始後、前記混合水循環路に前記混合水を循環させることを特徴とする。
このし渣搬送装置によれば、し渣の搬送において、混合水を混合部へ循環させ、し渣の性状が均質化されたと判断したとき、混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替えて、混合水を分離部へ搬送することで、し渣分離部での固液分離を良好とし、分離機における洗浄水使用量を削減できる。搬送を促進することができる。
【0010】
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、混合部において、し渣の性状が均質化されたことの判断と、その判断に応じて混合水の流路を、混合水循環路から混合水搬送路へ切り替える、混合水管理部を備えることを特徴とする。
この特徴によれば、混合水におけるし渣の性状の均質性の判断を自動化し、かつ、自動的に混合水の流路を混合水循環路から混合水搬送路へ切り替えることができるので、分離機の運転待機によりし渣搬送装置の運転を省力化できる。
(【0011】以降は省略されています)
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