TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025002157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102117
出願日2023-06-22
発明の名称水処理施設の更新方法および膜分離装置
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類C02F 1/44 20230101AFI20241226BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】浸漬型の膜ユニットの台数を少なくしても、膜ユニットによる処理効率を良好に保つことができる水処理施設の更新方法を提供する。
【解決手段】第1散気装置23を備えた複数の処理槽7~9を有する水処理施設1の更新方法であって、更新対象以外の少なくとも1つの処理槽8に浸漬型の膜ユニット31を設置し、更新対象以外の処理槽8に供給された被処理液2の一部を膜ユニット31によって固液分離して処理槽8の外部へ排出するとともに、上記被処理液2の残りを第1散気装置23で散気した後に処理槽8の外部へ排出する第1工程と、更新対象の処理槽7の第1散気装置23を停止した状態で、更新対象の処理槽7を更新する第2工程と、更新後に更新対象以外の処理槽8から膜ユニット31を撤去する第3工程とを有し、第1工程において、膜ユニット31の側方周囲を囲い体32で取り囲んで固液分離し、第1工程を実施しながら第2工程を実施する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1散気装置を備えた複数の処理槽を有する水処理施設の更新方法であって、
更新対象以外の少なくとも1つの処理槽に浸漬型の膜ユニットを設置し、更新対象以外の処理槽に供給された被処理液の一部を膜ユニットによって固液分離して処理槽の外部へ排出するとともに、上記被処理液の残りを第1散気装置で散気した後に処理槽の外部へ排出する第1工程と、
更新対象の処理槽の第1散気装置を停止した状態で、更新対象の処理槽を更新する第2工程と、
更新後に更新対象以外の処理槽から膜ユニットを撤去する第3工程とを有し、
第1工程において、膜ユニットの側方周囲を囲い体で取り囲んで固液分離し、
第1工程を実施しながら第2工程を実施することを特徴とする水処理施設の更新方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
第1工程において、更新対象以外の処理槽の第1散気装置を用いて散気を行いながら、膜ユニットを用いて被処理液を固液分離することを特徴とする請求項1に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項3】
囲い体は、下端が処理槽内の液面下に没し、上端が液面の上方に突出することを特徴とする請求項1に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項4】
液面下において囲い体の内側と外側とに連通する連通部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項5】
囲い体の内側の被処理液を外側に排出する排出装置が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項6】
排出装置を用いて囲い体の内側の被処理液のMLSS濃度を調節することを特徴とする請求項5に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項7】
膜ユニットは、膜エレメントと、膜エレメントに沿って上下方向に旋回する旋回流を発生させる第2散気装置とを有し、
囲い体は、膜ユニットの側方周囲を取り囲む周壁と、周壁の下部に設けられて膜ユニットの下方を覆う底壁とを有し、
底壁は処理槽の第1散気装置よりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項8】
更新後の処理槽の第1散気装置を作動させて更新後の処理槽の運転を再開する第4工程を有し、
第1工程を実施しながら第2工程を実施した後、第3工程と第4工程とを同時に或いは時間を前後させて行うことを特徴とする請求項1に記載の水処理施設の更新方法。
【請求項9】
上記請求項1に記載の水処理施設の更新方法で使用される膜ユニットと囲い体とを備えた膜分離装置であって、
膜ユニットと囲い体とが支持フレーム体に設けられ、
支持フレーム体は、処理槽内の液面下に没する水没部と、液面上に露出する露出部とを有し、
支持フレーム体の露出部は処理槽に支持される被支持部を有し、
支持フレーム体に浮力を発生させる浮き体が設けられていることを特徴とする膜分離装置。
【請求項10】
処理槽内の被処理液に浸漬された状態で被処理液を固液分離する膜ユニットと、膜ユニットを支持する支持フレームとを有する膜分離装置であって、
支持フレーム体は、処理槽内の液面下に没する水没部と、液面上に露出する露出部とを有し、
支持フレーム体の露出部は処理槽に支持される被支持部を有し、
支持フレーム体に、浮力を発生させる浮き体と、膜ユニットの側方周囲を取り囲む囲い体とが設けられ、
囲い体は、下端が処理槽内の液面下に没し、上端が液面の上方に突出することを特徴とする膜分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、散気装置を備えた複数の処理槽を有する水処理施設を更新する際の更新方法および膜分離装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の水処理施設の更新方法としては、例えば、図12に示すように、既設の散気装置121を備えた複数の既設の好気槽122~124のいずれか一つの所定の好気槽122に、浮上式の浸漬型膜分離装置126を複数台投入して、所定の好気槽122を、浮上式の浸漬型膜分離装置126を使用した好気槽として運転する第1工程と、浮上式の浸漬型膜分離装置126が投入されていない他の好気槽123,124に貯留される被処理液127を好気槽123,124の外部に排出し、空になった他の好気槽123,124を更新した後、他の好気槽123,124に被処理液127を供給して、他の好気槽123,124を運転する第2工程と、第1工程において浮上式の浸漬型膜分離装置126を投入した所定の好気槽122から浮上式の浸漬型膜分離装置126を撤去する第3工程と、を有するものがある。
【0003】
尚、浮上式の浸漬型膜分離装置126は、浮上手段を備えて被処理液127中に浮かんだ状態で、膜ユニットによって被処理液127を固液分離する。
【0004】
上記のような水処理施設の更新方法は例えば下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-104780
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記の従来形式では、図12に示すように、所定の好気槽122に供給される被処理液127の全量を浸漬型膜分離装置126で膜分離処理して好気槽122の外部へ排出するため、浸漬型膜分離装置126の台数が増加した。これに伴って膜ユニットの台数も増加するため、イニシャルコストやランニングコストが増加するといった問題がある。また、膜分離処理に要する動力も増加するため、電源の確保も難しくなる。
【0007】
尚、上記特許文献1に記載されているように、改造後、最終的に膜分離装置を本設備として継続的に使用する場合は、膜ユニットの台数の増加は最終形態に到達するために必要な投資であるため、特に問題にはならないが、更新後の処理方式として、膜分離活性汚泥処理(MBR)以外の処理方式を採用する場合、使用する膜ユニットの台数を極力少なくすることが望ましい。
【0008】
本発明は、浸漬型の膜ユニットの台数を少なくしても、膜ユニットによる処理効率を良好に保つことができる水処理施設の更新方法および膜分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本第1発明は、第1散気装置を備えた複数の処理槽を有する水処理施設の更新方法であって、
更新対象以外の少なくとも1つの処理槽に浸漬型の膜ユニットを設置し、更新対象以外の処理槽に供給された被処理液の一部を膜ユニットによって固液分離して処理槽の外部へ排出するとともに、上記被処理液の残りを第1散気装置で散気した後に処理槽の外部へ排出する第1工程と、
更新対象の処理槽の第1散気装置を停止した状態で、更新対象の処理槽を更新する第2工程と、
更新後に更新対象以外の処理槽から膜ユニットを撤去する第3工程とを有し、
第1工程において、膜ユニットの側方周囲を囲い体で取り囲んで固液分離し、
第1工程を実施しながら第2工程を実施するものである。
【0010】
これによると、第1工程において、更新対象以外の処理槽に供給される被処理液の一部を膜ユニットによって固液分離して処理槽の外部へ排出するとともに、上記被処理液の残りを第1散気装置で散気した後に処理槽の外部へ排出する。このため、更新対象以外の処理槽に供給される被処理液の全量を膜ユニットによって固液分離して処理槽の外部へ排出する場合に比べて、膜ユニットの台数を少なくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社クボタ
作業機
1日前
株式会社クボタ
作業車
1日前
株式会社クボタ
作業車
1日前
株式会社クボタ
作業車
1日前
株式会社クボタケミックス
弁装置
2日前
株式会社クボタ
作業車
2日前
株式会社クボタ
作業車両
5日前
株式会社クボタ
電動作業車
2日前
株式会社クボタ
クローラ走行装置
5日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
1日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
1日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
1日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
1日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
1日前
株式会社クボタケミックス
多層管及びその製造方法
5日前
株式会社クボタ
水処理設備および水処理方法
1日前
株式会社クボタケミックス
切削工具、切削方法及び施工方法
1日前
丸栄工業株式会社
排水集合管の保護カバー
5日前
株式会社クボタ
処理設備の監視システム
3日前
株式会社クボタ
水処理装置
18日前
株式会社クボタ
水処理装置
18日前
株式会社Deto
浄水器
8日前
株式会社ノーリツ
電解水生成装置
16日前
オルガノ株式会社
純水製造装置
18日前
大阪瓦斯株式会社
造水器
1日前
個人
水処理用フィルター
1日前
栗田工業株式会社
超純水製造装置
18日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
16日前
京都市
水質管理指標出力装置及び水質管理指標出力方法
5日前
株式会社フロム工業
排水処理装置
9日前
栗田工業株式会社
排ガス処理設備排水の処理装置
10日前
株式会社竹中工務店
浄化方法
5日前
ルーセントC株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
8日前
株式会社フジテクノ
道路橋排水樋水質改善部材および水質改善具
16日前
国立大学法人神戸大学
水処理方法及び水処理装置
16日前
栗田工業株式会社
純水製造システムおよび純水製造方法
8日前
続きを見る