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公開番号
2025008752
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111198
出願日
2023-07-06
発明の名称
排水集合管の保護カバー
出願人
丸栄工業株式会社
,
株式会社クボタケミックス
代理人
安田岡本弁理士法人
主分類
E03C
1/12 20060101AFI20250109BHJP(上水;下水)
要約
【課題】施工中の排水集合管に重量物が当たっても、樹脂製の受口部材が割れたり欠けたりすることを抑制または回避する。
【解決手段】施工中の排水集合管100に取り付けられる保護カバー1000は、上部管140に取り外し可能な固定部材1010と、固定部材1010の上方に連結されたカバー部材1020であって、固定部材1010により上部管140に取り付けられた場合においてカバー部材1020の外周縁が横枝管受口部材146の位置よりも外方に位置するカバー部材1020と、を含む。この保護カバー1000を構成するカバー部材1020の直径φDは横枝管受口部材146の先端を通る円の直径φdよりも大きく、樹脂製の横枝管受口部材146を好ましく保護することができる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の床スラブの貫通孔に施工される排水集合管の保護カバーであって、
前記排水集合管は、前記床スラブの上方に突出する上部管と、前記上部管の下方に位置する下部管とを含み、
前記上部管は、上階から排水を流入させる上管を接続する上管接続部および前記上管接続部に設けられた上管受口部材と、前記床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部および前記横枝管接続部に設けられた横枝管受口部材とを含み、
前記保護カバーは、
前記上部管に取り外し可能な固定部材と、
前記固定部材の上方に連結されたカバー部材であって、前記固定部材により前記上部管に取り付けられた場合において前記カバー部材の外周縁が前記横枝管受口部材の位置よりも外方に位置するカバー部材と、を含むことを特徴とする、保護カバー。
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【請求項2】
前記カバー部材は樹脂製であることを特徴とする、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項3】
前記カバー部材はポリカーボネイト製であることを特徴とする、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項4】
前記固定部材は、前記上部管の外側を保持するようにして前記上部管に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項5】
前記固定部材は、前記上部管の外周面に対して接近および離隔が可能な抜け防止部を備え、
前記抜け防止部を前記外周面から離隔させた状態で前記上部管の外側に載置した後に、前記抜け防止部を前記外周面へ接近させて前記抜け防止部が前記上部管の外側に直接的または間接的に当接して前記固定部材が前記上部管に取り付けられることを特徴とする、請求項4に記載の保護カバー。
【請求項6】
前記抜け防止部は、前記上部管の外周を覆う略半円形状の2つで一対のバンド本体の端部どうしが蝶番で連結されるとともに、前記蝶番により連結された端部とは逆側の端部にボルトおよびナットの螺合部材が挿通される締結穴を備え、
前記逆側の端部において前記バンド本体の端部どうしを離隔させて前記抜け防止部を前記外周面から離隔させた状態で前記抜け防止部を前記上部管の外側に載置した後に、前記逆側の端部どうしを前記螺合部材で締結させて前記バンド本体が前記上部管の外周面に当接するまで接近して前記固定部材が前記上部管に取り付けられ、
一方の前記バンド本体の略半円形状の上端面が前記カバー部材に固定されていることを特徴とする、請求項5に記載の保護カバー。
【請求項7】
前記抜け防止部は、前記上部管の外周を覆う略半円形状の2つで一対のバンド本体の端部どうしが蝶番で連結されるとともに、前記蝶番により連結された端部とは逆側の端部にボルトおよびナットの螺合部材が挿通される締結穴を備え、
前記逆側の端部において前記バンド本体の端部どうしを離隔させて前記抜け防止部を前記外周面から離隔させた状態で前記抜け防止部を前記上部管の外側に載置した後に、前記逆側の端部どうしを前記螺合部材で締結させて前記バンド本体が前記上部管の外周面に当接するまで接近して前記固定部材が前記上部管に取り付けられ、
一方の前記バンド本体の略半円形状の上端面が前記カバー部材の外径よりも小さい円形板に固定され、
前記円形板とは別体の前記カバー部材が、前記円形板に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項5に記載の保護カバー。
【請求項8】
前記円形板は金属製であって、前記カバー部材は樹脂製であることを特徴とする、請求項7に記載の保護カバー。
【請求項9】
前記円形板と前記カバー部材とは衝撃吸収用の樹脂部材を介して取り付けられていることを特徴とする、請求項7に記載の保護カバー。
【請求項10】
前記バンド本体の内周側には、衝撃吸収用の樹脂部材が設けられていることを特徴とする、請求項6~請求項9のいずれかに記載の保護カバー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の床スラブの貫通孔に施工される(鋳鉄製にも樹脂製にも限定されない)排水集合管の保護カバーであって、床スラブを貫通する排水集合管が施工中(たとえば支保工によりパイプサポート(たとえば2本の鋼管を上下に組んで固定して床スラブの支柱の枠割りを持つようにサポート)されている状態)において、支保工によるパイプサポートが転倒した際に排水集合管に当たり割れや欠けが発生する可能性(本発明は排水集合管の割れや欠けを抑制または防止するものであって、その割れや欠けの原因は限定されないために、この可能性も支保工によるパイプサポートの転倒に起因するものに限定されない)を抑制または回避することのできる保護カバーに関する。ここで、床スラブを貫通する排水集合管が施工中には、排水集合管がF階の床まで上がっていてF階までの排水集合管は施工済であって、F+1階の床を施工(コンクリート打設)する際に型枠支保工のためにパイプサポートが用いられる。F+1階の床として配筋された鉄筋にコンクリートが打設されて(このとき、F+1階の排水集合管は施工前)F+1階の床が施工される。この後に、F+1階の床の型枠を撤去する際におけるパイプサポートを外す作業中に、パイプサポートが転倒するというケースが一番多いと想定される。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
集合住宅やオフィスビルなどには、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の各階層を上下に貫く縦管(立て管、上立て管、下立て管、上管、下管)と、各階層内に設置される横管(横枝管、枝管)と、これらを接続する排水集合管(排水配管継手、排水管継手、排水集合継手とも称される)とを備えた排水配管構造が代表的なものとして広く知られている。
【0003】
そして、このような排水集合管は、建築物に施工された際に、床スラブの貫通孔に配置される上部管(本体部、管本体)とその上部管の下方に接着される下部管とを備え、上部管は、上流側(上層側)の上管(上立て管)に接続可能な上管接続部を上端に、横枝管に接続可能な横枝管接続部を側面に備えるとともに、下部管は(最下階用ではない場合には)旋回羽根を備えるとともに下階へ排水を流出させる下管(下立て管)を接続する下管接続部を備えたり、(最下階用である場合には)縮径部を備えるとともに横主管へ排水を流出させる脚部ベンド管を(直接または別体の配管を介して)接続する下管接続部を備えたり、されている。
【0004】
床スラブを貫通する排水集合管が施工中に、排水集合管の上方(上管接続部)が開放状態であると、排水集合管内に不要物が誤って入り込むという問題点がある。このような問題点の解決策として、意匠第1222118号公報(特許文献1)に開示された管端閉塞具を用いて、排水集合管の上方(上管接続部)からの不要物の誤った入り込みを抑制または回避することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
意匠第1222118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、床スラブを貫通する排水集合管が施工中(特に上述したようにF+1階の床が施工された後におけるF+1階の床の型枠を撤去する際におけるパイプサポートを外す作業中)において、たとえばそのパイプサポートが転倒した際に排水集合管に当たり、排水集合管に割れや欠けが発生する可能性がある。しかしながら、横枝管接続部に樹脂製の受口部材が取り付けられている本体が樹脂製の排水集合管または受口が本体と一体化された鋳鉄製の排水集合管には、特許文献1に開示された管端閉塞具を用いても管端閉塞具の外縁よりも外周側に受口部材または受口が存在するために、割れや欠けが発生する可能性を完全に排除することができないという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、建築物の床スラブの貫通孔に施工される(鋳鉄製にも樹脂製にも限定されない)排水集合管の保護カバーであって、たとえば支保工のパイプサポートが転倒した際に排水集合管に当たり割れや欠けが発生する可能性を抑制または回避することのできる排水集合管の保護カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る排水集合管の保護カバーは、以下の技術的手段を講じている。
【0009】
本発明に係る排水集合管の保護カバーは、建築物の床スラブの貫通孔に施工される排水集合管の保護カバーであって、前記排水集合管は、前記床スラブの上方に突出する上部管と、前記上部管の下方に位置する下部管とを含み、前記上部管は、上階から排水を流入させる上管を接続する上管接続部および前記上管接続部に設けられた上管受口部材と、前記床スラブの上方において横枝管を接続する少なくとも1つの横枝管接続部および前記横枝管接続部に設けられた横枝管受口部材とを含み、前記保護カバーは、前記上部管に取り外し可能な固定部材と、前記固定部材の上方に連結されたカバー部材であって、前記固定部材により前記上部管に取り付けられた場合において前記カバー部材の外周縁が前記横枝管受口部材の位置よりも外方に位置するカバー部材と、を含むことを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記カバー部材は樹脂製であるように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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