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公開番号2025004559
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104318
出願日2023-06-26
発明の名称排ガス処理設備排水の処理装置
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20250107BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】ブライン回収用RO装置の閉塞を抑制し、排ガス処理設備排水の回収率を安定して高くすることができる排ガス処理設備排水の処理装置を提供する。
【解決手段】フッ素を含有する排ガス処理設備排水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1RO装置4と、該第1濃縮水にカルシウム系化合物および凝集剤を添加してフッ化カルシウムを析出分離させる凝集沈殿装置14と、該凝集沈殿装置14からの分離水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2RO装置15と、該第2透過水を第1逆浸透膜装置14の前段に返送する返送配管16とを有する排ガス処理設備排水の処理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フッ素を含有する排ガス処理設備排水を逆浸透処理して第1透過水と第1濃縮水とに分離する第1逆浸透膜装置と、
該第1濃縮水にカルシウム系化合物および凝集剤を添加してフッ化カルシウムを析出分離させる凝集沈殿装置と、
該凝集沈殿装置からの分離水を逆浸透処理して第2透過水と第2濃縮水とに分離する第2逆浸透膜装置と、
該第2透過水を第1逆浸透膜装置の前段に返送する返送路と
を有する排ガス処理設備排水の処理装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記凝集沈殿装置は、反応槽、凝集槽、沈殿槽、および該沈殿槽で分離したフッ化カルシウムを含む汚泥を、汚泥改質槽を経由して該反応槽に返送する汚泥返送路と、該汚泥改質槽にカルシウム系化合物を添加するカルシウム系化合物添加手段とを有するものである請求項1の排ガス処理設備排水の処理装置。
【請求項3】
前記第1逆浸透膜装置からの第1透過水は前記排ガス処理設備の水スクラバー用水として回収されるものである請求項1又は2の排ガス処理設備排水の処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、PFCs等を含んだガスを除害燃焼等により処理するための排ガス処理設備(除害装置)からの排水を処理する装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
なお、PFCs(Perfluorocompounds)とは、CF

、C



、C



、SF

、WF

などのペルフルオロ化合物のことであるが、本明細書ではこれらペルフルオロ化合物のほか、CH



、Cl

、BCl

、F

、HF、SiH

、NH

、PH

、TEOS(テトラエトキシシラン)、TRIS(トリエトキシシラン)、TiCl

など、デポジション、エッチング、クリーニング等の各工程で用いられる、すべての有害、可燃、地球温暖化ガスを表わす。
【背景技術】
【0003】
半導体、液晶、LED、太陽電池等の製造プロセスでは、ペルフルオロ化合物などの上記PFCsが多量に使用されている。ペルフルオロ化合物ガスを用いる工場では、これを無害化する除害装置と称される排ガス処理設備を設置している。除害装置では、燃焼、電気加熱、プラズマなどを用いて、ペルフルオロ化合物を燃焼(酸化)又は熱分解反応により、フッ素(F

)を脱離させた後、当該装置に組み込まれた水スクラバーで排ガスを洗浄し、ガス中のF

を吸収除去する。
【0004】
スクラバー排水は、HFのほかに、ペルフルオロ化合物分子の有機骨格に由来する有機性炭化水素化合物(TOC成分)を含有する。そこで、スクラバー排水は、生物処理装置などの有機物分解手段に導かれて処理される(特許文献1)。
【0005】
除害プロセス排水の処理に、生物処理装置などの有機物除去装置を設置するのは、除害装置での省エネルギーを考慮し、低温分解で有害性、可燃性、地球温暖化効果に起因するC-F結合などを切り離すことなどを目的としており、炭化水素骨格の完全燃焼を行っていないため、スクラバー排水に有機性炭化水素化合物(TOC)が含まれるためである。
【0006】
半導体製造プロセスからの排水の中でも特に除害排水は、プロセスで使用する超純水量を上回る程の水量である。したがって、半導体製造プロセスを有する施設において効率的に排水を回収・再利用するためには、除害排水を高い回収率で処理し再利用することが必要となる。
【0007】
図2は従来の除害排水処理装置の一例を示すフロー図である。除害装置の水スクラバーからの除害排水は、pH調整槽(図示略)に導入され、pH調整剤が添加されて中性pHに調整される。pH調整槽からの水は、生物処理槽及び凝集槽等を有する前処理装置1に導入され、処理される。
【0008】
前処理装置1からの処理水は、中継槽2を経て保安フィルタ3で濾過された後、第1RO(逆浸透)装置4に供給される。第1RO装置4のRO膜を透過した透過水(第1透過水)は、除害装置の水スクラバーに供給される。
【0009】
第1RO装置4からの濃縮水(第1濃縮水)は、ブライン回収用の第2RO装置15に供給される。第2RO装置15の透過水(第2透過水)は返送路としての返送配管16によって中継槽2に返送され、濃縮水(第2濃縮水)は排水処理設備(図示略)に送水される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2022-70608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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