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公開番号2025002968
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103387
出願日2023-06-23
発明の名称水処理方法および水処理装置
出願人三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 1/72 20230101AFI20241226BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】本発明は、有機物の分解効率が良好となり、被処理水中の有機物を確実に分解できる水処理装置および水処理方法を提供する。
【解決手段】一例に係る水処理装置10Aは、被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合手段1と、ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を酸化処理水W2に照射することで、紫外線処理水W3を得る紫外線照射手段3と、酸化処理水W2を紫外線照射手段3に供給する酸化処理水供給配管L2と、二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡と酸化処理水W2とを混合するための微細気泡供給手段5と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理方法であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合工程と、
二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡を、前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方に供給する微細気泡供給工程と、
前記微細気泡供給工程の後に、ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで紫外線処理水W3を得る紫外線照射工程と、
を有する、水処理方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記微細気泡の平均気泡径が、2000nm以下である、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記単色紫外線のピーク波長の半値幅が、40nm以下である、請求項1または2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記単色紫外線の照射線量が、1~2000mJ/cm

である、請求項1または2に記載の水処理方法。
【請求項5】
有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理装置であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合手段と、
ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで、紫外線処理水W3を得る紫外線照射手段と、
前記酸化処理水W2を前記紫外線照射手段に供給する酸化処理水供給配管と、
二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡と前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方とを混合するための微細気泡供給手段と、
を備える、水処理装置。
【請求項6】
有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理装置であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合手段と、
ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで紫外線処理水W3を得る紫外線照射手段と、
前記紫外線照射手段の前段に配置され、かつ、前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方を貯留する貯水槽と、
前記貯水槽内の一部の貯留水を抜き出した後に前記貯水槽内に戻すための循環配管と、
前記循環配管の中で、二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡と前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方とを混合するための微細気泡供給手段と、
を備える、水処理装置。
【請求項7】
前記微細気泡の平均気泡径が、2000nm以下である、請求項5または6に記載の水処理装置。
【請求項8】
前記単色紫外線のピーク波長の半値幅が、40nm以下である、請求項5または6に記載の水処理装置。
【請求項9】
前記単色紫外線の照射線量が、1~2000mJ/cm

である、請求項5または6に記載の水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理方法および水処理装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
飲用水等には、微粒子、生菌、TOC(全有機炭素)、シリカ等の含有量に基準値が設定されている。その中で、可能な限り難分解性有機物質を除去することが検討されている。例えば特許文献1では、難分解性有機物質を含む液体に微細気泡を混合した後、254nmと185nmの2つの波長ピークを持つ紫外線を照射することが提案されている。
他にも、非特許文献1では、紫外線と塩素を併用した水中のカビ臭物質(2-メチルイソボルネオール:2-MIB)の分解方法について検討されている。遊離塩素を被処理水に添加した後に、波長が280nmの紫外線を照射することで、カビ臭物質の分解効率が高くなることは開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-207949号公報
【非特許文献】
【0004】
日本水環境学会年会講演集(日本水環境学会年会講演要旨集)、巻55th、ページ:343、発行:2021年03月04日、JST資料番号:S0264B、資料種別:会議録
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の方法では、有機物の分解効率に向上の余地がある。また、有機物を確実に分解できないこともある。
本発明は、有機物の分解効率が良好となり、被処理水中の有機物を確実に分解できる水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理方法であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合工程と、
二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡を、前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方に供給する微細気泡供給工程と、
前記微細気泡供給工程の後に、ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで紫外線処理水W3を得る紫外線照射工程と、
を有する、水処理方法。
[2]前記微細気泡の平均気泡径が、2000nm以下である、[1]に記載の水処理方法。
[3]前記単色紫外線のピーク波長の半値幅が、40nm以下である、[1]または[2]に記載の水処理方法。
[4]前記単色紫外線の照射線量が、1~2000mJ/cm

である、[1]~[3]のいずれかに記載の水処理方法。
[5]有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理装置であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合手段と、
ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで、紫外線処理水W3を得る紫外線照射手段と、
前記酸化処理水W2を前記紫外線照射手段に供給する酸化処理水供給配管と、
二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡と前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方とを混合するための微細気泡供給手段と、
を備える、水処理装置。
[6]有機物を含む被処理水W1を浄化する水処理装置であって、
前記被処理水W1と酸化剤とを混合することで、酸化処理水W2を得る酸化剤混合手段と、
ピーク波長が250~300nmである単色紫外線を前記酸化処理水W2に照射することで紫外線処理水W3を得る紫外線照射手段と、
前記紫外線照射手段の前段に配置され、かつ、前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方を貯留する貯水槽と、
前記貯水槽内の一部の貯留水を抜き出した後に前記貯水槽内に戻すための循環配管と、
前記循環配管の中で、二酸化炭素含有量が50体積%以上である微細気泡と前記被処理水W1および前記酸化処理水W2の少なくとも一方とを混合するための微細気泡供給手段と、
を備える、水処理装置。
[7]前記微細気泡の平均気泡径が、2000nm以下である、[5]または[6]に記載の水処理装置。
[8]前記単色紫外線のピーク波長の半値幅が、40nm以下である、[5]~[7]のいずれかに記載の水処理装置。
[9]前記単色紫外線の照射線量が、1~2000mJ/cm

である、[5]~[8]のいずれかに記載の水処理装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、有機物の分解効率が良好となり、被処理水中の有機物を確実に分解できる水処理装置および水処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、水処理装置の構成の一例を示す。
図2は、水処理装置の構成の他の一例を示す。
図3は、水処理装置の構成の他の一例を示す。
図4は、水処理装置の構成の他の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
用語の意味は、以下の通りである。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
【0010】
<被処理水W1>
被処理水W1は有機物を少なくとも含むものであれば、特に限定されない。例えば、地下水、井戸水、湖沼水、河川水、工場用水、下水、排水のような原水が挙げられる。被処理水W1は、これら原水になんらかの処理が施された水であってもよい。ただし、被処理水W1はこれらの例示に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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