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公開番号
2025004866
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023104732
出願日
2023-06-27
発明の名称
排水処理装置
出願人
株式会社フロム工業
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
3/12 20230101AFI20250108BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】排水に含まれる固形物を、効率よく捕捉して除去できる排水処理装置を提供する。
【解決手段】排水を受け入れて、一時的に貯留する第1の貯留槽8と、第1の貯留槽8内に沈殿した固形物を含むスラリーを固体成分と液体成分に分離する固液分離装置9と、固液分離装置9においてスラリーから分離された液体成分を一時的に貯留するとともに、液体成分に残留する油分と固形物を分離して、その後に液体成分を外部に放出する第2の貯留槽11と、固液分離装置9においてスラリーから分離された固体成分を貯留する有機性廃棄物貯留槽10と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
排水を受け入れて、一時的に貯留する第1の貯留槽と、
前記第1の貯留槽内に沈殿した固形物を含むスラリーを固体成分と液体成分に分離する固液分離装置と、
前記固液分離装置において前記スラリーから分離された前記液体成分を一時的に貯留するとともに、前記液体成分に残留する油分と固形物の少なくとも一部を捕捉して、その後に液体成分を外部に放出する第2の貯留槽と、
前記固液分離装置において前記スラリーから分離された前記固体成分を貯留する有機性廃棄物貯留槽と、を備える、
排水処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1の貯留槽から前記スラリーを汲み上げて、前記固液分離装置に移送するポンプを備える、
請求項1に記載の排水処理装置。
【請求項3】
複数台の前記ポンプを備える、
請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項4】
前記第1の貯留槽内の液面高さを計測する計測手段と、
前記第1の貯留槽内の液面高さに応じて、前記固液分離装置と前記ポンプの起動と停止を行う制御手段を備える、
請求項2又は請求項3に記載の排水処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記第1の貯留槽内の液面高さが上昇して、第1の基準値を超えた時に、前記固液分離装置と前記ポンプを起動し、
その後に、前記第1の貯留槽内の液面高さが低下して、前記第1の基準値を下回る第2の基準値を下回った場合に、前記固液分離装置と前記ポンプを停止する、
請求項4に記載の排水処理装置。
【請求項6】
前記第1の貯留槽内の液面高さを計測する計測手段と、
前記第1の貯留槽内の液面高さに応じて、前記固液分離装置と前記ポンプの起動と停止を行う制御手段を備えるとともに、
前記制御手段は、
前記第1の貯留槽内の液面高さが上昇して、第1の基準値を超えた時に、前記固液分離装置と複数台の前記ポンプのいずれか1台を起動し、
その後に、前記第1の貯留槽内の液面高さが更に上昇して第3の基準値を超えた場合に、他の前記ポンプを起動して、複数台の前記ポンプの並列運転を開始させる、
請求項3に記載の排水処理装置。
【請求項7】
前記第1の貯留槽は、前記第1の貯留槽から溢れる前記排水を前記第2の貯留槽に排出させるオーバーフロー排水管を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排水処理装置。
【請求項8】
前記第2の貯留槽は、前記固液分離装置から流入する前記液体成分に混在する固形物の少なくとも一部を濾し取るスクリーンと、
前記スクリーンを通過した前記液体成分に含まれる油分を捕捉するグリストラップと、
前記スクリーンと前記グリストラップを通過した前記液体成分を外部に排出する排水管を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排水処理装置。
【請求項9】
前記第1の貯留槽内に配置されて、前記第1の貯留槽内に洗浄水を噴射する第1の洗浄シャワーと、
前記有機性廃棄物貯留槽内に配置されて、前記有機性廃棄物貯留槽内に洗浄水を噴射する第2の洗浄シャワーと、を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排水処理装置。
【請求項10】
前記第1の洗浄シャワーと前記第2の洗浄シャワーとに温水を供給する温水供給手段と、
必要に応じて、前記第1の洗浄シャワーあるいは前記第2の洗浄シャワーから温水を噴射させる制御手段を備える、
請求項9に記載の排水処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、排水を液体成分と固体成分とに分離する排水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
一般家庭の台所のシンクの下にディスポーザを設置することが知られている。ディスポーザに依れば、台所で発生する厨芥を粉砕して水と混合して、厨芥の小片と水の混合物、つまり、スラリーを生成して、そのスラリーを下水道に流下させることができる。台所にディスポーザを設置すれば、厨芥が発生する度に、厨芥を下水道に速やかに排出することができるので、台所を清潔に保つことができる。
【0003】
しかしながら、日本の一部の自治体においては、ディスポーザで生成されるスラリーを公共下水道に直接放流すると、下水道管が詰まったり滞留物が腐敗したりして悪臭を放つほか、下水処理にも支障をきたす可能性があるとの理由で、スラリーを公共下水道に直接放流することを認めていない所がある。かかる自治体においては、ディスポーザで粉砕された厨芥を含む排水から、厨芥を分離除去して、その後に、下水道に流すディスポーザ排水処理システムの設置が求められている。
【0004】
ディスポーザ排水処理システムについては、既に多数の発明が、特許出願されている。例えば、特許文献1には、流入する排水中に含まれる固体分を沈殿分離する固液分離槽と、固液分離槽から流出する排水中の有機物成分を微生物により分解処理する処理槽と、処理槽で発生した汚泥を沈殿分離する沈殿分離槽と、固液分離槽に沈殿した固体分を含む汚泥を固体分と液体分に分離する固液分離装置と、を備える排水処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-292387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の排水処理装置が備える沈殿分離槽に沈殿した汚泥は固液分離槽に返送される(明細書第0020段落及び図1)。この汚泥は、再度、固液分離槽に沈殿した固体分と共に、固液分離装置に移送されて、そこで固体分と液体分に分離される。そして、固体分はコンポスト化装置に排出され、液体分は固液分離槽に戻される(明細書第0021段落及び図1)。
【0007】
しかしながら、沈殿分離槽に沈殿して固液分離槽に返送され、さらに、固液分離装置に移送される汚泥の粒子は、元々、固液分離槽に滞留する排水の上澄み液中に浮遊する粒子であって、粒径が小さい。そのため、汚泥の粒子の多くは、固液分離装置の濾し器の目を潜り抜けて、液体分とともに、固液分離槽に戻される。結局、特許文献1に記載の排水処理装置においては、排水に含まれる汚泥の粒子の多くは、固液分離槽と沈殿分離槽の間、あるいは固液分離槽と固液分離装置の間を循環するので、排水処理装置の外部には排出されない。そのため、排水に含まれる汚泥の粒子の多くは、排水処理装置の内部に滞留する。
【0008】
このように、特許文献1に記載の排水処理装置によっては、排水に含まれる汚泥の粒子を効率良く除去することができないと言う問題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、排水に含まれる固形物を、効率よく捕捉して除去できる排水処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る排水処理装置は、排水を受け入れて、一時的に貯留する第1の貯留槽と、第1の貯留槽内に沈殿した固形物を含むスラリーを固体成分と液体成分に分離する固液分離装置と、固液分離装置においてスラリーから分離された液体成分を一時的に貯留するとともに、液体成分に残留する油分と固形物の少なくとも一部を捕捉して、その後に液体成分を外部に放出する第2の貯留槽と、固液分離装置においてスラリーから分離された固体成分を貯留する有機性廃棄物貯留槽と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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