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公開番号
2025013197
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024098733,2023113706
出願日
2024-06-19,2023-07-11
発明の名称
水処理装置
出願人
株式会社日本トリム
代理人
個人
主分類
C02F
1/461 20230101AFI20250117BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】電解水の逆浸透膜処理後の残渣である濃縮水を有効利用できる水処理装置の実現を目的とする。
【解決手段】水処理装置400は、陽極35B、陰極35A、陽極35Bを含む陽極室37、及び陰極35Aを含む陰極室36を有する電解装置30と、原水供給路20Aと、原水供給路20Aにおける原水供給方向下流側に接続され、原水2に対して逆浸透膜処理を行うことにより逆浸透水7を生成すると共に、逆浸透水7を陰極室36に供給する逆浸透膜処理装置40と、陰極室36に接続され、電解水3を流出させる電解水供給路34Aと、制御部55とを備え、逆浸透膜処理装置40には、逆浸透水7の残渣としての濃縮水6を排出する濃縮水排出路43が接続され、濃縮水排出路43は、濃縮水6を陽極室37に対して供給可能なように陽極室37に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
陽極、陰極、前記陽極を含む陽極室、及び前記陰極を含む陰極室を有する電解装置と、
原水を供給する原水供給路と、
前記原水供給路における原水供給方向下流側に接続され、前記原水に対して逆浸透膜処理を行うことにより逆浸透水を生成すると共に、前記逆浸透水を前記陰極室に供給する逆浸透膜処理装置と、
前記陰極室に接続され、前記電解装置による電解により生成された電解水を流出させる電解水供給路と、
前記電解装置及び前記逆浸透膜処理装置における水処理運転の制御を行う制御部と、
を備え、
前記逆浸透膜処理装置には、前記逆浸透膜処理における前記逆浸透水の残渣としての濃縮水を排出する濃縮水排出路が接続されており、
前記濃縮水排出路は、前記濃縮水を前記陽極室に対して供給可能なように、前記陽極室に直接的又は間接的に接続されていることを特徴とする水処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記濃縮水排出路に減圧部が設けられており、
前記減圧部が、前記濃縮水の水圧を減圧することを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
【請求項3】
前記逆浸透膜処理装置における前記逆浸透水の流出方向下流側が、第一分岐路及び第二分岐路に分岐形成されており、
前記第一分岐路は、一端側が前記陽極室に接続されると共に、途中に位置する接続点において前記濃縮水排出路が接続されており、
前記第二分岐路は、一端側が前記陰極室に接続されており、
前記第一分岐路と前記第二分岐路との分岐点、又は、前記分岐点と前記接続点との間に第一開閉弁が配置されており、
前記濃縮水排出路には、流量計が設けられており、
前記制御部は、前記流量計で検知された前記濃縮水の流量に基づいて、前記第一開閉弁の開閉制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理装置。
【請求項4】
前記陽極室及び前記濃縮水排出路が、濃縮水貯留部を介して間接的に接続されており、
前記濃縮水貯留部には、前記濃縮水貯留部に貯水された前記濃縮水の水位を検知する水位センサが設けられており、
前記濃縮水排出路には、第二開閉弁が配置されており、
前記制御部は、前記水位センサにおける前記濃縮水の水位の検知結果に基づき、前記第二開閉弁の開閉制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理装置。
【請求項5】
前記濃縮水貯留部における前記濃縮水の排出方向下流側に供給ポンプが設けられており、
前記制御部は、前記濃縮水排出路を流れる前記濃縮水の流量が一定となるように前記供給ポンプの作動を制御することを特徴とする請求項4に記載の水処理装置。
【請求項6】
前記濃縮水貯留部に脱気装置が設けられており、
前記脱気装置は、前記濃縮水に含まれる気体の少なくとも一部を脱気することを特徴とする請求項4に記載の水処理装置。
【請求項7】
前記濃縮水排出路に脱気装置が設けられており、
前記脱気装置は、前記濃縮水に含まれる気体の少なくとも一部を脱気することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理装置。
【請求項8】
前記減圧部が、オリフィス、屈曲部、及び減圧弁の少なくともいずれかで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の水処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、血液透析において透析患者に酸化ストレスが発生することが知られている。これは、透析時に発生する活性酸素が原因であると考えられており、この活性酸素を消去して酸化ストレスの軽減を図ることが提案されている。
【0003】
このような知見に基づき、例えば、逆浸透膜(RO膜)で処理され、純化した水(以下、「逆浸透水」と称する。)に水素を溶存させることにより、高濃度の水素が溶存する透析用水(溶存水素水)を製造する方法が提案されている。このように水素が溶存した透析液を血液透析に用いると、水素が生体内のヒドロキシラジカルと反応し、酸化ストレスや炎症反応を抑制することができる。したがって、このような水素を含有する透析液を製造する透析液調製用水製造装置が利用されている(例えば、特許文献1)。また、特許文献1に記載の透析液調製用水製造装置は、電解水生成装置に、逆浸透膜処理装置が接続された構造とされている。特許文献1に記載の透析液調製用水製造装置は、電解水生成装置により生成された還元電解水(溶存水素水)を、逆浸透膜処理することにより透析液を製造するものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5153905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載のような透析液調製用水製造装置においては、逆浸透膜処理における残渣としての濃縮水(還元電解水)は、利用されずに廃棄されている。しかしながら、上述したように濃縮水の廃棄量が増えると、処理前の原水の使用量も増え、水処理に係るコストが増大する問題がある。そのため、濃縮水を有効に再利用することが求められている。
【0006】
そこで本発明は、電解水を逆浸透膜処理した後に生じる残渣としての濃縮水を有効に利用できる水処理装置の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の水処理装置は、陽極、陰極、前記陽極を含む陽極室、及び前記陰極を含む陰極室を有する電解装置と、前記陰極室に接続され、当該陰極室に原水を供給する原水供給路と、前記陰極室に接続され、前記電解装置による電解により生成された電解水を流出させる電解水供給路と、前記電解水供給路に接続され、前記電解水供給路によって供給される電解水に対して逆浸透膜処理を行うことにより逆浸透電解水を生成する逆浸透膜処理装置と、前記電解装置及び前記逆浸透膜処理装置における水処理運転の制御を行う制御部と、を備え、前記逆浸透膜処理装置には、前記逆浸透膜処理における前記逆浸透電解水の残渣としての濃縮水を排出する濃縮水排出路が接続されており、前記濃縮水排出路は、前記濃縮水を前記陽極室に対して供給可能なように、前記陽極室に直接的又は間接的に接続されていることを特徴とするものである。
【0008】
(2)上述した本発明の水処理装置は、前記濃縮水排出路に減圧部が設けられており、前記減圧部が、前記濃縮水の水圧を減圧することを特徴とすると良い。
【0009】
(3)上述した課題を解決すべく提供される本発明の水処理装置は、陽極、陰極、前記陽極を含む陽極室、及び前記陰極を含む陰極室を有する電解装置と、原水を供給する原水供給路と、前記原水供給路における原水供給方向下流側に接続され、前記原水に対して逆浸透膜処理を行うことにより逆浸透水を生成すると共に、前記逆浸透水を前記陰極室に供給する逆浸透膜処理装置と、前記陰極室に接続され、前記電解装置による電解により生成された電解水を流出させる電解水供給路と、前記電解装置及び前記逆浸透膜処理装置における水処理運転の制御を行う制御部と、を備え、前記逆浸透膜処理装置には、前記逆浸透膜処理における前記逆浸透電解水の残渣としての濃縮水を排出する濃縮水排出路が接続されており、前記濃縮水排出路は、前記濃縮水を前記陽極室に対して供給可能なように、前記陽極室に直接的又は間接的に接続されていることを特徴とするものである。
【0010】
(4)上述した本発明の水処理装置は、前記濃縮水排出路に減圧部が設けられており、前記減圧部が、前記濃縮水の水圧を減圧することを特徴とすると良い。
(【0011】以降は省略されています)
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