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公開番号
2025010165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024180247,2023107337
出願日
2024-10-15,2023-06-29
発明の名称
純水製造システムおよび純水製造方法
出願人
栗田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
1/44 20230101AFI20250109BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】 効率的な純水製造設備の運転と、安定した水質の純水製造とを兼ね備えた純水製造システムを提供する。
【解決手段】 純水製造システムは、2段目の逆浸透膜の被処理水をアルカリ性とする2段逆浸透膜装置の後段に電気再生式イオン交換装置を備える。2段逆浸透膜装置は、被処理水W4を第一の逆浸透膜装置31と、この透過水にアルカリ性の薬品を添加してpHを8~11に調整した調整水W5とするアルカリ添加手段32と、この調整水W5を処理する第二の逆浸透膜装置33と、この第二の逆浸透膜装置33の透過水W6を処理して処理水W7を製造する電気再生式イオン交換装置34とを有する。第一の逆浸透膜装置31及び第二の逆浸透膜装置33は、それぞれ超低圧型逆浸透膜を用いたものである。電気再生式イオン交換装置は、第二の逆浸透膜装置33の透過水W6を濃縮室、陽極室及び陰極室に供給する。そして、濃縮室には、脱塩室と向流式で透過水W6を供給する構造となっている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被処理水が供給される膜面有効圧が0.4~0.9MPaの第一の超低圧型逆浸透膜装置と、
前記第一の超低圧型逆浸透膜装置の透過水のpHを8~11に調整するpH調整装置と、
前記pH調整装置によってpH調整された調整水が供給される膜面有効圧が0.4~0.9MPaの第二の超低圧型逆浸透膜装置と、
前記第二の超低、圧型逆浸透膜装置からの透過水が供給される電気再生式イオン交換装置と
を有する、純水製造システム。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記電気再生式イオン交換装置の脱塩室の通水方向と向流となるように濃縮室を通水し、該濃縮室に電気再生式イオン交換装置の給水または処理水を通水する、請求項1に記載の純水製造システム。
【請求項3】
前記電気再生式イオン交換装置の脱塩室から吐出された後10秒以上経過した処理水の比抵抗値又は導電率を測定する比抵抗計又は導電率計を有する、請求項1又は2に記載の純水製造システム。
【請求項4】
被処理水を膜面有効圧が0.4~0.9MPaの第一の超低圧型逆浸透膜装置で処理する第一の逆浸透膜処理工程と、
前記第一の超低圧型逆浸透膜装置の透過水のpHを8~11に調整するpH調整工程と、
このpH調整工程によってpH調整された調整水を膜面有効圧が0.4~0.9MPaの第二の超低圧型逆浸透膜装置で処理する第二の逆浸透膜処理工程と、
前記第二の超低圧型逆浸透膜装置の透過水を電気再生式イオン交換装置で処理する処理水を得る脱イオン工程と
を有する純水製造方法。
【請求項5】
前記脱イオン工程において、前記電気再生式イオン交換装置の脱塩室の通水方向と向流となるように濃縮室を通水し、該濃縮室に電気再生式イオン交換装置の給水または処理水を通水する、請求項4に記載の純水製造方法。
【請求項6】
前記脱イオン工程で得られた処理水の比抵抗値を、該処理水が前記電気再生式イオン交換装置の脱塩室から吐出されて10秒以上経過した後測定し、この測定した比抵抗値が15MΩ・cm以上となるように前記電気再生式イオン交換装置の運転条件を制御する、請求項4又は5に記載の純水製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、純水製造システムおよびこれを用いた純水製造方法に関し、特に効率的な純水製造設備の運転性能と、安定した水質の純水製造性能とを兼ね備えた純水製造システムおよびこれを用いた純水製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半導体等の電子産業分野で用いられている超純水は、前処理システム、一次純水製造装置(純水製造システム)及び一次純水を処理するサブシステム(二次純水製造装置)で構成される超純水製造システムで原水を処理することにより製造されている。
【0003】
例えば、図6に示すように超純水製造システム1は、前処理装置2と一次純水製造装置(純水製造システム)3とサブシステム4といった3段の装置で構成されている。このような超純水製造システム1の前処理装置2では、原水Wの濾過、凝集沈殿、精密濾過膜などによる前処理が施され、主に懸濁物質が除去される。
【0004】
一次純水製造装置3は、前処理水W1を処理する2段構成の逆浸透膜装置5,6と、電気再生式イオン交換装置7とを有し、これらの機器の間に中継槽、送水ポンプまたは昇圧ポンプを設けることができる。さらに電気再生式イオン交換装置7の後段に紫外線酸化装置8を有する。この紫外線酸化装置8は、電気再生式イオン交換装置7の前段としてもよい。この一次純水製造装置3で前処理水W1中の大半の電解質、微粒子、生菌等の除去を行うとともに有機物を分解して、一次純水(純水)W2を得る。
【0005】
そして、サブシステム4は、サブタンク10と供給ポンプ11と紫外線酸化装置12と非再生型混床式イオン交換装置13と限外ろ過膜(UF膜)14とを有し、限外ろ過膜(UF膜)14からユースポイント15を経由してサブタンク10に還流する構成となっている。このサブシステム4では、一次純水製造装置3で製造された一次純水W2中に含まれる微量の有機物(TOC成分)を酸化分解し、炭酸イオン、有機酸類、アニオン性物質、さらには金属イオンやカチオン性物質をイオン交換体を充填した機器で除去し、最後に限外濾過(UF)膜14で微粒子を除去して超純水W3とし、これをユースポイント15に供給して、未使用の超純水W3はサブタンク10に還流する。
【0006】
上述したような超純水製造システム1の一次純水製造装置3では、逆浸透膜装置6におけるホウ素の濃度低減などの処理性能向上を目的に、逆浸透膜装置6の給水にNaOH等のアルカリを注入してpH8以上とし、各種成分のイオン化を促進して処理することが行われている。
【0007】
また、この一次純水製造装置3に用いられる電気再生式イオン交換装置7は、一般に陰極(カソード)及び陽極(アノード)間にカチオン交換膜とアニオン交換膜とを交互に配置し、これらカチオン交換膜及びアニオン交換膜により区画を構成することで脱塩室及び濃縮室を形成し、この脱塩室及び前記濃縮室にイオン交換樹脂を充填したものである。カチオン交換膜やアニオン交換膜などのイオン交換膜としては、粉末状のイオン交換樹脂にポリスチレンなどの結合剤を加えて製膜した不均質膜や、スチレン-ジビニルベンゼン等の重合によって製膜した均質膜などのほか、各種アニオン交換機能あるいはカチオン交換機能を有する単量体をグラフト重合により製膜したものなどが用いられている。
【0008】
また、脱塩室には、イオン交換樹脂、イオン交換繊維もしくはグラフト交換体等からなるイオン交換体(アニオン交換体及びカチオン交換体)が混合もしくは複層状に充填されている。また、濃縮室と、陽極室及び陰極室にも、イオン交換体が充填されている。
【0009】
この純水製造システムを構成する電気再生式イオン交換装置では、逆浸透膜装置6の透過水を電気再生式イオン交換装置の給水とする、あるいは逆浸透膜装置の透過水を紫外線酸化装置で処理した後電気再生式イオン交換装置の給水とすることが行われている。
【0010】
さらに、逆浸透膜装置と電気再生式イオン交換装置とは、図7に示すように被処理水W4を第一の逆浸透膜装置21で処理し、この透過水にアルカリ添加手段22からアルカリ性の薬品を添加してpHを8~11に調整した調整水W5を第二の逆浸透膜装置23で処理し、この透過水W6を電気再生式イオン交換装置(CEDI)24で処理して処理水W7を得る装置もある。このような装置では、第一の逆浸透膜装置21または第二の逆浸透膜装置23の少なくともいずれかに低圧逆浸透膜(LPRO)を用いている。また、電気再生式イオン交換装置24では、濃縮水として、脱塩室の給水または処理水を用い、脱塩室と濃縮室が、すべてまたは一部において同じ方向で通水されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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